ブレない破天荒。アルナウトヴィッチの驚きの批判への対抗策「ファンに電話した」/インタビュー

コメント()
getty Images
マルコ・アルナウトヴィッチはヨーロッパでもまれにみる際立った個性の持ち主だ。その彼が、自分に対してぶつけられた批判について語る。

マルコ・アルナウトヴィッチは、ウェスト・ハム・ユナイテッドFCにおいてもオーストリア代表においても指導的な役割を果たすまでに成長した。かつてインテルやブレーメン時代には“悪童”として知られていただけに、選手、人間として大きな進歩を遂げている。

現在は29歳だが、19日には30歳の誕生日を迎える。そんなアルナウトヴィッチが『Goal』のロングインタビューに応えて、イングランドでの日常や中国への移籍話にまつわるあれこれについて語った。

人間として成熟した一方で、変わらない面もあるようだ。特にファンからの批判には特殊な方法で“対抗”したという。

■ピッチ外での素顔は…

Marko Arnautovic West Ham 2018-19

――アルナウトヴィッチさん、イングランドでは毎日どんな風に過ごしてるんですか?

俺が派手な暮らしをしてるに違いないと思ってるやつが大勢いるけど、まったくそんなことはないんだ。俺は朝早く起きて、仕事へ出かけて練習をする。それが終わって家へ帰ると、家族との生活が待っている。たいていは子供たちが学校から戻って来てるからね。

――では、あなたにとってフットボールはあくまでも仕事なんですね?

フットボールをやるのは楽しいけれど、それでもやっぱり仕事だね。だけど、プロのフットボーラーとしてやっていけるだけの力があるのは幸せなことだ。それを思うと、いつもやる気が湧くんだ。フットボーラーとしてやっていくのは大変なこともある。必ずしも肉体的な面だけでなく、メンタルの面でもね。毎日毎日練習に出かけて、自分のどういうところを改善できるか分析するには頭も使わないといけないんだ。

――仕事へ行く途中の時間はどうしてるんですか?

本当にすごく長い時間なんだ。8時に出発して、車で80分くらいかかるんだから。ロンドンの中で、俺の住んでいる場所はクラブの反対側にあるんだ。行ったり来たりに時間がかかるのは大変なことだよ。

――だからあなたはわざわざ運転手を雇って、練習へ行く時に乗せていってもらうんですね。

運転の時の姿勢は体にいいとは言えないんだ。筋肉がちょっと緊張した状態になってるからね。週のうち2日は自分で運転するけど、できるだけ運転手を使うことにしている。そうすれば電話で話したり、ニュースを見たり、あるいは他にも何か息抜きができるんだよ。

――どうしてもっと仕事場に近いところに住まないんですか?

住んでいるリッチモンドやウィンブルドンの周辺はとても美しいところだ。公園で散歩するにもちょっと食事に出かけるにもいいところなんだよ。それに、ここにはドイツ系の住民たちのちょっとしたコミュニティーが出来上がっている。たとえばドイツ語で授業をやる学校やドイツ語で礼拝をやる教会があって、妻にはそれがとても大切なことなんだよ。俺たちが住んでいる地区には何人かオーストリア人も暮らしている。つい何日か前にもスーパーマーケットである女性と知り合いになったんだが、彼女はオーストリア大使館で働いてるって言ってたよ。

――そういう出会いはどんなふうにして始まるんでしょう? 向こうからあなたに近づいてくるんですか?

もちろんそうさ。俺は向こうを知らないもの(笑)。身近に自分の生まれた国の人間がいて、時にはドイツ語やウィーン方言で話せるっていうのは素晴らしいことだ。それに、とても静かな地域なのに、ロンドンの中心部からほんの30分しか離れていないんだ。子供たちも快適に暮らしているし、それが特に重要なことなんだよ。

――フットボーラーの家族の暮らしというのはどんなものですか?

どこの家とも変わらないごく普通の暮らしだよ。他の家族に比べて特別に有利な点があるわけじゃない。1日に2時間の練習時間というとほんの短い時間のように聞こえるけど、俺は8時から15時までは家にいないからね。その後で、子供たちを水泳やバレーや乗馬の教室に連れていく。夕食後にやっと少しの間、妻と2人の時間を過ごすんだ。夏の間は、ちょっと事情が違う。俺たちフットボーラーは1カ月間休みになるから、飛行機に乗ってどこへでも休暇に行けるんだよ。ひょっとしたら、それがフットボーラーのちょっとした利点に数えられるかもしれないね。

――プロとしてのキャリアと、一家の長としての生活を両立させるのは難しいですか?

