ダミアンという新たな武器。進化する王者が堅守のFC東京をどう崩すか【J1開幕戦・川崎Fプレビュー】

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川崎フロンターレが3連覇へ向けて順調なスタートを切った。16日に行われたFUJI XEROX SUPER CUP 2019(ゼロックス杯)で浦和レッズを1-0で下し、今季1つ目のタイトルを獲得。既存戦力に新戦力がうまく融合し、J1開幕戦に向けて弾みをつけた。その開幕戦は23日に等々力陸上競技場で開催。FC東京と対戦する。昨季は1勝1敗と痛み分けに終わった多摩川クラシコだが、今回は果たして。【文=原田大輔】

■レアンドロ・ダミアンという新たな武器

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驕りもなければ、慢心もない――。

浦和に1-0と勝利したゼロックス杯を見れば、今シーズンも王者・川崎フロンターレの力が揺るぎないものだということは周知の事実であり、むしろ、連覇した昨季以上にチームは強固になり、進化しているようにすら見受けられる。

進化の象徴は、早くもゼロックス杯で初得点を記録したレアンドロ・ダミアンだろう。彼の加入により、川崎Fは、高さという新たな武器を手に入れた。川崎Fといえば、多彩なパスワークにより、即興で相手の守備を崩して仕留める攻撃が代名詞。言わば、「下」を駆使した攻撃が主だった。

ブラジル代表としてロンドン五輪で得点王を獲得した経験もある188センチの長身ストライカーが前線に加わったことで、今季の川崎Fは「上」からの攻撃も可能になった。2年目を迎え、より攻守に存在感を発揮する守田英正も、「ダミアンはやっぱりボールが収まる。クロスを上げれば、チャンスになるので、そこは大幅に攻撃力がアップしていると思います」と、期待を寄せる。攻撃を彩る家長昭博も、だからこそゼロックス杯では「クロスを狙った」と話してくれた。

ただ、ゼロックス杯で大型FWが見せた衝撃は、それだけではなかった。J1連覇を達成した川崎Fのもうひとつの特徴、前線からの守備でも大きくチームに貢献したのである。これには大島僚太も「ブラジル人選手はよく、練習と実践では違うということを聞きますけど、実際に公式戦でプレーしてみたらすごかった」と、驚きを隠さなかった。

司令塔の中村憲剛も「新戦力のダミアンとマギーニョは、元々やってくれる力があるとは思っていましたけど、さらに本番型だったというか。彼らがやってくれることで、僕らもスイッチが入った」と、感嘆の声を上げた。

高さもあれば、ボールを収めることもでき、おまけに献身性もある。ダミアンの存在は間違いなく、川崎Fに得点のバリエーションを増やすことになるだろう。なおかつ、昨季は苦杯をなめた(セレッソ大阪に2-3)ゼロックス杯に勝利したことで、J1開幕戦で初となるFC東京との多摩川クラシコに向けても、まずまずの手応えをつかんでいる。

DFラインを統率する谷口彰悟は「公式戦の緊張感を味わえたところは、僕らにとって有利」としながらも、「ゼロックス杯のことは、あれはあれで終わったこと。相手もしっかりと仕上げてくると思うので、そこはまた集中して臨まなければならない一戦だと思っています」と兜の緒を締める。

■守備が堅いFC東京をどう崩す?

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昨季は、ホームで対戦したJ1第13節では0-2と敗戦。一方でJ1連覇を決めて臨んだJ1第33節のアウェイゲームでは、逆に2-0と勝利している。大島に聞けば、「去年もホームではセットプレーでやられていますし、FC東京は守備が堅いという印象がある。監督が2年目ということもあって、よりカウンターも選手たちに浸透していると思うので、攻撃をやり切ることを大前提にしつつ、チームとしてボールの失い方には気をつけなければいけないと思います」と話してくれた。

「リーグ開幕戦はまた別物」と語る谷口もこう続ける。

「相手はハードワークしてくるチーム。諦めない姿勢とか最後までボールを追いかけるところから、試合の流れをつかんでくるので、そうしたところでも、僕らは水を漏らさずに意識してやることが大事かなと思っています」

気負うことも、昂ぶることもなく、淡々と話す姿に、王者の風格を感じつつ、だからといって慢心があるわけでもない。そこには初優勝を成し遂げた2017年から、言ってしまえば、もっと前から続いている「さらに」という思いがあるからだ。谷口は言う。

「昨シーズンは序盤の入りがよくなかったので、そこは間違いなく生かされている。その点では去年よりは集中していると思います。ただ、去年できたことをやるというのはもちろん大事ですけど、チームにはそれ以上という意識のほうが強い。さらに成長しているというか、また違ったフロンターレというものを作り上げている感覚がある。もちろん、積み上げてきたものにプラスしてですけど」

前線からの連動した守備は、より強度と質を高めて継続されている。いわゆる「下」からの攻撃も健在だ。加えて、今シーズンの川崎Fには、「上」も加わった。多摩川クラシコでは、ホーム・等々力でより進化した姿を見せてくれるはずだ。

文=原田大輔

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