セリエA再開見送りにラツィオSDが怒り「差別だ。公園のジョギングは良いと言うのに」

【欧州・海外サッカーニュース】ラツィオ（セリエA）のイグリ・ターレSDは、セリエAの練習再開を巡るイタリア政府の決定にいら立ちを隠せない。

ラツィオのスポーツディレクター（SD）を務めるイグリ・ターレ氏が27日、クラブ公式メディア『Lazio Style Radio 89.3』のインタビューに応じ、セリエA再開を巡る政府の姿勢を批判した。

新型コロナウイルスの感染拡大により、これまでに20万人近くが感染し、2万6000人を超える死者が出ているイタリア。しかし新規感染者が減少傾向にあることから、ジュゼッペ・コンテ首相は26日、ロックダウン（都市封鎖）の段階的解除を発表し、5月4日から個人競技の練習再開を認める方針を示した。しかしサッカーなどの団体競技はその2週間後にあたる18日まで見送られたため、セリエAから不満の声が上がった。

ラツィオSDのターレ氏は、一般市民のジョギングなどが解禁されることにも触れ、整合性が取れていないとの見方を示し、怒りの声を発信している。

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「みんなが驚いている。5月4日に全員が再スタートを切れるはずだった。しかしそうはならなかった。昨夜の決定を聞き、自分たちが差別されているように感じた。（スポーツ相のヴィンチェンツォ）スパダフォーラ大臣は『選手の健康を考えてのこと』と言うが、スポーツ施設はダメで、市民がいる公園でのジョギングは良いなんてね…」

「もう2カ月にわたって活動が止まっている。スパダフォーラの目的が何であるか分からないが、カルチョを支援することではないことは明らかだ。我々が現状を把握する限り、このままでは良くない。この国において、カルチョには重要な社会的役割がある。我々としては、規則を守り、シーズンの日程を消化したい」