今シーズンは、インテルにおいて継続性を示すことができず、リーグ戦の出場は15試合にとどまっている元イタリア代表MFアントニオ・カンドレーヴァだが、ピッチ外での行動が話題となっている。イタリア紙『コリエレ・デラ・セーラ』が8日、報じている。
問題は、ヴェローナ県ミネルベのとある小学校において起きた。給食費の未納が続いていた女児に対し、通常の給食ではなく、クラッカー1袋とツナ缶が提供されたことが発覚した。市は、再三の呼びかけにも関わらず、外国出身の女児の両親が給食費の支払いに応じなかったとし、小学校の食堂運営を委託されている事業者との協議の末、別メニューを提供することを決めた。
だが女児は、クラスメートとは違う簡素な食事を提供された際、ショックを受けて涙を流したとも伝えられており、民主党のヴェローナ県事務局が、「差別的な決定だ」と非難していた。なお2018年末にも同様のケースが複数報告されており、教師が自身の給食を児童に与えていたこともあったと報じられている。
女児に関する報道を知ったインテルMFは、ミネルベのアンドレア・ジラルディ市長に連絡を取り、今回の経緯の説明を受けるとともに、女児を助けるために未納の給食費を肩代わりすることを申し出た。カンドレーヴァの行動について、『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、「小さな行動が大きな問題を解決することもある」と称えたほか、『スカイスポーツ』も、「思いやりのある振る舞いだ」と賛辞を贈った。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の記事です