ヘスス・ナバスはセビージャ、マンチェスター・シティ、そしてスペイン代表でほぼすべてを手にしてきたが、数々の成功を経た今も自身が変わることはない。33歳となった今でも水溜まりでドリブルの練習をしていた少年時代と変わらぬ情熱を持ち続けている。
ナバスは自らの名前を冠したシウダー・デポルティーバのスタジアムで毎日練習できること、そして自身の心のクラブで最高レベルのフットボールを続けられることに幸せを感じているという。
『Goal』の独占インタビューで、チームのキャプテン、そしてラモン・サンチェス・ピスファンの右サイドを張る男としての責任感をにじませながら、モンチ、ホアキン・カパロスの復帰とパブロ・マチンの更迭というゴタゴタを経てもチャンピオンズリーグへの出場を狙える順位にいるという、少し奇妙ともいえる今季について語ってくれた。
■マチン解任とカパロス復帰に…
Getty――シーズンのカギとなる時期を迎えていますが、チーム状態はいかがでしょうか?
やる気に満ちているよ。残された目標に向かって何か重要なことを成し遂げられる可能性に大きな喜びを感じているね。チャンピオンズリーグの出場圏内に入ることを狙っているし、そうなったらとても素晴らしい。
――3月からカパロス監督が戻ってきました。再びと仕事をするのはいかがでしょうか?
とても満足している。カパロスは僕のキャリアの様々な場面で一緒に仕事をしてきたし、インテンシティのあるプレーをとても好む監督だ。またカパロスとハードワークができるのがうれしいよ。残されたこれからの数試合にいい効果を生んでくれるだろうね。
――カパロスは来季もチームに残るのでしょうか?
僕らが何を成し遂げられるかによるだろうね。チャンピオンズリーグへの出場を目指すし、そうなったら全員にとってとても素晴らしいよ。
――前監督であるマチンとは何がうまくいかなかったのですか?
いや、僕らはとても華麗なフットボール、いいプレーを楽しみながらできていたと思う。確かに運に恵まれなかった試合もいくつかあったけど、実際僕らはとても満足していたし、スタイルや仕事ぶりに感謝しているよ。
――上位に位置するようになってから、チーム状態が落ちたように見えます。
流れというのがあるのさ。最初はとてもいい状態だったけど、その後しばらく勝利から見放されてしまったね。今はいい状態だし、残された試合をしっかり戦わないといけないね。
■ELでまさかの敗退には「残念だった」
GETTY IMAGES――ヨーロッパリーグ(EL)敗退から数週間が経った今、プラハでの敗退について説明していただけますか? 2度追いつきましたが、PKの不運や試合終了間際の失点がありました。全体的にアンラッキーな面があったのでしょうか?
実際そうだね。プラハだけでなくセビージャでもさ。ホームでも2失点したし、トーナメントは最初から運に恵まれていなかった。アウェーでもいい試合はしたけど最後に勝利を逃してしまったよ。今は共に仕事を続けることだ。今の調子を保てば目標を達成できるだろうね。
――セビジスタにとって最悪な夜のひとつになってしまいましたか?
特に試合の終盤に起こったことだね。勝ち抜けをほとんど手にしていたのに最後に取り逃した。残念だったよ。
――それから監督が代わり、モンチも戻ってきました。モンチの復帰はクラブ内部からはどう見られているのでしょうか?
大満足さ。すでに仕事ぶりをよく知っている人物だし、僕らとの距離も非常に近い。チームにとってとても良いことだね。クラブをよく知る人物が来てくれるのはアドバンテージだし、僕らを助けてくれると思う。
――チャンピオンズリーグ出場を争うヘタフェとの直接対決がまだ残っています。どんな試合になるでしょうか?
とても難しい試合になるだろうね。多くのチームと競わないといけないけど、素晴らしい争いになると思う。シーズンの残りの試合ではあらゆるオプションを駆使して戦う必要があるよ。
■ペップとの仕事を誇る
Tomás Quifes | Goal――フレデリック・カヌーテとは非常に特別な関係を築いていましたね。今はベン・イェデルがセビジスタのハートを掴んでいます。彼とのプレーはいかがですか?
