セリエA再開に向けて、新型コロナウイルス対策を盛り込んだガイドラインの草案が各クラブに配布された。イタリア紙『イル・メッサッジェーロ』が21日、その一部を紹介している。
新型コロナウイルスの影響により3月9日からリーグが中断するセリエA。今月に入って各クラブにおける練習が解禁されるなど、リーグ再開へ向けた動きが出始めた。セリエAは6月13日の再開を目標とし、8月20日を目途に今シーズンの日程をすべて消化することを視野に入れ、政府の見解を求めている。そんななか、リーグ再開へ向けてガイドラインの草案を作成。28日までにイタリアのジュゼッペ・コンテ首相に提出する見込みとなっている。イタリア紙は、すでに各クラブに配布されたガイドラインの一部を掲載した。
まずは試合の開催。ほぼ毎日行われる見込みで、当初報じられていた15時開催ではなく16時以降となる。特に18時から21時の時間帯でのキックオフが主流となる。また選手らが同時に通路を通過することを避け、試合開始のセレモニーも省略する。このためエスコートキッズやマスコットなどは不参加。握手も行われない。水分補給用のボトルは個人専用となり、ドーピング検査室も別々になる。
一方、スタジアムは3つのゾーンに区分けされる。テクニカルエリア、観客席、スタジアム屋外の各ゾーンに対し最大100名まで、合計300名が入場可能となるが、自己証明書などが必要となる。スタジアム入りの際には、各チームの選手ら全員がマスクの着用を義務付けられる。入場順は、審判員、アウェイチーム、ホームチームの順。移動のバスやロッカールーム内は試合前および試合後に消毒が実施される。なお試合中、選手は主審に対し1メートル半のソーシャルディスタンス（社会的距離）を保たなければならず、抗議は認められない。
さらにメディアについてもコロナ対策が行われ、TV放映権を保持する者に限って入場が許可。インタビューもまた、1メートル半のソーシャルディスタンスを保って行われ、記者会見はクラブを通じてメディアに配信される。
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