フローニンゲンのダニー・バイス監督は、移籍市場の度に退団が報じられる日本代表MF堂安律が依然としてチームに残っていることを喜んだ。
2017年にフローニンゲンに加入して以降、大きなインパクトを残す堂安に対してマンチェスター・シティをはじめ複数のクラブが獲得に乗り出していた。しかし、依然としてステップアップは実現せず、21歳の日本代表MFはエールディヴィジで3シーズン目を迎えることが濃厚な状況だ。
フローニンゲンで7番を背負う堂安が今のところ残留していることを受け、バイス監督は「彼がまだここにいてくれて私はうれしいよ。ただ、8月31日が過ぎるまで私は心配している」とオランダ『FOXスポーツ』で言及し、同選手の将来について語った。
「これからの4週間彼がここにいるかだって?断言はできないし、ドウアンだけに言えることではなく、チーム全員に言えることだ。まだ多くが変わる可能性がある。ただし、彼がいてくれることに私は満足しているし、これからも長くここにいてくれれば、私はとてもうれしいよ」
一方で、アジアカップ終了後からの昨シーズン後半戦は不調に喘ぎ、十分に活躍できなかった堂安のモチベーション低下を危惧する声も上がっている中、同指揮官は「彼は本当に素晴らしい。よく練習しているし、彼自身も良いプレーをしなければいけないと気付いているはずだ」と主張し、良いプレーをすればステップアップのチャンスが自ずとやって来ると持論を述べた。
「もっと多くの試合で良いプレーを披露すれば、彼の望むクラブへ移籍できるさらに大きなチャンスがやってくるはずだ。彼の退団を考慮しているかって?私はすべてのことを考慮しているよ」
また、元フローニンゲンMFのヘドヴィヘス・マドゥーロ氏は、堂安について「来年にはオリンピックがある。これは彼にとってとても重要なことだ。だから、彼が簡単に退団するとは思えない」と2020年の母国開催のオリンピックに向けて日本代表MFはフローニンゲンで安定した出場機会を得ることを望むだろうと予想している。
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