家族と一緒に週末を過ごすことはほとんどないと言っていい。試合の前の晩はいつもチームと一緒にホテルで過ごすからだ。これはストレスがたまることだけど、自分で選んだ道だからね。俺の才能は愛する神から授かったものだし、残念がるわけにはいかないよ。

■セルビアもオーストリアも「どっちも家族の国」

Marko Arnautovic Österreich

――ウィーンでの暮らしを懐かしく思ったりしますか?

俺にとってウィーンはとても大きな意味を持っている。俺はあそこで生まれたんだし、両親も兄弟も、それから友達もみんなあそこにいるからだ。ここにいると、毎日どころか週に1回、月に1回も彼らに会うことができない。ウィーンにいればちょくちょく会えるから、それはとてもうれしいことだね。

――両親にはよく電話しますか?

毎日電話しているよ。そうじゃないと、まずいだろう。少なくとも、何も問題ないかどうか、ちょっと確かめるくらいはしておかないと。

――ウィーンのファンに対してはどう接しているんですか?

いろいろな機会にファンに会うのは素晴らしいことだ。けれど、ウィーンへ帰った時は、あまり目立たないようにしてるよ。頻繁に外出して人目に立つようなことをせずに、家族のそばにいたり、友達に会ったりして過ごしている。

――あなたはセルビアとのハーフですが、ウィーンを故郷と感じているんですね?

まずはっきり言っておきたいのは、誰もが敬意を払わなければならない事柄があるということだ。その方がいいというんじゃなくて、是非そうしなければならない、そういうことがあるんだよ。俺の父はセルビア人だけど、母はオーストリアの生まれだ。俺はオーストリアを愛しているけれど、セルビアに対しても愛情を感じている。どっちの国も俺の家族の国だからだ。

――あなたの子供時代はどんなでしたか?

俺たち兄弟はオーストリアで生まれて、オーストリアで大きくなった。俺たちは母からオーストリアのあらゆる伝統を受け継いでいるけれど、暮らしぶりはセルビア風だった。生活全般に渡ってね。だから俺は、オーストリアに対して抱いているのと同じ気持ちをセルビアに対しても持っている。これから先もずっとそうだと思うよ。

――それはどういう気持ちですか?

たとえば、W杯の時には俺はセルビアを応援していたんだ。セルビアがすべての試合に勝って、できれば世界チャンピオンになればいいと思っていた。セルビアとオーストリアは予選では同じグループだったけど、それでもそう思っていたんだ。

――オーストリアとセルビアが対戦する2試合では非常に気持ちが揺れたことでしょうね。

たとえセルビアが相手でも、俺はいつも100%の力を出し切るつもりだと言ってたんだ。けれど、ゴールを決めた時のパフォーマンスはやめておくことにした。セルビア人をリスペクトしているからだ。あの時彼らは、それを理解しようとはしなかったけどね。ボスニア戦の前にもそういうことが話題になったんだ。その時はボスニア紛争についてまで意見を求められたよ。けれど、俺にとっては紛争なんて関係ないんだ。俺にはボスニア人の友人も、クロアチア人やセルビア人やトルコ人の友人もいるんだから。どこの出身だろうと、俺はすべての人々をリスペクトしている。

――オーストリアもそうですが、このところヨーロッパの多くの国では人々に対するリスペクトがどんどん失われていってますね。

それが政治というものさ。政治というのが信頼できるものなのかどうか、俺にはわからない。俺は今まで政治とは関わらずにやってきたし、政治家になんか会ったこともなければ、これから先もそういうことに関わるつもりはない。たとえば今ハインツ=クリスティアン・シュトラッヘ(オーストリアの極右政党オーストリア自由党の党首)とかいうやつがクロアチア人やセルビア人やトルコ人をリスペクトしているのかいないのか、そんなのはそいつの問題だ。俺が話せるのは自分のことだけだ。誰かが俺をリスペクトしてくれるなら、俺もリスペクトを返す。人生とはそういうもんだし、他にやりようはないだろう。

――外国で暮らすオーストリア人として、今のオーストリアの状況をどう思いますか?

