アトレティコ・マドリーの元スペイン代表DFフアンフラン・トーレス(34)が23日、同クラブ退団を発表した。
レアル・マドリーの下部組織出身であるフアンフランは、2011年の冬の移籍市場で、500万ユーロの移籍金によってオサスナからアトレティコに入団。右サイドハーフから右サイドバックにコンバートされて以降、アトレティコにとってかけがえの選手となり、ヨーロッパリーグ(2回)、UEFAスーパーカップ(2回)、コパ・デル・レイ(1回)、スペイン・スーパーカップ(1回)、リーガ・エスパニョーラ(1回)と合計7タイトルの獲得に貢献した。
アトレティコの本拠地ワンダ・メトロポリターノでの退団会見に臨んだフアンフランは、身も心もロヒブランコ(赤白)に染まったと、未来永劫アトレティコのファンであることを断言している。
「自分はビキンゴ(レアル・マドリーファンの愛称、バイキングの意)としてここにやって来たが、すぐにインディオ(アトレティコファンの愛称、インディアンの意)となった。家族も全員がマドリーファンだったけど、友人含めて全員がアトレティコに鞍替えしたんだよ。僕はこれからだって、ずっとアトレティコの人間だ。この世界にいる、最後の日までね」
フアンフランはアトレティコから1年の契約延長をオファーされていたが、受け入れることなく退団を決意。その理由については、次のように説明した。
「考え抜いて下した決断だが、やっぱりこうするべきだったんだと思う。僕は力強いままでここを立ち去りたい。まだ数年間、キャリアが残されている状況でね。ここで引退したかったが、実際にそうした年齢に近づいてみると、衰えながらここを去るなんてしたくなかった。僕は美しい姿のままで、アトレティコを退団したかったんだ。何らかの形でアトレティコに戻ってくるためには、一度ここを去らなければならない」
「アトレティコのファンには、僕のことを良い思い出にしてほしい。これまで、素晴らしいことを成し遂げてきたが、人々が心に残すのは、やっぱり最後に見る姿なんだ。フィジカル的に衰え、チームの戦いに参加できない状態で退団するなんて耐えられなかった。以前と考え方は変わったが、人間はそういうものなんだろう」
「アトレティコで、これだけ大きな存在になれると考えていたか? イエスでもあり、ノーでもある。僕はかなり前向きな人間だけど、まさかこれほどまでとは思わなかった。ここで手にすることができたもの、タイトル獲得、スペイン代表入り……。人々から僕がアトレティコの伝説と言われると、本当に感動してしまう。僕はアトレティコに命を捧げてきたし、これ以上尽くすことはできないと感じた。だから、こういった決断を下すことになったんだ」
現サガン鳥栖FWフェルナンド・トーレス、現アル・サッドMFガビ、DFディエゴ・ゴディン、そしてフアンフランと、チームを支えてきた選手が次々と退団していくアトレティコ。しかしフアンフランは、アトレティコの下部組織出身である次期主将MFコケが、クラブのアイデンティティーを保ち続けることに期待を寄せている。
「これからも様々な選手たちがクラブにやって来るはずだが、全員が全力を尽くそうとするだろう。ただ、選手には色々なタイプがいて、ファンと距離が近い選手も、そうではない選手だっている。ガビ、ゴディン、トーレスや僕みたいに帰属意識を持つことは簡単ではないし、ファンはそのことを理解しなくてはならない。でも、ファンにはすべての選手をサポートしてあげてほしい。それが帰属意識というものを生み出すのだから」
「アトレティコを愛し、チームのために命を捧げた選手たちがいる。だから僕たちは、これだけの成功を収めることができたわけだ。その点で言えば、僕は落ち着いているよ。だって、このチームにはまだ、コケがいるんだから。彼は新たに加入する選手たちに対して、僕たちの思いを伝えてくれるはずだ」
アトレティコでの最高の思い出を問われると、こう返した。
「ここには選び切れないほどの様々な思い出がある。14年間もマドリーに勝てない日々が続き、そしてついに勝利を果たしたあのサンティアゴ・ベルナベウでのコパ決勝は、僕たちにとって大切なことだった。あの出来事は、ファン、選手、コーチ陣にとって以前と以後をつくるものとなった」
フアンフランはまた、スペイン『マルカ』がヴィッセル神戸やブラジル移籍の可能性を報じるなどしながらも、いまだ明確となっていない移籍先についても触れている。
「期待を抱かせるようなチームに行きたい。オファーは受け取っているし、これから届くであろうオファーについても検討していく。加入先で、最高の自分を提供できればいいね。移籍先は決定し次第、君たち(報道陣)に伝えるよ。いや、僕から言うよりも、君たちが報じる方が早いかな(笑)」
「これから数年間、スペインの外に出て、競争に臨んでいきたい」
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です



