首位の壁は高かった。18日に行われた明治安田生命J1リーグ第12節。北海道コンサドーレ札幌はリーグトップを走るFC東京に0-2で敗れた。第11節終了時点で得点ランクリーグ3位の攻撃力を擁しながらも、アンデルソン・ロペスの離脱などもあり、これで2試合連続ノーゴール。リーグ屈指の堅守を前に浮き彫りになった課題とは。
■明確な狙いを持って臨んだFC東京戦
©J.LEAGUEあらゆる策を駆使した。それでも、札幌の攻撃陣はリーグ最少失点を誇るFC東京の守備を突破することはできなかった。
決して決定機がなかったわけではない。シュート数もFC東京の12本に対して、札幌も試合を通して10本を記録している。では、なぜノーゴールに終わったのか。
チーム得点王のアンデルソン・ロペスを負傷で欠く前線は、チャナティップが先発に復帰。1トップに鈴木武蔵を配置する布陣で臨んだ。
序盤から札幌の狙いは明らかだった。「深井(一希)と(宮澤)裕樹さんが少し引いて、自分と進藤が高い位置を取るというポジショニングでやっていました」と福森晃斗が話すように、攻撃時は左右のセンターバックが上がり、逆に宮澤と深井のダブルボランチのいずれかが、最終ラインに落ちて丁寧なビルドアップを図る。
そこに、チャナティップと荒野が絡んだ中央でのパス交換でFC東京の中盤を前に釣り出し、空いた裏のスペースを鈴木武蔵のスピードで突く狙いがあったのだ。
しかし、その狙いは奏功せず。FC東京は本来ボランチの位置である高萩洋次郎が高めの位置を取り、札幌のビルドアップを制御。宮澤が「(FC東京は)しっかりブロック作ってやってくる」と話すように、コンパクトな陣形を保つ相手を前にパスをミスする場面も散見された。
ペトロヴィッチ監督は試合中、仕切りに手を大きく広げてサイドを意識するようなジェスチャーを見せていた。中央での崩しが困難ならば、サイドから揺さぶるしかない――。指揮官が求める「サイドチェンジ」を多用してからは、ゴール前での決定機は増加した。
何度かピンチを招いた前半だったが、凌いでゼロに抑えた。「0-0のまま、もうちょっと我慢できれば、どちらに転ぶかわからない。そういうゲームはイメージしていた」という宮澤の言葉通り、札幌にとってはほぼゲームプラン通りだった。
スコアレスのまま試合が進めば、FC東京は必ず前傾姿勢を取ってくる。札幌はそこで空いた裏のスペースを突くことを想定していた。しかし、後半に自陣でのパスミスから奪われて小川諒也に左足シュートをニアに撃ち抜かれてしまう。
札幌はこれまで先制された5試合で1勝4敗と分が悪い。まさに痛恨の失点。「相手も手堅くサッカーをしていたので、あの中でミスが出てしまうと、こういう難しいゲームになる」(宮澤)。残り30分、前傾姿勢になる必要が出たのは札幌のほうだった。
試合は均衡が破れたことによりオープンな展開となったが、リードしたFC東京は、攻め立てる札幌に対してフィールドプレーヤー9人が強固なブロックをセット。札幌はより苦しい状況に陥った。
すると69分、ショートカウンターから久保建英に2試合連続ゴールを献上。その後、ペトロヴィッチ監督は「ドリブルでの突破、あるいはスペースへの飛び出しでの突破」を期待して中野嘉大と白井康介を投入したが、最後まで得点は奪えず。敵地で6試合ぶりの黒星を喫した。
■引いた相手をいかに崩すのか

「東京の経験値が勝ったゲーム」
ペトロヴィッチ監督は会見でそう言ってこの試合を総括した。FC東京に隙がなかった、堅守だったことは言うまでもなく、A・ロペスの離脱も少なくない影響があった。一方で札幌はブロックを敷く相手をいかに崩すかという部分で課題を突きつけられたゲームでもあった。
むろん、指揮官はその課題を認識しているようで、「自分たちがボールを動かしていく中で、相手を揺さぶる」ことが局面打開のポイントだと言う。
「サイドチェンジが入ったところから、一対一の仕掛けのところで、なかなかドリブルで剥がすことができなかった。あるいは、アーリークロスやラストパスの精度、中との意思疎通という部分で、まだまだできなかった部分もあった」
事実、87分に中野のサイド突破からチャナティップを介して鈴木がフィニッシュまで持ち込んだシーンは、サイドを揺さぶった効果的な攻撃だった。
崩しの精度を上げること、ゴール前の質を上げること。FC東京戦で浮き彫りになった課題は明らかになった。福森は言う。
「ゴール前の最後の質を上げるところが一番だと思う。そこを上げていければ、決定的なチャンスもいくつかできるし、その中でしっかり最後の丁寧さを大事にしないといけない。そこを意識的にやっていこうとは思います」
昨季以上の成長曲線を描く“ミシャ札幌”。この敗戦を糧にさらなる浮上を目指す。
取材・文=大西勇輝(Goal編集部)
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