バルセロナは19日、FWマーカス・ラッシュフォード(27)のレンタルでの獲得に関して、マンチェスター・ユナイテッドと合意に至ったようだ。『マルカ』や『ムンド・デポルティボ』など、スペインをはじめとした欧州主要メディアが一斉に報じている。
今夏の移籍市場で左ウィングの獲得を目指していたバルセロナ。一時期はFWニコ・ウィリアムズを引き入れようと試みたものの、同選手はアトレティック・クルブと契約延長を結び、リヴァプールFWルイス・ディアスかラッシュフォードの2選手が最終的な獲得候補となっていた。
バルセロナ、もっと言えばデコSD(スポーツダイレクター)の獲得の本命はルイス・ディアスであり続けたようだが、リヴァプールはバイエルン・ミュンヘンから届いた移籍金7000万ユーロ(約120億円)のオファーをはねつけるなど、同選手の放出を頑なに拒んでおり、その様子を受けて並行して交渉を続けていたラッシュフォードに目標を切り替えたとみられる。
バルセロナはユナイテッド、またラッシュフォード本人と買い取りオプション付きのレンタル移籍という条件で合意したとのこと。ラッシュフォードは19日中にバルセロナに到着し、メディカルチェックを受け、その後正式にサインを交わす見込みとなっている。
ラッシュフォードはユナイテッドで年俸として1800万ユーロ(約31億円)を受け取っていたが、バルセロナに同額を賄うのは難しく、選手側は減俸を受け入れた模様。またユナイテッドは買い取りオプションの額として5000万ユーロ(86億円)を希望していたようだが、バルセロナは最終的に3000〜3500万ユーロ(約50〜60億円)まで引き下げることに成功したとみられている。
バルセロナは今夏アジアツアーに繰り出し、7月27日に日本でヴィッセル神戸、7月31日に韓国でFCソウル、8月4日に大邱FCと対戦する予定だが、ラッシュフォードももれなく帯同する予定という。
なお『マルカ』によれば、バルセロナはルイス・ディアス獲得の可能性も完全には否定していない様子。その場合にはFWパウ・ビクトールをはじめとして、複数選手の放出が必要になるようだ。




