インテルの新指揮官アントニオ・コンテが7日、就任後初めてとなる会見に出席し、意気込みを語った。
2014年にユヴェントスを去って以来、5年ぶりとなるセリエA復帰を果たしたコンテは、新天地インテルで就任会見に出席した。コンテは昨夏にチェルシー指揮官を退任すると1年間の休養を経て、インテルのオファーを受諾した理由を明かした。
「インテルを選択するのは簡単だった。会長やディレクターと話をして、共通のビジョンを持っていたことが非常に重要だった。重要な何かを築き上げようという野心や意欲を共有している。（元ユヴェントス幹部のジュゼッペ）マロッタがいたことは、確かに後押しとなった。私は偉大な伝統を持ち、世界レベルにも非常に重要なクラブを選んだ。オファー受諾を決めるのは簡単なことだった」
■1％の優勝の可能性に賭けるコンテ
セリエAでは近年、ユヴェントスの覇権が続く。また2番手のナポリとの実力差も広がった。だがコンテは2チームとの差を縮めつつ、優勝を狙う。
「私は限界を設定しない人間だ。シーズン開幕にあたっては、他者にも限界を設定して欲しくない。限界を設定することで、言い訳を許す環境をチーム全体に与えてしまうことになる。私はこれを避けたい。近年、ユヴェントスおよびナポリとの差が非常に大きく開いたことは十分理解している。この差を縮めるためにも、より一層トレーニングに打ち込まなければならない。全力を尽くす覚悟でシーズンをスタートし、最後に何が起こるのか楽しみにしていよう」
「1％でも優勝の可能性を感じなければならない。99％負けるかもしれないが、私は1％に賭けるのが好きだ。リーグ戦8連覇しているチームに加えて、ナポリもいる。それほど時間をかけることなく、何かを築いて行かなければならない。誰も魔法の杖など持っていないが、しっかり良いトレーニングをしていけば、そのギャップを埋められると思う。あきらめてはいけない。不可能なことは何もない」
またインテル指揮官は、アルゼンチン代表の21歳FWラウタロ・マルティネスに言及。「ラウタロは強い選手だ。昨年のうちにチームに適応したし、コパ・アメリカでも素晴らしいパフォーマンスを見せた。早く彼を試してみたい」と述べ、大きな期待を寄せた。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です
