Kubo ImanolGetty Images

ソシエダ監督イマノルの発言が物議に…現地記者「久保建英にどんな顔をして『私は下部組織の選手たちだけで戦いたい』と言うんだ?」

レアル・ソシエダのイマノル・アルグアシル監督が、ホーム最終戦直後に発した言葉が議論を巻き起こしている。

今季限りでソシエダ監督を退任するイマノル監督は、ホーム最終戦となった18日にラ・リーガ第37節ジローナ戦(3-2)の試合後会見で、賛否を巻き起こす発言を行った。

選手、指導者としてソシエダの下部組織(カンテラ)に在籍した同監督は、今季カンテラの選手(カンテラーノ)を思うように起用できなかったことを悔やみ、その流れでソシエダが将来的にカンテラーノだけでチームを構成することを願ったのだった。

「いつの日かラ・レアルが政策を変えて、アスレティックのようにカンテラーノたちだけでプレーすると決断してほしい。そうなっても皆が満足できるし、収める結果に関係ないところで誇りを感じられるだろう」

この発言はスペイン国内、バスク州内でも大きな話題に。そしてバスク地方紙『ディアリオ・バスコ』のソシエダ番記者たちも、同クラブについてのトークを展開する動画で発言を取り上げ、否定的な見解を示している。

まずアンヘル・ロペス記者は、次のような意見を口にした。

「ここ数週間のイマノルは、ピッチでも記者会見でも洗練された言動を取れずにいる。先にはスビメンディに英語で話しかけたりもしていたね(※アーセナル移籍が確実視されるスビメンディだが、イマノル監督は数日前の練習で、わざわざ英語で『スビ、“インテンシティー”だ!』と冗談気味に叫んでいた)」

「イマノルはソシエダのカンテラが輩出した人物であり、カンテラを大事にし、その価値を守りたいと考えている。それこそがクラブの本質であるとね。だが彼は常にカンテラを重視できた監督というわけでもなかった。何を意図してそんなことを言ったのか分かりかねるが、しかし適切な発言ではなかったと思う」

その一方でミゲル・ゴンサレス記者は、MF久保建英ら“非カンテラーノ”をないがしろにする発言であったと指摘している。

「深刻なのは、このクラブで育った選手とそうではない選手を分けてしまったことだ。クボにどんな顔をして『聞いてくれ、クボ。カンテラの選手たちだけでプレーできたらどんなに良かったことか。君はここでプレーしているんだがね』と言うんだ? ブライス(・メンデス)に対しても同じことだろう」

なおアンヘル・ロペス記者は、ジローナ戦の久保のプレーを絶賛。「『タケ、残ってくれ!』と言うしかない。彼はこのチームの根幹的な選手……ラ・レアルの現在であり未来だ。タケを中心にすれば良いチームがつくれるし、あとは2〜3選手の良い補強をすればいい」と、久保がソシエダに留まることを期待している。

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