政治や国に反抗しても勝ち目はないよ。人間というものに反感を持ってもできることはほとんどないのと同じことだ。俺には自分以外の誰かの考え方を変えることはできない。そいつが俺のことを好きだろうと嫌っていようとね。俺の家族はこの世界で共に生きている人たちを誰であろうとリスペクトしている、そして、自分たちも同じようにリスペクトしてほしいと思っている、俺に言えるのはそれだけだ。そうなってない時にはすぐにわかるものだ。この世界では何もかもがすぐに移り変わっていく。今の世界はもう昔とは違うんだ。だからといって、生きる喜びが全然なくなってしまうことはないはずだ。

■「フットボールで一番重要なのはファンの存在」

2019-01-18 Marko Arnautovic

――ですが、あなたは将来的にもうオーストリアで暮らすつもりはなく、現役を退いたらミュンヘンへ引っ越そうと思っているそうですね。オーストリアでは人間に対するリスペクトが失われてしまったと思っているからですか?

それはオーストリアとは全然関係ないんだ。俺たち一家がミュンヘンで暮らそうと決めたのは、ミュンヘンからだとすぐにウィーンへ行ける上に妻の両親の家からも遠くないからだ。それに、ミュンヘンは飛行機の接続がすごくいいんだよ。ウィーンで暮らすのが嫌なわけじゃないけど、ウィーンで暮らしたいとも思っていないんだ。

――ロンドンで暮らそうという気持ちは?

ロンドンのことは、仕事の行き帰りに通るところ以外ほとんど知らないんだよ。ごくたまに町へ出ることはあるけど、俺たち家族は郊外で過ごす方が好きなんだ。長い目で見た場合、俺はロンドンで暮らしていけるとは思わない。ロンドンじゃストレスを感じることがあまりにも多すぎるし、その上いつも交通渋滞ばかりだ。“生活の質”が高いとは言えないよ。そうはいっても、ここで暮らせてよかったと思っているけどね。

――では、フットボールの面でイングランドのファンはあなたを評価してくれていると思いますか?

初めはそうじゃなかったよ。チームが結果を出せなかったから、それが俺にも影響したんだ。当時の俺は、ウェスト・ハム史上最高額で移籍してきた選手だったからね。その後、うまく流れを変えることができたんだ。俺はいい感じでシーズンに入れて、おかげで自信もつけることができた。ファンにもそれがわかっているんだ。

――ウェスト・ハムのファンはどんな感じですか?

ウェスト・ハムのファンに認めてもらうにはすべてを投げ出さなければならない。ピッチの上で死ぬ覚悟がないとだめだ。ファンはそれを求めているんだよ。彼らはとてもエモーショナルで、ピッチの上に情熱をぶつけて彼らを熱狂させてくれる選手を求めている。俺はそんな選手の一人だと自分では思っている。俺はファンを夢中にさせようと頑張っているんだ。ウェスト・ハムには混じりっけなしの生粋のファンが大勢いるけれど、俺たちは結果を出すことでスタジアムを満員にできるようにしなければならない。チェルシーやアーセナルやトッテナムでは、たくさんの観光客がスタンドを埋めているからね。

――地元のファンがスタジアムに足を運んでくれるかどうかはフットボーラーにとって重要な問題ですか?

いつも言っているけど、フットボールで一番重要なのはファンの存在だ。彼らはたくさんのお金を使ってスタジアムに試合を見に来るけど、それはどっちかというと重要なことじゃない。肝心なのは、ファンがチームを支えて後押ししてくれてるってことだ。ファンの熱気がフットボーラーに活力やエネルギーを与えてくれるんだし、それだけでなく、元々持っている以上の力を引っぱり出してくれるんだよ。

■移籍頓挫の真相は?

Marko Arnautovic West Ham 2018-19

――冬に移籍の噂がありましたが、その後のあなたの気分はどうですか?

問題ないよ! 結局は実現しなかった移籍話のせいで、無用の騒ぎがいろいろあったけどね。中国絡みの噂だけじゃない、俺がマンチェスター・ユナイテッドへ行くかもしれないという話まで流れたんだ。すると、すぐに「お前はチームに忠実でないといけない、こうするべきだ、ああするべきだ…」みたいな声が聞こえてきたよ。俺がウェスト・ハムへやって来たのは、クラブにはっきりしたプロジェクトがあって、さらに上を目指そうとしているからだ。クラブは俺に大金を投資したし、来年もそうなるだろう。だから俺も契約を延長したんだ。だけど、ファンがまだ完全に満足していないのはわかるよ。

――それはなぜだと思いますか?

