25日に行われたセリエBアスコリ対クレモネーゼ戦(0-0)で噛みつき事件が発生した。『Goal』の取材により明らかになった。
プレーオフ圏内のクレモネーゼと最下位アスコリの対戦はスコアレスのまま進み、両チームに対し合計7枚のイエローカードが提示されるなど荒れた試合展開となった。さらには、試合中にクレモネーゼの35歳MFダニエレ・クローチェがアスコリのDFエマヌエレ・パデッラの指に噛みつくハプニングも発生している。しかし、主審はクローチェの暴挙に気づかず、セリエBにはVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー制度)が導入されていないため、試合はそのまま進められた。しかしこの様子は中継のテレビカメラに映し出されており、SNSなどで話題となり問題視された。
『Goal』の現地記者は、「ダニエレ・クローチェが試合中、“ルイス・スアレス症候群”に襲われた」と表現。2014年ブラジルワールドカップウルグアイ対イタリアの一戦で、スアレスがDFジョルジョ・キエッリーニの肩に噛みついた事件を回想した。この時、スアレスはFIFAから4カ月の試合出場・活動停止処分が下されたが、クローチェに対する処分については、スポーツ裁判所が判断を決めることになる。
なお『コリエレ・デロ・スポルト』は、クローチェが「さほど歯を食いしばっていなかった」とし、試合終了後には被害者のパデッラと和解のハグを行ったことを伝えた。




