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“カンプ・ノウの奇跡”のユナイテッドには誰がいた? 史上初の三冠を達成した伝説のチーム

マンチェスター・ユナイテッドは、16日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝セカンドレグでバルセロナと対戦する。

ホームのオールド・トラフォードで行われたファーストレグを0-1で落としたユナイテッド。今回の一戦では、指揮官のオーレ・グンナー・スールシャールが現役時代にカンプ・ノウで立役者となった奇跡が改めてフォーカスされている。

スールシャールは、1998-99シーズンのCL決勝、カンプ・ノウでのバイエルン・ミュンヘン戦でアディショナルタイムに2ゴールを挙げて逆転優勝した試合において、途中出場から決勝弾を記録。ユナイテッドにイングランド史上初の“トレブル”をもたらした。

以下に続く

ここでは、セカンドレグのバルセロナ戦を前に、スールシャールが在籍した1998-99シーズンのユナイテッドと“カンプ・ノウの奇跡”を振り返る。

■レギュラーメンバー詳細

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GK:ピーター・シュマイケル
DF:ギャリー・ネヴィル、ロニー・ヨンセン、ヤープ・スタム、デニス・アーウィン
MF:デイビッド・ベッカム、ロイ・キーン、ポール・スコールズ、ライアン・ギグス
FW:ドワイト・ヨーク、アンディ・コール

GKには、エドウィン・ファン・デル・サール、ダビド・デ・ヘアと並んで、近代のユナイテッド3大GKの一人であるピーター・シュマイケルが君臨。足下の技術や安定感という面では前者2人に劣るものの、それを補ってあまりあるビッグセーブと一対一の強さ、そして何よりもゴールマウスを小さく見せる抜群の存在感があった。

サイドバックは、デイビッド・ベッカムと抜群の連係を見せたギャリー・ネヴィルを右に、逆サイドには精密なポジショニングで堅い守備を誇った職人デニス・アーウィンが陣取る。センターバックは、圧倒的なフィジカルとインターセプト能力を兼ね備えていたヤープ・スタムと、空中戦で強さを発揮したノルウェーのロニー・ヨンセンが主にコンビを組んだ。

中盤は、そのままユナイテッドの歴史上のベストイレブンに名を連ねてもおかしくないメンバーが並んでいた。右のベッカムのクロス、そして左のライアン・ギグスが見せる切れ味抜群のドリブルは、当時のユナイテッドのストロング。単発の仕掛けだけで相手の守備を破壊するほどサイドアタックを仕掛ける彼らを、世界屈指の展開力を備えるポール・スコールズが操った。そして、キャプテンのロイ・キーンは、どんな試合においても100%の力を出し切り、仲間に対しても決して妥協を許さない厳しさをもってチームを引き締めた。

そして前線は、“ホットセット”と呼ばれるヨークとコールが並んだ。このシーズン、二人で挙げた得点数は53得点。抜群の距離感と補完性を見せる二人の連係は、“双子”と思わせるほど高いものだった。そして、現在の指揮官であるスールシャールは、レギュラー争いで二人の後塵を拝していたものの、シーズン17得点を記録。途中出場からも難なく試合に入る“童顔の暗殺者”は、幾度もその決定力を見せつけ、約1試合に1ゴールという高い得点率を誇った。

■カンプ・ノウの奇跡

2019_4_15_Solskaer(C)Getty Images
最終的にトレブルを達成したユナイテッドだが、すべてのタイトル獲得は困難を極めた。リーグ戦では最終節のトッテナム戦で優勝が決定(80得点37失点)。2位のアーセナルとの勝ち点差はわずか1ポイントだった。二冠目のFAカップでは、準決勝アーセナルとの再試合をギグスのハーフウェーラインからの独走ドリブルでの決勝弾で撃破。決勝でニューカッスルを下して戴冠した。そしてCLでは、準々決勝でインテル、準決勝でユヴェントスとイタリアの強豪を何とか退け、カンプ・ノウでバイエルンと相まみえた。

そのバイエルン戦では、替えがきかない2選手だったキーンとスコールズが出場停止。これを受け、当時のアレックス・ファーガソン監督は、ベッカムとバットを中盤中央に据え、ギグスを右、ドリブルが持ち味のイェスパー・ブロンクビストを左サイドに配した。

しかし、スクランブルのフォーメーションは機能せず、ユナイテッドらしさを出せないチームは、6分にマリオ・バスラーの直接FKで失点。その後も、劣勢となったユナイテッドは、メーメット・ショル、カルステン・ヤンカーにポストとバー直撃のシュートを浴びる場面も。しかし、迎えた3分のアディショナルタイム、ベッカムのCKの流れから途中出場のテディ・シェリンガムが同点弾を記録。消沈するバイエルンに対してさらに前へ出ると、直後に再びベッカムのCKからシェリンガムがつなぎ、最後はゴール前のスールシャールがプッシュ。CL史上に残る逆転劇で、イングランド史上初となる“トレブル”を達成したのだった。

その “カンプ・ノウの奇跡”から約20年――。立役者のスールシャールが再びカンプ・ノウで大仕事を成し遂げるか、注目が集まる。必見のバルセロナvsマンチェスター・ユナイテッドは、16日の日本時間28時に幕を開ける。

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「※」は提携サイト『 Sporting News』の記事です

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