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ナバスのほうがよかった?レアル・マドリーで輝けないクルトワ。見え隠れするデ・ヘアの影

17:13 JST 2019/02/27
Navas Courtois split
レアル・マドリーは、ロシア・ワールドカップのベストゴールキーパーに対してナバスの実力を凌ぐ活躍を期待していたが、今のクルトワにはチェルシーでNo.1ゴールキーパーだった頃の存在感はみられない。

■超えられない「デ・ヘア」の壁

ティボー・クルトワは、チェルシーの正守護神として在籍時に4つの主要タイトルを獲得したが、当時プレミアリーグのベストゴールキーパーとして認識されていたわけではない。

その理由は、ダビド・デ・ヘアの存在だ。

クルトワは現在、世界で最も大きなクラブの1つであるレアル・マドリーの一員としてスペインで選手生活を送る。しかし彼は、ラ・リーガでもベストゴールキーパーとしての地位を確立することにてこずっているようだ。それもまたデ・ヘアの存在が関係している。

マンチェスター・ユナイテッドに所属するデ・ヘアは、クルトワからおよそ1,000マイルも離れた場所でプレーしているにもかかわらず、彼の影はサンティアゴ・ベルナベウから消え去ってはいない。デ・ヘアはおよそ4年前、この場所でプレーすることがほぼ確定していたのだ。

デ・ヘアのマドリー行きとケイラー・ナバスのユナイテッド行きは決定事項となっていたが、FAXの故障という不可解な理由によって破談に。それから、レアル・マドリーはゴールキーパーに関する悩みを抱え続けることとなる。

■ナバスは真っ向勝負の構え

ナバスが4シーズンで3つのチャンピオンズリーグのタイトルを獲得する上で、重用な選手であったことに違いはないが、レアルは常にこのコスタリカ代表の代わりを探し続けていた。この事実は、CLのみならずラ・リーガ、スーペルコパ・デ・エスパーニャ、2つのUEFAスーパーカップ、そしてクラブ・ワールドカップといったタイトルを手にしてきたプレーヤーにとって酷なことであった。

ナバスはしだいに自らのフラストレーションを周囲に漏らし始める。彼は今シーズンのはじめ、自らが置かれた状況について公に嘆きの言葉をぶつけていた。

「3つものCLのタイトルを獲得したのに、プレーできなくなるなんて」

しかし重要なのは、ナバスが粘り強くその地位を守り続けているということだ。ナバスは自らの力が決してクルトワに劣っていないことを知っているのだ。

それは「私がここを去るのは、自分が第1GKになれないと悟ったときだ」と先月に語った言葉からも明らかである。ナバスのクルトワと競う姿勢をまったくもって変えていない。4年前、ナバスがデ・ヘア加入によってレアルを去ろうとしていたのである。それを考えれば、彼がデ・ヘア、そしてクルトワの2人についてそれぞれどのような考えを持っているのかがよく分かる。

■問題は足元の技術

デ・ヘアは、マンチェスター・ユナイテッドのサー・マット・バズビー年間最優秀選手賞を4回受賞、PFA年間ベストイレブンに4年連続で選出されている。ユナイテッドのチームとしての順位が4位、5位、6位、2位に終わっていたにもかかわらずだ。

そしてデ・ヘアは今や、本当に世界一かどうかは別として、世界で最も優れたゴールキーパーのうちの1人として評価されている。

一方、クルトワの評価はデ・ヘアと比べると霞んでしまう。彼が優れたゴールキーパーであることに疑いはないだろうが、「最も」優れたゴールキーパーの仲間入りは果たせていないのだ。

その原因は、この26歳の足元の技術にあるといえるかもしれない。クルトワ自身もそのことについては認めている。「おそらく私の(足元の)技術はベストではない」

一方で、「とはいっても下手なわけではない。ときどき質の悪いパスを出すこともあるが、私は自分で『足元の技術が高い』と言っているにもかかわらず、私よりもミスの多いゴールキーパーをたくさん知っているんだ」とも続ける。確かにクルトワが言うことにも一理ある。

実はクルトワは今シーズン、相手のシュートにつながるミスを今のところ1つも犯していない。対して、アリソンは5つ、マルク・アンドレ・テア・シュテーゲンは4つ、マヌエル・ノイアーは3つ、エデルソンは3つ、ケパ・アリサバラガは3つ、デ・ヘアでさえも1度だけそうしたミスを犯しているのだ。

クルトワ自身、過小評価には「まっとうな評価を受けていないと感じることがある」と以前から不満を示す。さらに、「現代サッカーで敗戦をキーパーのせいにするのはあまりに安易だ」とし、自己弁護を続ける。

「レアル・マドリーに多くの失点をもたらしてしまったが、私のことをよく知っている人であれば、今シーズンのプレーが悪くないことが分かるはずだ。周りの声はあまり気にしないようにしているよ」

■パフォーマンスはレアルの水準に届いていない

しかし、クルトワがボール運びの問題を、ミスがないことや多くのセーブによって補っていると主張しても、逆風が弱まることはない。スタッツ上ではミスがカウントされてはいないが、クルトワの最近のパフォーマンスそのものは及第点とはいかず、直近8試合でクリーンシートを達成したのはたったの1試合だけだ。

先に述べたゴールキーパーらと比べると、クルトワのセーブ率は、ノイアーとケパを除いて著しく低い。その事実は、CLベスト16ラウンドのアヤックス戦、ファーストレグにおいてレアルに重くのしかかるーーはずだった。

しかし、ニコラス・タグリアフィコがクルトワのミスにつけこみネットを揺らした際には、VAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)が彼を救済した。

クルトワへの批判の大きさはアンフェアなものといえるかもしれない。しかし、彼がレアル・マドリーの欲するような、ナバスを超える存在にはなれていないのが現実なのだ。

レアル・マドリーにとって、タイトルや個人賞を獲得した経験のある2人のトップクオリティのゴールキーパーを自由に起用できるのは幸運なことかもしれない。

しかし、彼らはデ・ヘアをベルナベウに迎え入れるまでは、“決して”満足することはないだろう。

文=アミー・ルスカイ/Ameé Ruszkai

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