ワールドカップロシア大会の敗退後、ブラジル代表が挑む最初の国際大会、コパ・アメリカ。過去4度の自国開催では全て栄冠を手にしてきたカナリア軍団が、グループステージで二つの顔を見せた。
ボリビア、ペルー、ベネズエラと同居するグループAは最も恵まれた組み合わせだったこともあり1位通過は義務に近かったがブラジルは2勝1分けで首位通過。際立つのはその強固な守備力だ。
■堅い守備も王国民からは…

3試合を終えて無失点で終えたのはブラジルとコロンビアのみ。最終ラインのチアゴ・シウバとマルキーニョスが抜群の安定感を見せていることもあるが、チッチ監督が植え付けてきたのはチーム全体の守備意識の高さである。
それを象徴するシーンが、開幕前に行われたホンジュラスとのテストマッチの一コマだ。7-0でリードしていた後半のアディショナルタイム、FWのリシャルリソンが前線からの守備で猛然とスライディング。勢いあまってピッチ外に滑り出たのだが、圧勝していても、なお誰一人手を抜かない献身性がグループステージの無失点を支えていた。
コリンチャンスをクラブ世界一に導いた2012年も、堅い守備力をベースにしたチッチ監督ではあるが、3年前の就任以降、39試合で無失点試合は実に30試合。ブラジルがコパ・アメリカのグループステージを無失点で乗り切ったのは1995年大会以来、実に24年ぶりだ。
しかし、サッカー王国の民は守備力だけに秀でたセレソンを決して愛そうとはしないのである。
「僕らはホームで戦っているように思えなかった」とキャプテンのダニエウ・アウベスが振り返ったのは6月14日に行われたボリビアとの開幕戦だった。結果的に3-0で勝利したものの、スコアレスで折り返したハーフタイムにはサポーターからブーイング。第2戦でベネズエラとスコアレスドローに終わった直後は、本来熱心にブラジルを後押しする地域であるサルヴァドールのサポーターもブーイングを飛ばしたほどだった。
■ネイマールの“代役”は?
AFP/Getty南米の列強との戦いが待つ決勝トーナメントではあるが、チッチ監督が直面するもう一つの敵が長年、王国で指摘されてきた「ネイマール依存症」の克服である。
大会直前に行われたカタール戦で右足首を負傷。絶対的エースを欠いて挑むブラジルではあるが、グループステージでチッチ監督は前線の模索を続けてきた。「ネイマールに代わるフィニッシャーはブラジルにはいない。ただ、この大会はネイマール抜きでいかに戦うかを経験する格好の舞台になる」と話すのは戦術分析に長けるジャーナリストのパウロ・ヴィニシウス・コエーリョ氏である。
ボリビア戦もベネズエラ戦も引いてブロックを作る相手の守備陣に手こずったブラジルではあるが、ペルー戦ではサポーター人気も高いエヴェルトンを先発に抜擢。3試合目にして本領を発揮したブラジルは5-0で圧勝した。
ロシア大会では不振のガブリエウ・ジェズスにこだわるあまり、短期決戦でのベストメンバーを見出しきれなかった指揮官ではあるが、コパ・アメリカではグループステージ3試合目にして最良の組み合わせを見出した感がある。
■パラグアイ戦は真価が問われる
Getty死角なきように見えるブラジルだが、今大会最初の試練となるのが準々決勝のパラグアイ戦だ。
嫌なジンクス2つがチッチ率いるカナリア軍団を待っている。今大会、2分け1敗で辛うじてグループステージを勝ち上がったパラグアイではあるが、2011年と2015年大会はいずれも準々決勝でブラジルをPK戦の末に下しているのだ。
ここまで本来の守備の堅さは見せていないパラグアイではあるが、伝統の勝負強さはペルーやボリビアなどとは別物。先発では唯一の国内組とあってサポーター人気も高いエヴェルトンら攻撃陣の真価が問われる一戦になりそうだ。
そして、パラグアイ戦に向けて最も懸念されるのがカゼミロの出場停止である。チッチ監督が就任後、喫したのはわずかに2敗。記憶に新しいのはワールドカップロシア大会の準々決勝ベルギー戦だが、いずれもカゼミロはピッチに立っていなかった。
パラグアイ戦の前日会見で指揮官はカゼミロの代役にアランを指名。カゼミロが不在時に喫した2敗について「この数字を変えるための大きな挑戦だ」と言い切った。
二度あることは三度あるのか、それとも三度目の正直かーー。カナリア軍団がその真価を問われる。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

