元日本代表監督のアルベルト・ザッケローニ氏が、イタリア紙『トゥット・スポルト』のインタビューに応じ、元ブラジル代表MFフェリペ・メロを擁護した。
ブラジル・ワールドカップで日本代表を率いたザック氏はかつて、ミランやインテルなどセリエAのビッグクラブの指揮官を歴任。ユヴェントスでも2010年に監督を務めた。そんなイタリア人指揮官は、ユーヴェ主将DFジョルジョ・キエッリーニが元同僚のフェリペ・メロについて、「最低の中の最低。腐ったリンゴ」などと痛烈に批判して物議を醸したことに言及。ザック氏は当時の教え子を擁護した。
「私はフェリペと非常に良好な関係を築いていた。交代の後で握手を出さず、彼と口論をしたと思われたことがあったが、実際は違った。『よくやってくれたが、君ならその怪物のようなフィジカルでもっとできるはず』と言ったんだ。それに練習でも、彼がケンカをしたり、誰かに蹴りを入れたりするなんて見たことがない。ピッチ外では少しだらしない部分があったようだが、指揮官が私生活について目を光らせるべきではない。夜更かししていようと、それでもピッチで全力を尽くしてくれるのであれば、私なら知らなかったことにでもする」
ザック氏は一方で、元ブラジル代表DFに厳しい態度を見せたキエッリーニにも理解を示した。
「キエッリーニは賢い青年だ。当然、不適切な場面での振る舞いを不快に思ったのだろう。ただピッチでしっかりやっているのであれば、好きなようにすればよい。しかしピッチでサポートをしないとなると…。いずれにせよキエッリーニには深い尊敬を抱いている」
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