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プロデビューはあくまでも通過点。FW上田綺世は鹿島の新たな力となるか

 今夏、鹿島アントラーズに“前倒し”で加入したFW上田綺世が浦和レッズ戦でプロデビューを飾った。

 法政大に在学する上田は、2021年に鹿島加入が内定していたが、26日に法政大サッカー部を退部し、鹿島に加入することが決定。Jリーグの追加登録は間に合わなかったものの、JFA・Jリーグ特別指定選手であるため、浦和戦の出場が可能な状況にあった。

 平日のミッドウィークながら37265人が詰めかけた埼玉スタジアム2002。鹿島と浦和は、Jリーグ黎明期から激闘を繰り広げてきたが、今回の一戦もまた、序盤から互いにビッグチャンスを作るなど、一歩も引かない“がっぷり四つ”の展開となった。

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 試合は後半に動く。まず鹿島が77分に土居聖真のクロスに途中出場の伊藤翔が頭で叩き込んで先制点を奪取。しかし、88分に興梠慎三が古巣に見舞うバースデー弾を決めて試合は振り出しに戻る。

 残り数分、埼スタのスコアボードは1-1を表示していた。89分、土居に代わって上田が初めてプロのピッチに立つときが訪れた。「試合中も出たいと思っていました」と上田。「やっぱりこの雰囲気でできるというのは貴重な経験。そこで自分が活躍したい欲もありました」と振り返った。

 それでも、プロデビューは通過点にすぎない――。上田の口からはプロデビューを喜ぶというよりは、チームが引き分けたことへの悔しさや、結果にこだわる姿勢が見て取れた。

 「時間は短かったですけど、結果を出したいという欲はもっと前面に出していきたかったです。もっと結果を残したかったなという思いが今はすごく強くあります」

 6月には日本代表に初選出され、ブラジルでコパ・アメリカを経験した上田。「コパ・アメリカであれだけチャンスがあって、点を決められなかった悔しさというのは、この先続いていくキャリアで絶対に忘れられないことになる」と、世界レベルとの差を痛感した。それは、自分の立ち位置が分かる貴重な機会でもあった。

 そういった経験を踏まえて「自分の成長を考えた時、これがベストな選択」と、鹿島への前倒し加入を決意した。

 「大学に比べたらもちろんスタジアムも違うし、人も人の数も違う」。目まぐるしく変わる環境への適応は困難を伴うが、本人は「僕がもっともっと自分の色を出していくこと」に強いこだわりを見せる。「もっと自分を出す」ことで「結果を残す」というビジョンがある。だからこそ、“新人だから”という甘えは一切ない。

 「監督からの期待は今日使ってもらえた時間がそのまま出ていると思います。その時間で活躍するべきだし、それを信じて出してもらっているので。そこでも結果を出せるように今後練習からやっていきたいなと思います」

 鹿島は今夏に鈴木優磨(→シント=トロイデン)や、安部裕葵(→バルセロナ)、安西幸輝(→ポルティモネンセ)といった主力選手が揃って海外へ移籍した。そういった意味でも上田の素早い適応は、優勝争いに食い込む鹿島にとって重要なポイントとなりそうだ。

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