フットボール界のマイケル・ジョーダン:C・ロナウドは歴代最高のヘッダーか

コメント()
Getty/Goal
FWの跳躍は平均78センチ。これはバスケットボール選手のアベレージより7センチも高い。そして、C・ロナウドの滞空時間は0.7秒!

■極端なアプローチと交わるロナウド

1989年のプレーオフ、シカゴ・ブルズ対クリーブランド・キャバリアーズの最終第5戦。ジョーダンは試合終了間際にのちに”The Shot”と称賛されるブザー・ビートを沈めた。

これはブルズのダグ・コリンズ監督も認めているとおり、非常にシンプルで効果的な戦略をチームに授けていた。

「ジョーダンにボールを集めろ! 他の奴らは道を開けろ!」

これはリオネル・メッシに対するFCバルセロナのアプローチと似ているものかもしれない。

かつてシャビは「試合中、ほんの10分でもメッシがボールを持っていない時間帯があるとダメなんだ」と語った。

「ボールの転がる先にメッシが必ずいなければならない。いない場合は彼の元へ届ける必要がある。そうしないと機嫌を損ねかねない。メッシはチームに勝利をもたらす選手だしね」

結果としてバルセロナの選手はメッシの足元にできるだけ早く、できるだけ多くのパスを届けるように指示されている。

■ユーヴェの戦術

Juventus Crosses PS

ただし、ユヴェントスのやり方は少々異なる。

ユーヴェに求められることはC・ロナウドの足元を探すだけではない。頭に合わせることだ。

昨シーズンのユーヴェはボールを丁寧に回し続けることに注力していた。しかし、今は常にワイドに開いてボックス内にボールを供給する機会を伺っている。

2017-18シーズン、オープンクロスの本数でユーヴェはで20位以内にも入らなかった。今シーズンは先週末の試合までに692本を供給してトップ5にランクインしている。これは昨シーズン終了時の数よりすでに10本も多い。

現在ユーヴェは1試合あたり平均16.9本のクロスを上げている。これは2017-18シーズンの平均12.6本を上回る。しかもそのすべてで、ロナウドがターゲットとなっている。

こうした単純な取り組みが、トリノに連鎖反応を起こす。

まず、マリオ・マンジュキッチがこれまでにも増して非常に重要な選手になった。彼はロナウドに前線で攻撃の起点を与え、ともにストイックな同志であり、エース同様空中戦のターゲットになることもできる。

そして次に、パウロ・ディバラがアタッカーの重責から解放された。試合に出場する時は低い位置にポジションをとり、中盤とロナウドの間のリンクマンとしての役割を担っている。

この2人はCR7に奉仕するためにプレーしている。横に広がりクロスの供給が求められているサイドバック同様に。

■アトレティコ戦で見せた圧倒的存在

Cristiano Ronaldo Juventus Atletico Madrid GFX

昨シーズンと今シーズンのユーヴェの戦術の明らかな違いは、アトレティコ・ マドリーとの決勝トーナメント1回戦で顕著に見られた。

第1戦でマッシミリアーノ・アッレグリ監督は、逆戻りして以前のアプローチを選んだ。攻撃的な右サイドバックのジョアン・カンセロを先発から外し、フィットしていないディバラを中盤との連携に起用した。

この選択はどちらも外れ、ユーヴェは攻撃的なアトレティコに対して受け身となり、その代償を支払って敵地ワンダ・メトロポリターノで敗れ去った。

ビアンコネーリは63.1%と高いポゼッションを保ったものの、得点には至らず。対するアトレティコは、よりダイレクトなプレーでサイドでも圧倒的な強さを見せ、ユーヴェのシュート2本に対して5本のシュートを放っている。

セカンドレグでもユーヴェは初戦同様に62.1%の高いポゼッションでボールを支配した。そして今回はそれを異なる形で活かすことになる。

単に空中でロナウドを探すという戦術に戻っただけではない。ポゼッションの理を生かして、通常の2倍近い30本のオープンクロスを供給した。

もちろんアトレティコにはホセ・マリア・ヒメネスとディエゴ・ゴディンという世界に誇る空中戦に強いディフェンダーがいる。しかし、彼らでさえ徹底した空中攻撃に対してなす術がなかった。質と量、ユヴェントスには両方が備わっているからだ。

結局、ロナウドがヘディングで2点、PKで1点を決めると、ユーヴェはその夜3-0と返り咲き、合計スコア3-2で準々決勝へと勝ち上がったのだった。

■空中でこそ輝く男

CristianoRonaldo_Evra_Real Madrid_Manchester United,C朗拿度,艾夫拿

5度のバロンドールに輝くロナウドはどんなタイプのゴールにも長けている。究極の得点マシンであり、その中でも特に空中で魅せる技は彼の最大の魅力の一つだ。

ロナウドは記憶に残るゴールの多くを頭で決めている。

チャンピオンリーグ制覇をロナウドとともに成し遂げた経験のあるアレックス・ファーガソン監督は、味方としてロナウドの脅威を享受してきた。しかし2013年、ファーガソン監督はその完璧なヘディングを受ける側にいた。レアル・マドリーでプレーしていたロナウドは古巣との戦いでヘディングを決める。

「ロナウドの膝はパトリス・エヴラの頭の高さだった。メッシだってそんなことはできないよ!」ファーガソン監督は驚きを隠せなかった。

アーセナルの元DFマーティン・キーオンはロナウドのジャンプを「スラムダンクを決めるバスケットボール選手みたいだ」とも語る。

どちらとも決して大げさな表現ではない。

ロナウドの身長186センチはバスケットボール選手としては高くはない。しかし、チチェスター大学のバイオメカニクス専門家であるニール・スミス氏の2011年の研究によれば、彼のジャンプは平均で78センチにも達しており、NBA選手の平均より7センチも高いというのだ。

ロナウドは単に高いだけでなく、空中を滑走することができる、唯一無二のフットボーラーだ。つまりフットボール界のマイケル・ジョーダンとも呼べるだろう。

そして全盛期のジョーダン同様、質の高いサポートが供給された時の彼を止める方法はない。

この数十年でサッカーも変わってきたことを考えると、年代を超えて選手同士を比べることは難しい。しかし、サンティリャーナ、オリバー・ビアホフ、ホルスト・ルベッシュと並び、ロナウドが空中戦で史上最高のストライカーであることは間違いない。

実際、2008年にロナウドはクラブの試合で合計82本のヘディングを決めている。これはヨーロッパの5大リーグで誰も成し遂げたことがない。2位のフェルナンド・ジョレンテの62本に20本も差をつけている。

ポルトガルが頂点に立った2016年のEUROの際には、準決勝で対戦したウェールズ代表のクリス・コールマン監督が「彼は地上80cmに0.7秒も浮いていた。あの高さのジャンプに対してディフェンスはできないよ」と白旗を上げている。

水曜日、準々決勝ファーストレグでユーヴェを迎え撃つアヤックス・アムステルダム。彼らは空を見上げ、天からやってくる7番を警戒しているに違いない。

ビアンコネーリの目標は再びボールをロナウドの頭に合わせること。

アヤックスの課題はクロスそのものを阻止すること。ロナウドを空中で止めることはできない。

文=マーク・ドイル/Mark Doyle

▶セリエA観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZNが「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃料金体系→こちらへ ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News』の記事です

Goal-live-scores

閉じる