アーセナルがトーマス・レマルの獲得に失敗したことを受け、アレクシス・サンチェスが同クラブに残留することを決定的となっている。
サンチェスの獲得を狙うマンチェスター・シティは、先週からアーセナルと移籍交渉を開始。同クラブは30日に6000万ポンド（約86億円）のオファーを提示したと認めていた。そしてロンドンのクラブは、移籍最終日までに同選手の代役を確保できた場合のみという条件付きでこのオファーを受諾する意志があったようだ。
サンチェスの代役確保を急ぐアーセナルは、移籍市場終盤になりレマルの獲得に向け、9200万ポンド（約131億円）のオファーをモナコに送っていた。しかし、両クラブは交渉を続けていたが、今夏すでに多くの主力選手が流出したフランスのクラブは21歳のフランス代表選手の放出を拒否。その結果、チリ代表FWは今シーズンもアーセナルでプレーすることになるようだ。
2014年夏にバルセロナからアーセナルに加入したサンチェスは、2度のFAカップ優勝に貢献。しかし、チームはリーグ戦で苦戦が続き、昨シーズンにはアーセン・ヴェンゲル監督が就任して以降初めてとなるチャンピオンズリーグ出場権の獲得に失敗していた。
来夏にアーセナルと契約満了を迎えるサンチェスは、クラブが好条件のオファーを提示するも、新契約の更新を拒否。ロンドンのクラブが新戦力の獲得に失敗したことで、チリ代表FWは来夏フリーで他クラブに移籍する可能性が高まっている。