本調子でないと、すぐに「あのアルナウトヴィッチのやつはもう俺たちのためにプレーする気がないんだ」って思われるんだよ。そんなわけですぐにガラッと雰囲気が変わって、ファンに愛されていた俺が一部のファンから憎まれるようになったんだ。そういうもんだって受け入れるようにしている。ひょっとすると、外にいる人間はすぐに、フットボーラーの生活なんて楽なもんだと思いこんでしまうかもしれない。けれど、外にいる人間はそういったストレスのことを考えてみないからね。たぶん彼らは嫌な気持ちにさせようと思っているわけじゃないんだ。そんな時、初めは適当にやりすごすんだが、仕事が終わって、一人になってよく考えてから、やっとすべてをちゃんと頭の中で整理できるようになるんだ。メンタルが強くないとやっていけないよ。

――何かを決める時、家族はあなたにとってどんな役割を果たしていますか?

俺は何時間も家族と話し合ったよ。俺と家族だけでウェスト・ハムに残るって決めたんだ。もちろんあの頃流れた話では、移籍の噂のあったクラブが違約金を払おうとしなかったってことになってるけど、そんなのはたわごとだ。事実はこうなんだ。俺が監督と会長に電話して、自分の決心を伝えたんだよ。みんなソーシャルメディアに目を通しては、そこで流されている話を信じてしまうけどね。

――何人かのチームメイトがあなたの移籍話に腹を立てていたと聞きましたが、それは本当ですか?

そんなのはまったくナンセンスだね。俺はチームメイトの誰とも気まずくなったりしなかったよ。フットボールというビジネスがどういうふうに運ぶものなのか、彼らだってよく知っているからね。もし非難されたりしていたら、俺は試合に出るのを断っていただろう。チームメイトが怒っていたなんてのはまったくの嘘っぱちだ。監督が俺を試合に出さないことに決めたのは、俺の頭がクリアではなかったからだ。だけどそれは、まったくひどいことを書かれたからなんだよ。

――何があったんですか?

何人かのファンが俺をクラブから放り出すように、あるいはU-23に降格するように要求していたんだ。脅迫めいた言い分もあって、俺が脚を折ればいいって書き込まれていたよ。そうさ、ソーシャルメディアってのはそんなもんだ。感情的になるのはわかるんだよ。ファンは俺を愛してるせいで腹を立てるんだから。

――そういう反応をどう思いますか?

俺がウェスト・ハムのベンチ要員で中国への移籍を望んだんだったら、誰もそれに反対する者はいないだろう。俺がキープレーヤーだったから、中国からの誘いを真剣に考えると突然悪者扱いされたんだよ。ある日は祭り上げられていたとしても、次の日にはもうどん底まで突き落とされる、誰でもそんなもんだよ。だから、俺は何人かのファンとコンタクトを取ろうと思って、電話したんだ。

――ちょっと待ってください、何をしたんですって?

俺にしたって6万人に電話をかけるわけにはいかない。そんなことやっていたら2年かかってもまだ終わらないだろう。だけど俺は、インスタグラムで馬鹿げたことを言ってきたほんの一握りのファンを選び出して、彼らに電話番号を訊いたんだ。世界中のフットボーラーの中で、こんなことをやったやつはまだ誰もいないと思うね。彼らも最初は信じられないでいたよ。

――ファンと何を話したんですか?

だいたいこんなふうに、俺の考えを話したんだ。「いいか、俺はお前と同じような一人の人間だ。そして俺はお前をリスペクトしているし、同じようにお前にも俺をリスペクトしてほしいと思っている。お前は俺に向かってひどいことを書いてたよな。そういうことを全部、今俺に向かって言ってみろ」って。でもって俺は彼らに肝心のことを訊いたんだ。「もしお前が自分のやっている仕事で今よりいい条件の申し出を受けたらどうする? すぐに断るか?」ってね。

――ファンはどう答えましたか?

