エールディビジ打ち切りの大混乱も…アヤックスCEOファン・デル・サールは他クラブへの援助申し出

【欧州・海外サッカーニュース】今季の打ち切りが決定したエールディビジ。混乱に陥る中、ファン・デル・サールCEOは財政的に苦しむ他クラブへの支援を申し出た。

アヤックスのエドウィン・ファン・デル・サールCEOが、エールディビジの打ち切りに際してクラブの公式チャンネルで言及した。

新型コロナウイルスの影響で3月から中断が続いていたエールディビジ。先日には、オランダのマルク・ルッテ首相が9月までプロフットボールをはじめとしたイベント開催の禁止を発表。そして24日、オランダサッカー協会（KNVB）は「2019-20シーズンを行うことは不可能となった」と発表し2019-20シーズンの打ち切りを発表した。

これに伴い、今季のエールディビジは各クラブが25～26試合を消化した順位で確定に。しかし首位アヤックスの優勝は認められず、また2部への降格チームもなくなることとなった。優勝者なしでシーズンが打ち切られることは、1956年に始まったエールディヴィジで初の事態となる。

この決定は物議を醸しており、2部で首位を走っていたカンビュールのヘンク・デ・ヨング監督は「オランダスポーツ史最大の侮辱」と語ると、アヤックスでもMFハキム・ツィエクが優勝者なしの決定に「なんてナンセンス」と憤りを吐露していた。

一方でファン・デル・サールCEOは、「選手としてもクラブとしても、常にチャンピオンになりたいと思っている。我々は年間を通してトップに立ってきた」としつつも、「だがこの状況では、理解できる。今はサッカーよりも重要なことがある」と、決定を受け入れる考えを明かした。

また一方で、「マルク・オーフェルマルス（テクニカルディレクター）はすでに緊急資金の話をしていたが、私も同じように考えている。我々はオランダ最大のクラブであり、他のクラブが生き残るために手助けをしなければならない」と、財政面で苦しむ他クラブへの支援について言及した。しかし「残念ながら我々も影響を受けている。収入の大部分はマッチデー収入なので、何千万ドルもの収入がキャンセルされた」と、苦しい財政事情も漏らしている。

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