Filippo Inzaghi BolognaGetty Images

インザーギ、ミラン背番号9のジンクスに見解「もし彼がつけていれば終わったはず」

ベネヴェントの指揮官フィリッポ・インザーギが29日、イタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じ、実弟のシモーネ・インザーギや古巣ミランなどについて語った。

昨夏からベネヴェントを率いるインザーギ。今シーズンのセリエBにおいて、2位以下に20ポイント以上の差をつけて首位を走るなど圧倒的な実力を示してきた。しかし新型コロナウイルスの感染拡大により、リーグは中断。そんな中、かつてミランの黄金期を支えた元イタリア代表FWは、自身の古巣について語った。

ミランでは、インザーギが2012年に退団して以降、背番号9をつけた者は活躍できないというジンクスが存在。元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトや下部組織出身のFWアレッサンドロ・マトリ、元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスらが9番を背負ったがいずれも結果を出せなかった。昨シーズンにユヴェントスから加入したFWゴンサロ・イグアインも期待された活躍を示せず、今夏から9番を背負ったFWクシシュトフ・ピョンテクも不振に見舞われて1月の移籍市場でチームを退団した。インザーギは自身の後継者たちが不振に見舞われたことについて、見解を示した。

「思わず微笑んでしまうよ。ミランの9番を背負うことは誰にとってもしんどい。だがもし今、(ズラタン)イブラヒモヴィッチが9番をつけていたとしたら、あのジンクスは終わっていただろうにね。あのユニフォームは、偉大な選手が袖を通すべき重要なもの。私の引退で永久欠番とするべきではなかったし、(マルコ)ファン・バステンのときも欠番にならなかったからね」

続いてインザーギは、好調のラツィオで指揮を執る弟のシモーネについて言及。「彼は私よりもすべてにおいて優れている。シモーネからは学ぶことしかないよ。彼は現代的な指揮官で、彼のラツィオを見るのは楽しみだよ」と述べた。またラツィオのエースFWチーロ・インモービレに触れ、「彼はイタリア人で最高の選手。常に得点を挙げ、決定力がある。私が最も好きなセンターフォワードだ」と賛辞を贈った。

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