明治安田生命J1リーグは6月29日から30日にかけて行われた第17節で前半戦が終了。今季よりスペイン出身のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督を招へいし、新体制でスタートしたセレッソ大阪は、上位進出も可能な7位に位置。序盤は苦戦を強いられたが、新戦力の活躍も光り、直近では好調を維持している。今回はロティーナ・セレッソの前半戦を振り返りつつ、7月6日から始まる勝負の後半戦を展望する。
■序盤は苦戦も新スタイルが徐々に定着
©J.LEAGUE17試合を終えて勝ち点26の7位につけるC大阪。直近5試合は4勝1敗と白星が先行し、トップ3の背後も射程圏に捉え始めている。そんなC大阪だが、序盤は思うような結果が出せずに苦しんだ。
2月22日の開幕節・ヴィッセル神戸戦こそ1-0の白星スタートを切ったものの、そこからまさかの3連敗。3月30日の第5節・ベガルタ仙台戦の勝利、4月5日の第6節・川崎フロンターレ戦のドローで一息ついたものの、直後から再び連敗を喫することに。9試合を終えて総得点5とゴール欠乏症にも陥り、一時は降格圏が見えるところまで落ち込んだ。
キャプテンの清武弘嗣は当時、「ロティーナ監督の『1人1人がポジションを守るサッカー』に対する理解はしたけど、結果につながっていない。でも今は我慢するしかない」と口にしていたように、序盤は耐える時期が続いた。
それでも『平成』から『令和』へと元号が変わった5月に流れが変わる。5月4日の第10節・松本山雅FC戦で2-0の白星を手にしてからだ。
この試合では今季加入組の奥埜博亮、藤田直之がダブルボランチを組み、ブルーノ・メンデスと都倉賢が最前線で2トップを張るという4-4-2が非常にうまく機能し、チームに躍動感が生まれた。この日、J1デビューを果たした18歳の瀬古歩夢も、対峙したブラジル出身FWレアンドロ・ペレイラを完封。大きな自信を得ることができた。
続く第11節の横浜F・マリノス戦も3-0で快勝し、今季初の連勝を飾ることに成功する。しかし、この一戦で都倉が右膝前十字靭帯損傷および右膝外側半月板損傷の大ケガを負い、今季絶望となるアクシデントが見舞う。
チームに暗雲が立ち込めたが、ユーティリティプレーヤーの奥埜が都倉の穴を見事に埋める。第13節のFC東京戦で指揮官が採った彼の最前線起用という“秘策”がズバリ的中。首位チームから勝ち点3を手にすることに成功した。
これで一気に波に乗ったセレッソは、6月に入ると3勝1敗と勝ち星が先行。攻守両面で落ち着きが生まれ、ロティーナ監督が推し進める“ポジショナルプレー”の完成度も大いに高まった。17試合を終えてトップのFC東京と勝ち点は10差、ACL圏内の3位横浜FMと同4差まで迫り、上位進出も視野に入ってきた状態だ。
■新戦力・奥埜がもたらしたもの

そんな前半戦で、目覚ましい活躍を見せたのはやはり奥埜だろう。特に5月以降はボランチとストライカーの両ポジションで効果的な働きを披露。自ら2ゴールを叩き出すと同時に、神出鬼没な動きで敵をかく乱し、攻撃に変化をつけ、圧倒的な運動量でチームに貢献したのだ。
「僕は頭を使って味方を生かしたり、自分が生かされるプレーをしないと生き残っていけない。そういうところを出していければいいかなと思います」
本人もそう話すように、チームメートの特徴や動きに合わせて自身を変化させるように努めてきた。こうした献身性と臨機応変さがロティーナ監督に高く評価されたから、重用されているのだろう。彼の加入がC大阪にとって大きな力になっているのは間違いない。
さらに、松本戦で今季J1初ゴールを挙げ、そこから計4得点を叩き出し、エースFWに君臨するようになったブラジル人FWブルーノ・メンデスの決定力も見逃せない。得点力不足に喘いでいたC大阪にとって、期待の助っ人が調子を上げてきたのは力強い材料に他ならない。
JリーグYBCルヴァンカップと天皇杯の二冠を達成した2017年に、リーグ戦で22ゴールを叩き出した杉本健勇という絶対的エースがいた。B・メンデスはそれだけのポテンシャルが十分にあることを前半戦を通して実証したはずだ。
そして今季3ゴールの水沼宏太、ボランチとして傑出した存在感を示している藤田、キャプテンとして力強くチームをリードする清武も光る活躍を見せていた。彼らが今後も継続的に持てる力を発揮し、ロティーナ監督の目指すスタイルの具現者として躍動できれば、後半戦はさらに上の領域へと到達できる可能性はより高くなりそう。
さしあたって7月はサンフレッチェ広島、名古屋グランパス、ベガルタ仙台と難敵が続く。夏場に入り、体力的にも厳しくなる中、彼らはいかにしてこの難関を乗り越えるのか。7月もいい流れを継続できるかどうかで、後半戦の形勢がはっきりしてくる。3位に入り、ACL出場権を獲得した2017年以来のトップ3入りへ、新生・C大阪の挑戦は止まらない。
文=元川悦子
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