ボルト氏、プロサッカー挑戦失敗の理由を明かす「信じていたが時間が足りなかった」

ウサイン・ボルト氏がイタリア紙のインタビューで自身のプロサッカー挑戦について語った。

ジャマイカ出身の陸上界のスター、ウサイン・ボルト氏が、イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』のインタビューに応じ、プロフットボール挑戦を振り返った。

オリンピックで通算8個の金メダルに輝き、100mと200mでは世界最速記録を持つ元陸上界のスーパースターであるボルト氏は、2017年にトラック競技からの引退を発表。その後、子供のころからの夢であったプロフットボーラーへの転身を目指し、ドルトムントなどのトレーニング参加を経て、昨夏にはオーストラリアのA・リーグに所属するセントラル・コースト・マリナーズに練習生として加入した。プレシーズンマッチではゴールを挙げる活躍を見せたが、プロ契約をめぐる交渉では折り合いがつかずに決裂。その結果、昨年11月上旬に双方の合意の下で、練習生としての契約も解消した。

今年1月には、「スポーツでの人生はおしまいだ」などと語り、現役引退を示唆していたが、まもなく33歳の誕生日を迎えるボルト氏はイタリア紙のインタビューにおいて、短かった自身のプロフットボールにおけるキャリアを振り返った。陸上選手のサッカー選手転身は簡単ではないと結論付けている。

「ジャマイカではチャリティーマッチでプレーを続けている。だが33歳で私のフットボールキャリアは終わりだと言える。信じていたが、A・リーグで求められたレベルに達するには、時間が必要だった。だが私は自分のすべての仕事を全うしつつ、十分な練習を続けていくことはできなかった。成功を収めるために必要な練習時間は1万時間だとされるが、私には時間が足りなかった。陸上のトップ選手からプロフットボーラーに転身するのは簡単ではないことだ」

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