Goal.com
ライブ
Sergio Aguero Manchester City 2018-19Getty Images

シティの時代は終わらない、ペップがいる限り――。プレミアを“支配”した王者はまだ強くなる

■史上最高の優勝争いを制したシティ

長く語り草になるような、プレミアリーグの歴史に残るハイレベルな優勝争いを制したのは、マンチェスター・シティだった。

最後は14連勝。まさに異次元の強さだった。シーズンわずか1敗で勝ち点97ポイントを獲得し、クラブ史上最高のシーズンを過ごしたリヴァプールにとっては受け入れようにも受け入れられない結末だったと思う。だが、それでもシティの勝負強さは認めるほかない。それくらい、今季のシティは強かった。

最終的な勝ち点(98)こそ昨季の「100」に及ばなかったし、負けの数は2つ増え、ゴール数は11点ほど減った。だが、それでも「昨季以上」の印象を強く残したのは、前年の圧倒的な優勝を受けて、全チームがシティ包囲網を敷き、対策を練られた上で、それでもあらゆるチームをねじ伏せてきたからだろう。

前半戦は、しっかりと綿密にブロックを作ってカウンターを狙うチームの術中にハマり、チェルシー(第16節、0-2)、クリスタル・パレス(第18節、2-3)、レスター(第19節、1-2)に黒星を喫するなど少し“抜けた”ような部分もあった。だが、1月29日の第24節ニューカッスル戦(1-2)で事故のような負けを許したのを最後に、以降の試合では一切の油断も隙も見せず、怒涛のラスト14連勝。そこで見られた一貫性、容赦のなさ、完成度の高さは、まさに驚愕のレベルだった。

■プレッシャーなどまるでないように

Sergio Aguero Manchester City 2018-19Getty Images

「僕らは大きなサメ。僕らの横を泳ぐチームがいたら、僕らはそれを食い尽くすんだ」とDFのバンジャマン・メンディは過去に語ったが、サメのようなチームという表現は言い得て妙だった。じりじりと獲物を狙い、ここぞというタイミングでバクッと食いつき、確実に仕留める。そんなサッカーを、シティはシーズンを通してやり続けたのだ。

優勝を決めたブライトンとの最終節は象徴的だった。運命のラストゲームを前に、ペップ・グアルディオラ監督は「ここ(プレミア首位)にいることが夢のようだ」と言っていた。

「私はとてもハッピーだ。ナーバスになど全くなっていない。リヴァプールに7ポイント差をつけられて、10ポイント差になりそうだった時はナーバスだったが、今はそうではない。小さな男の子のようによく眠れるよ」

実際、シティは優勝へのプレッシャーなどまるでないかのように、優勝するのが当たり前であるかのように、ブライトン戦でもいつも通りにプレーした。序盤こそなかなかエンジンがかからずブライトンにカウンターを許す場面もあり、27分には1本のCKから、グレン・マレーに先制ゴールを許した。だが、嫌なムードはわずか数秒で振り払った。敵陣でボールを持ったセンターバックのアイメリク・ラポルテが、得意の左足で鋭い縦パスを入れる。ボックス内でその球を受けたダビド・シルバがヒールでボールを逸らし、セルヒオ・アグエロの足下へ。エースは落ち着いて左足を振り抜き、GKマシュー・ライアンの股下を抜くシュートが決まり、シティは同点に追いついた。

そこからは、いつものシティだった。軽快にボールを回し、じりじりとサイドから相手を攻略し、徐々に試合を支配していく。38分にはCKからラポルテのヘッドが決まり、きっちり逆転して前半を折り返す。すると後半は、シティの攻撃を水際で耐えていたブライトンのダムが決壊。ワンサイドゲームの様相になり、63分にはリヤド・マフレズが見事なキックフェイントから利き足でない右足でミドルを突き刺し、72分にはイルカイ・ギュンドアンが綺麗な直接FKを決めてブライトンを突き放した。

試合を通じて、恐ろしいほどシティは落ち着いていた。丁寧にボールをつなぎ、じっくり相手を料理する“ペップ・シティらしさ”を存分に発揮して、優勝を勝ち取ったのだった。

■イングランドはシティの“支配下”に

Pep Guardiola Manchester City 0519Getty

2008年にアラブの王族がシティを買収し、2011-12シーズンに初めてプレミアを制してから、今回が4度目の優勝だ。だが、連覇はこれが初めてとなる。プレミアリーグ全体で見ても、王座を防衛したチャンピオンが現れたのは、2006-07から2008-09にマンチェスター・Uが3連覇を達成して以来のことになる。

そのことからわかるのは、ペップ率いるシティが完全に「黄金期」へと突入したということだ。今季の残り試合は5月18日に控えるFAカップ決勝のワトフォード戦のみだが、これに勝ってイングランド史上初となる国内3冠を達成すれば、その色合いはより濃くなるだろう。

プレミアリーグは、ペップとシティによる“支配”から逃れられるだろうか? ユルゲン・クロップの下でクラブ史上最強とも言えるチームを作り上げたリヴァプールでさえ、彼らからタイトルを奪えなかった。チャンピオンズリーグでの直接対決には勝ったもののシーズンを通した安定感ではシティに遠く及ばなかったトッテナムや、アーセン・ヴェンゲル後の世界に踏み出したばかりのアーセナル、相次ぐ監督交代で長い過渡期を過ごしているマンチェスター・ユナイテッドやチェルシーに至っては、2シーズン続けてシティに20ポイント近い差をつけられている。

来季もまたシティが優勝候補の筆頭であることは間違いなく、スカイブルーを止められるチームは、今後数年にわたって出てこないのではとさえ思えるのが正直なところだ。

バルセロナやバイエルンでもそうだったが、ペップがクラブを去るのは「ここでこのチームの成長は頭打ち」と思ったときだ。そして、ペップは現時点で、まだこのチームが成長できると信じている。だからこそ、彼は2020-21シーズン終了までの契約にサインしたのだし、実際に「来季はもっと強くなる。そう確信している」という宣言も出している。

プレミアリーグで「絶対王者」の称号を確固たるものにし、さらにCLのタイトルも獲得してシティをヨーロッパの王者にするまで、彼の挑戦は終わらない。そして、ペップがいる限り、シティの時代も終わらない。そう強く感じさせるようなシーズンだった。

文=寺沢薫

▶プレミアリーグ観るならDAZNで。1ヶ月間無料トライアルを今すぐ始めよう

【関連記事】
DAZNを使うなら必ず知っておきたい9つのポイント
DAZNが「テレビで見れない」は嘘!6つの視聴方法とは?
DAZNの2019年用・最新取扱説明書→こちらへ ┃料金体系→こちらへ ※
【簡単!】DAZNの解約・退会・再加入(一時停止)の方法を解説 ※
【最新】Jリーグの試合日程・放送予定一覧/2019シーズン
Jリーグの無料視聴方法|知っておくと得する4つのこと
「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

Goal-live-scores
広告
0