元イタリア代表のFWアントニオ・カッサーノがイタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応じ、移籍先として過去にもうわさされたカリアリもしくはエンテッラを希望していることを明かした。
カッサーノは昨夏、当時所属していたサンプドリアのマッシモ・フェレロ会長ら幹部との不和から構想外となり、今年1月に契約を解除した。冬の移籍市場で新天地を模索したものの、本人の希望するオファーは届かず、今夏まで無所属で過ごした。7月には、今シーズンからセリエAに昇格したヴェローナへの加入を決めたが、1週間後にはフィーリングが合わないことを理由に匙を投げてしまった。ヴェローナ幹部や家族の説得を受け、1度は踏みとどまったものの、加入からわずか17日でカッサーノのヴェローナ退団が発表された。
■意中のクラブはカリアリとエンテッラ
再び無所属となったカッサーノは現在、意中のクラブがあるものの、オファーが9月中に来なければ引退を決断していることを明かしている。
「サッカーが上手い奴は、ブランクがあっても大丈夫。だけど自分自身で期限を決めた。もし9月中に良いオファーが来なければ、オレは引退する。代理人はいないけど、オレに興味があったら連絡して欲しい。ただオレに復帰を説得できるのはエンテッラとカリアリだけだろう。今現在、他クラブはダメだ」
カッサーノは1月に接近したものの、入団に至らなかったセリエBエンテッラへの加入を熱望している。家族と暮らすジェノヴァ近郊に拠点を置いており、カッサーノにとって理想的な環境だ。
「(エンテッラのアントニオ)ゴッツィ会長とはサッカー以外でも親交がある。1月、オファーを受けたがセリエBに行く気分になれなかった。それは会長にも説明したし、オレのことを理解してくれて感謝している。今なら行ける心構えがある。エンテッラをセリエA昇格に導くことがオレの夢になるだろう」
一方、カリアリは毎年、カッサーノがバカンスに訪れており、縁のある土地だ。バカンス中の今夏、トンマーゾ・ジュリーニ会長へ契約を直談判していたことも報じられた。
「カリアリにはずっとオレのトレーナーを務めていた(アゴスティーノ)ティバウディがいる。彼ならオレの練習の仕方を分かっている。それにオレはサルデーニャ島やそこの住民が大好きだ。毎年バカンスに行っている。ジュリーニとも気の置けない仲だ」
ヴェローナとの取り決めにより、もしカッサーノが他クラブへの加入を決めた場合、違約金が発生する。セリエAのカリアリ場合は20万ユーロ(約2600万円)、セリエBのエンテッラの場合は5万ユーロ(約650万円)となるが、今後の動向は注目されるところだ。
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