フレディと過ごした数年間は素晴らしかったよ。フットボール面だけでなく、人間性も10点満点だ。夏のバケーションも長い時間を一緒に過ごしたよ。ピッチでのベン・イェデルは素晴らしいね。クオリティを備えているし、両足を使える。僕らをしっかり支えてくれているよ。
――個人的な質問になりますが、右SBでのプレーの感触はいかがですか?
実際のところとても満足さ。僕は元々攻撃が好きな選手だし攻め上がるのはとても楽しいよ。だから今でも攻撃参加を好む。今のポジションはすでにジョゼップ・グアルディオラの時に経験済みさ。グアルディオラは僕がディフェンシブな仕事も好きなことを知っていたんだ。同じく楽しんでいるよ。
――そのグアルディオラとの仕事はいかがでしたか?
とても素晴らしいよ。グアルディオラは監督としてのすべてを持っているね。チームでの仕事のやり方もそうだし、個人的にもフットボール的にも僕のことをとても助けてくれたよ。とてもいい人物だ。
■「スペイン代表に選ばれるために仕事をしている」
Tomás Quifes | Goal――我々は今日、シウダー・デポルティーバの「ヘスス・ナバス」という名のグラウンドで話をしています。これについてはどう思いますか?
物事をうまくこなしてきたというのを再認識するね。謙虚さをもって仕事に取り組み続けること、自分のプレーを楽しむ気持ちを持ち続けることを思い出させてくれる。僕にとっては最高さ。
――ヘスス・ナバスは今やセビジスモの体現者ですが、パブロ・ブランコが話していたような、水溜まりをドリブルしていた頃の少年時代からどんな変化を遂げたのでしょう?
僕は僕のままだよ。家族といる時も生まれ故郷にいる時も同じ人物のままさ。ピッチでジャンプしている時は最大限楽しむこと、そしてチームにすべてを捧げることを心がけているよ。
――あなたは選手としてのキャリアでほぼすべてを勝ち取ってきましたね。ヘスス・ナバスを完結させるにはあとどんな夢が残っているのでしょうか?
毎試合のプレーを楽しむ気持ちを持ち続けること、そしてセビージャでまたタイトルを獲得できたらとても素晴らしいね。それに代表にいられるのもとても誇らしく感じるよ。
(C)Getty Images――代表のお話が出ました。セビージャでのパフォーマンスが評価されて代表に復帰しましたが、久しぶりの代表はいかがでしたか?
やはり唯一無二だったね。フットボール選手にとって代表でのプレーは最高だ。再び代表にいられることを最大限楽しんできた。チームメイトとの再会もだし、監督が僕に寄せてくれた信頼もそう。感謝の気持ちしかないというのが本心だよ。
――ワールドカップとEUROで優勝して以降は代表から遠ざかっていましたね。
選手は仕事をすることしかできない。僕はずっと代表に復帰するために仕事を続けているし、努力が報われてまたその機会が訪れたことに感謝している。
――代表では再びセルヒオ・ラモスとチームメイトになりましたね。
僕の兄弟みたいなものだね。セビージャと代表で何年も一緒に過ごした仲だし、また共にプレーできるのは最高だよ。
――スペインはワールドカップやEUROでまた優勝できると思いますか?
いいチームだからね。若い選手もいるし、チームによく貢献している。監督のアイデアも非常に明確だよ。監督が瞬間瞬間に求めることをチームはグラウンドで実行している。もう少しだけ時間が必要なだけかな。
――今回の復帰をきっかけにして、まだ代表への定着を目指しているのではないでしょうか。
僕は代表に選ばれるために仕事をしている。代表でのプレーを楽しむのが選手にとって最上なのさ。
インタビュー・文=フランシスコ・リコ/Francisco Rico
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の記事です





