27日、ミランが元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモヴィッチの獲得を発表。稀代のストライカーは11-12シーズン以来となるミラノ帰還を果たすこととなった。
この動きを受けて、去就不透明になったミランのFWが、期限満了を待たずしてレンタル元に戻される可能性が高まっているようだ。
ドイツメディア『Die Welt』が報じたところによると、フランクフルトからミランに2年契約で貸し出されているクロアチア代表FWアンテ・レビッチが、今冬の移籍市場でレンタル契約打ち切りになる可能性があるいう。
レビッチは今季、移籍市場閉幕直前になってミラン入りを果たしたものの、ミランでのリーグ戦出場試合数は7。その内容も途中出場ばかりで、ここまでの累計出場時間は175分ほどにとどまっていた。すでにレビッチはミランで構想外となりつつあるが、イブラヒモヴィッチが加わったことにより、ポジション争いという点で完全に分が悪くなったとされる。
そこでミランは2021年6月までの契約ながら、半年で余剰戦力レビッチのレンタルを打ち切り、フランクフルトにレンタルバックさせるプランを検討しているという。その場合、フランクフルトでは日本代表FW鎌田大地もセカンドストライカーの位置でプレーしているため、ポジションの競合するレビッチが戻るとなると、出場機会に何らかの影響があるかもしれない。
ただし、レビッチはフランクフルト在籍時、8月に行われたUEFAヨーロッパリーグのプレーオフ、ストラスブールとの第1戦で先発出場を果たすも“無気力プレー”とも取れる動きを見せたことから、指揮官アディ・ヒュッターは憤慨。ハーフタイムでレビッチを交代させる決断を下した。
この時のレビッチは退団を希望していたことからこのようなプレーをしたと見る向きもあるが、一度造反の構えを見せたことから、フランクフルトに戻っても鎌田のほかバス・ドスト、アンドレ・シウヴァ、ゴンサロ・パシエンシア、デヤン・ヨヴェリッチらとのポジション争いに勝てる可能性は厳しく、再レンタルが有力と見られる。
果たしてミランでくすぶっているレビッチはレンタル契約打ち切りになり、ドイツへと戻ることになるのだろうか。イブラヒモヴィッチのミラン加入によりレビッチは状況が厳しくなっただけに、近日中に何らかの動きがありそうだ。
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