チェルシー、新型コロナと闘う医療スタッフへホテルを無償提供！「重要な人々の健康と幸福を維持する手助けができる」

チェルシーは、新型コロナウイルスと闘う国民保健サービス（NHS）のスタッフに対し、クラブの保有するホテルを無償で提供すると発表した。

世界中で猛威を振るう新型コロナウイルス。イギリスでも感染は拡大しており、『BBC』は実際の感染者は3万5000～5万人に上るとも報道。サッカー界も深刻な被害を受けており、ミケル・アルテタ監督（アーセナル）やチェルシーでもFWカラム・ハドソン＝オドイが陽性反応。FA（イングランドサッカー協会）やプレミアリーグは、4月3日まで全試合を中断している。

そんな中、チェルシーは本拠地スタンフォード・ブリッジの隣にある所有ホテル「ミレニアム＆コプソーン・ホテルズ・アット・チェルシー・フットボール・クラブ」を医療従事者へ提供すると発表。オーナーであるロマン・アブラモヴィッチ氏主導の下、NHSスタッフへ宿泊施設を貸し出すことに決めた。なお費用は全額オーナーが負担する。

クラブは「多くのメディカルスタッフは長時間のシフトで働いており、帰宅できない、もしくは長時間の通勤を強いられる。ローカルの宿泊施設は、この困難な時期において重要な人々の健康と幸福を維持する手助けができる」とし、まずは2カ月間無料で貸し出すことを明かした。対象はロンドン北西部の病院で働くNHSスタッフとし、状況に応じてほかの地区のスタッフも受け入れるという。期限終了後、状況を精査するようだ。

なお「利用する部屋は需要に応じるが、ミレニアムホテル内すべての部屋がこの目的のために使用される可能性もある。（ウイルスの）症状を示すスタッフは利用できない」とし、ホテル全部屋を無償提供する可能性も示唆した。

プレミアリーグ