2017-10-05halil(C)Aoyama Tomoo

ハリル、格下NZ相手にも堅守速攻か「ポゼッションは勝利を約束しない」

日本代表を率いるヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、あくまでもポゼッション信奉を否定するつもりだ。

ハリルホジッチ監督は5日、キリンチャレンジカップ・ニュージーランド戦の前日会見に出席。相手は格下とみられるニュージーランドだけに、記者からは「オーストラリア戦のような堅守速攻ではない形が必要になるのでは?」と、ポゼッションサッカーの必要性について水を向けられた。しかし、指揮官は「ポゼッションは勝利を約束しない」ことを強調している

「まずフィジカルの面でオーストラリアとニュージーランドは似たところがあると思います。フィジカル的な戦いが待っていると思いますけど、オーストラリアよりさらにアグレッシブかもしれません。前回、私はチャンピオンズリーグの試合を利用して説明をしましたが、ポゼッションは勝利を約束してくれません。勝利が最も重要なところです。そのためには相手より多くの得点を取らなければいけません。そしてデュエルを勝つことです。そうすれば勝利を収めることができます」

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先月のメンバー発表会見ではホワイトボードを用いて、ポゼッションが勝利にはつながらないことを力説したハリル。あくまでも日本に“蔓延”するポゼッション信奉を否定する構えだ。

また、メンバー発表の際には「香川と話がしたい」と語った指揮官。ドイツで活躍する日本の10番にはさらなる出場機会の確保を求めていることを明かした。

「もちろんシンジとは話をしました。彼はケガをして、今復帰しているところです。まだたくさんはプレーしていません。前節はテクニックを駆使した非常に美しいゴールをマークしました。そしてドイツでも最もいいクラブの一つに彼は所属していて、そこで厳しい競争の中で戦っていますけど、できるだけ試合に出てほしい、ポジションを勝ち取ってほしいということを彼に言いました。もちろんケガの後は少しレベルが低下しますので、本来のレベルを取り戻してほしいという話もしました。そして代表チームでプレーする意欲と決意をしっかり保つように、とも要求しました」

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