イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラヴィーナ会長が16日、イタリアメディア『スポルティタリア』のインタビューに応じ、今後のセリエAについて自身の見解を示した。
イタリアでは、北部ロンバルディア州を中心に新型コロナウイルスが猛威を振るっており、16日時点での感染者は2万3000人超、死者は2158人に上り、イタリア全土で外出制限が命じられるなど深刻な状況となっている。8日および9日に行われたセリエA第26節を最後に中断されているセリエAも、ユヴェントスやサンプドリア、フィオレンティーナの所属選手の感染が発覚するなど厳しい状況に立たされており、再開の目途が立っていない。今後のセリエAを巡って、FIGCのグラヴィーナ会長が自身の見解を示した。
「カンピオナートを無効なものにはしたくない。最後まで日程を消化する必要があり、そのデッドラインは6月30日になる。その日までに2019-20シーズンを終えなければならない。それ以降に延期することは不可能ではないが、(6月末で契約切れとなる選手が発生するため)非常に難しい。国際レベルでの措置が必要になってしまう」
「この緊急事態が明ければ、カルチョは大きな危機に見舞われる。焼け跡からの再出発を図らなければならない。だからこそ今、リーグが自立して運営できることを示さなければならない。政府だけでなく、選手や監督一同との開かれた対話を求める。一部の試合の延期を巡ってあたふたしたこともあったが、我々は正しい選択をした」
またセリエAがシーズン途中での終了に追い込まれた場合、今シーズンの降格を凍結し、セリエBから昇格する2チームを加えた22チームで来シーズンを競う案も挙げられている。しかしFIGC会長は、「ダメだ。カンピオナートの形式は守っていきたい。こんな形で再出発することは望んでいない」とコメントし、難色を示した。
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