彼らはノーと答えたよ。俺の置かれた状況をわかってくれたんだ。俺が彼らに電話したことを世間のやつらは知らなかった。フットボールの世界はクレイジーだ。だから、バランスを失わないようにするのが大事なんだ。

■「30歳という年齢は紙に書かれた数字にすぎない」

Marko Arnautovic Austria 2018

――19日には30歳の誕生日を迎えます。年齢はあなたにとってはあまり関係なさそうですが…。

そりゃあもう。今年もまた力を見せつけてやるつもりだよ。30歳という年齢のことで、俺はもう年を取りすぎてると考えているやつが大勢いる。だけど、30というのは紙の上に書かれたただの数字だ。俺の体のどこにもそんなものは見当たらない。スランプのことを云々と言うやつがいるけど、そんなのはまったくのナンセンスだよ。どんなDFが向かって来ようと問題じゃない。それよりDFの方が俺のことを心配した方がいいと思うね。俺はいつだって自分の思い通りにやるつもりだ。スランプなんて関係ない。

――数週間前、オーストリア代表監督のフランコ・フォーダがロンドンにいるあなたを訪ねてきたそうですが、何か事情があったんですか?

彼は代表チームのいろんな選手を訪ねていくんだ。俺は代表チームの中心メンバーだから、万事順調かどうか様子を見たかったんだよ。俺は監督の知ってる昔ながらのマルコで、俺については何も心配は要らない。監督と俺は一緒に楽しく一晩過ごして、フットボールのことだけじゃなくプライベートなことについても話したよ。

――前任者のマルセル・コラーとフォーダの最大の違いはどんなところですか?

俺たちはコラーの下でEUROに出場するという快挙を成し遂げた。その後W杯の時にはまったくうまくいかなかった。監督の責任だと思っているやつが大勢いるけど、それは間違いだ。責任を負わなければならないのはピッチの上で戦った選手だよ。立て直しのために努力しなければならないのも選手だ。監督に責任はないと思うね。

――あなたとフォーダとの関係はどうですか? 去年の秋、彼からキャプテンマークを渡されましたね。

あれは監督からの大きなメッセージだった。キャプテンマークを渡すことで、監督は俺にこう伝えてくれたんだ。「外から何を言われようと、そんなことは気にしてない」ってね。あれで、彼はすごい人だと思ったよ。選手の扱いには脱帽だ。彼はチームを引っ張って自分の思った通りのことをやってのける、そこが俺は気に入っている。まさに俺と同じメンタリティの持ち主なんだよ。

――あなたは、ゴールパフォーマンスの時に貴賓席に向かってキャプテンマークを掲げて見せたことで、ずいぶん話題になりましたね。あの時の行動を後悔していますか?

俺がどういう人間か知らないやつらが俺のことで嘘八百を触れ回っておいて、後で俺のことを馬鹿にして笑うなんて、そんなのは我慢できないね。あの時俺はキャプテンマークを見せつけたけど、あれは俺がキャプテンとしてゴールを決めてチームを勝利へ導いた、そのことを見てもらうためでもあったんだ。俺はそれをみんなの前で証明したんだよ。

――正確には、何を批判されたんですか?

俺はよく、国歌を一緒に歌わないっていうので非難されるのさ。心の中では一緒に歌ってるんだ。試合の前にいちいち国歌を歌わないとダメなのか? 俺は歌手じゃない、フットボーラーだ。レオ・ヴィントナー会長(オーストリアフットボール協会の会長)はよく選手の泊まってるホテルへ来てみんなと話し合ったりするんだから、何か言いたいことがあればいつでも俺のところへ来ればいいんだ。他に10人くらいいる幹部のことは一人も知らない。だから、彼らも俺のことを口に出したり、嘘の情報をでっち上げたりするべきじゃないんだ。

――現在のオーストリア代表のメンバーは一人ひとりが素晴らしいクオリティの持ち主ですね。予選での滑り出しは思わしくないですが、EURO2020への準備は万全ですか?

10年前だったら、俺たちが大きな大会に出場するなんで誰も思わなかっただろう。だが、今はみんながそれを求めている。チームのほとんどの選手がトップリーグでプレーするのを見ているからだ。そして、それぞれの選手がリーグ戦で見せているようなパフォーマンスを代表チームでも見たいと思っている。俺たちは若いハングリーなチームだ。若い選手たちは、自分たちがオーストリアという国を代表して戦っていることを意識しなければならない。それなりのプレッシャーはつきものだが、ユリアン・バウムガルトリンガーやゼバスティアン・プレードルや俺のようなキープレーヤーがいることで、何が大事なのか彼らに教えてやれるんだ。俺たちにはもう、チームを調整するための時間があまり残ってないからね。

インタビュー・文=Goalドイツ語版

▶プレミアリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZNが「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃料金体系→こちらへ ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News』の記事です

Goal-live-scores

閉じる