元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、1日付のイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、古巣ミランについて自身の見解を示した。
過去にはミラン、インテル、ユヴェントスなどセリエAを舞台に活躍し、近年ではアジアで指揮を執り、40年にわたって指導者としてのキャリアを歩んできたザッケローニ氏。監督業について、「私の仕事は、毎日、真価が問われるものだ。一度に選手全員を説き伏せようとすれば道を外れてしまう」とその難しさを語るが、自身が1998-99シーズンにスクデットへと導いた古巣のミランについて意見を述べた。
ザック氏の教え子でもあるジェンナーロ・ガットゥーゾが率いるミランは現在、リーグ戦でチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位につける。
「ガットゥーゾはここまで、実力に見合った結果をつかんでいると言える。上位3チームは、チーム作りにより時間をかけてきているので、妥当な順位だ。インテルもミランもCLに行けるはずだと思う。後ろから追うチームが割って入る可能性はないと考える」
■セリエAの2強との大きな違いは得点力
ただ首位ユヴェントスや2位のナポリとは大きく差が開いており、ミラノの2クラブとは、実力に隔たりが見られる。
「本質的に得点力の問題だろう。ミラノの2クラブは、守備に関しては何とか比較の対象になり得るが、29試合で43得点では、得点があまりに少なすぎる。得点力のある選手がトップチームに少ないのではないだろうか。例えばミランでは(クシシュトフ)ピョンテクしかいない。私が指導していた頃は、(ジョージ)ウェア、(アンドリー)シェフチェンコ、(オリヴァー)ビアホフがいて、エリア内で今のミランとは違う攻撃が見られた。私は当時、(アンドレス)グリエルミンピエトロ、(マッシモ)アンブロジーニ、(トーマス)ヘルヴェグにも攻撃参加を求めていた」
続いて元日本代表指揮官は、ミランの欠点を指摘した上で、ガットゥーゾに対して助言を送った。
「一番の欠点は、中盤のスピードの遅さだろう。相手に陣形を整える時間を与えてしまえば、突破口を見つけて前線にパスを供給するのが難しくなる。ピョンテクはここまで、やや孤立しがちだ。だが変更を加えてバランスを失わないように気を配るべきだ。ダービーにおいて、ミランは困難に陥るとバランスを失ってしまうのが見て取れた。守備と中盤の間にスペースを空けずにプレーすることに慣れているので、守備ラインをあまり上げ過ぎてはならない」
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