現地時間25日に行われた『2019 FIFA女子ワールドカップ』の決勝トーナメント1回戦で日本代表(なでしこジャパン)はオランダ代表に1-2で敗れ、ベスト16での敗退が決定した。ドイツ『ZDF』の中継番組にコメンテーターとして出演した現在バイエルン・ミュンヘン2軍の元オランダ代表DFクラウディア・ヴォンコヴァは、自国代表のプレーは「勝つに値しなかった」と認めた。
欧州王者との対戦では日本は17分、オランダのリーケ・マルテンスにゴールを許すも、43分に長谷川唯が岩渕真奈のスルーパスに抜け出してネットを揺らし、1-1に。後半は日本がオランダを押し込む展開となり、79分、80分と立て続けに決定機をつくり出したが、あと一歩のところでゴールが生まれなかった。そして88分に相手のシュートが熊谷紗希の腕に当たり、ハンドPKを献上すると、それをマルテンスが決め切ってオランダが勝ち越し、試合はそのままスコアは動かず終了となった。
『ZDF』の中継の間も後半の勢いのあるパフォーマンスが称えられた日本だが、試合後には2017年の代表からの引退までオランダ代表で97キャップを記録したヴォンコヴァは「まるで言葉が出ない」と呆然とした様子。自国の勝利は「これほど勝つに値しないことがあるのでしょうか」とのコメントを絞り出すと、「ただ、これもフットボール。日本がゴールを決め切れないとこのような光景を見ることになるものです。日本にとってはものすごく悔しい結果になったとしか言えませんね」と続けた。
また、ベスト8進出を喜んでいるかとの質問には「それはそうですが、日本のことを考えると心が痛みます。もちろん、オランダが次のラウンドに進出したことはうれしいですが…」と返答。「でも今日のようなプレーを続けたら、さらに上に行くのは難しいでしょう。とにかく勝利を喜んで、この試合を分析しなければいけません。気持ちを入れ替えて次に臨むべきですね」とも語った。
なおこの結果、オランダは29日に行われるベスト8ではイタリアと対戦することが決まった。
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「※」は提携サイト『 Sporting News』の提供記事です

