アトレティコ・マドリーは今夏、フリアン・アルバレスを中心とした陣容構築を目指すという。スペイン『マルカ』が報じた。
今季チャンピオンズリーグではベスト16、コパ・デル・レイではベスト4で敗退し、ラ・リーガも逆転優勝の望みがほぼ絶たれたアトレティコ。ラ・リーガではレアル・マドリーを抜いて2位になるという目標を掲げて戦い続けているが、それと並行してカルロス・ブセロGD(ゼネラルディレクター)は、来季の陣容づくりに着手している模様だ。
アトレティコの来季陣容は前述のように、J・アルバレスを絶対的なエースとして、彼を中心に構築する模様。そしてマルコス・ジョレンテ、ジュリアーノ・シメオネがプレーする右サイド以外のポジションは、すべて補強する考えとのことだ。
各ポジションの補強について、まずセンターバックはセサル・アスピリクエタとアクセル・ヴィツェル(本職はそれぞれサイドバック、ボランチ)の退団が見込まれている状況で、トッテナムのクティ・ロメロが獲得候補に挙がり、また中盤ではビジャレアルのアレックス・バエナと、今季限りでアーセナルとの契約が切れるトーマス・パーティを狙っているとされる。ロメロの移籍金は7000万ユーロ、バエナは6000万ユーロと、合わせて1億ユーロ以上の価値があるが、アトレティコが両選手とも獲得するためには値下げ交渉が必要となるようだ。
またFWについては、アントワーヌ・グリーズマンがこれまでのような絶対的レギュラーではなくなり、ベンチから流れを変える役割を引き受けることになり、彼に代わりJ・アルバレスとコンビを組めるストライカーを欲している様子(今季スーパーサブだったFWアレクサンダー・スルロットがスタメンになる可能性も?)。そしてGKはヤン・オブラクの控えとなる選手が必要で、ひとまずはムッソのレンタル延長を試みとみられる。
そして誰も獲得しないという右サイドとは真逆に、左サイドはサイドバック(前述のようにアスピリクエタが退団予定のため)、サイドハーフの両方の獲得を目指す様子。ドリブラータイプを望んでいるというサイドハーフの候補には、アタランタMFルックマンが挙がっているようだが、その移籍金は6000万ユーロと予算からすればあまりに高額で、現状で獲得できる見込みはないようだ。
なお信憑性が極めて低いクリックベイト系メディアでは、アトレティコがレアル・ソシエダMF久保建英の獲得も繰り返し報じられているが、同選手が右サイドを主戦場としており、なおかつその移籍金(契約解除金)がルックマン同様6000万ユーロとなっていることから、獲得に動く可能性は低そうだ。




