元ドイツ代表MFのローター・マテウスは、ここ数年ボルシア・ドルトムントが展開する補強政策を批判した。ドイツ誌『シュポルトビルト』で同クラブは「多額の無駄遣いをした」と強調し、その例として香川真司の名も含めている。
現役時代はボルシア・メンヒェングラットバッハやバイエルン・ミュンヘン、インテルなどで過ごしたマテウス氏は、『スカイ』のコメンテーターや複数メディアのコラムニストとして以前からドイツサッカー界が抱える課題について物申す“ご意見番”としても知られる。今回は2014年以来、移籍した数々の主力選手の穴を埋めるべき新戦力の獲得にあたって合計3億1500万ユーロ(約425億円)を注ぎ込んできたドルトムントについて持論を展開した。
「(アンドリー・)ヤルモレンコは(ウスマン・)デンベレの代役としてはまだ全然だ。香川、(マリオ・)ゲッツェ、(ヌリ・)シャヒンと元選手を連れ戻すこともおそらくベストな解決策とはならなかった。アンドレ・シュールレを獲得するために投じられた3000万ユーロに触れる必要はないだろう」
「厳しい言葉かもしれないが、彼らは多額の無駄遣いをしたんだ。キャラクターと最高なクオリティーを持つプレーヤーを獲らなければいけない。ドルトムントでは現在、何一つフィットしていないね」
ドルトムントのハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEO(最高経営責任者)は先日、2011年と2012年に優勝チームを引き合いに出し、強いメンタリティーを持つ選手を獲得する必要性を示唆。過去の移籍市場での動向はともかく、今後の補強に関してはマテウス氏と似た考えかもしれない。
