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「この日も」出色。U-20日本代表の元気印・菅原由勢がメキシコ撃破で見せたクオリティ

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スペシャルな勝利だった。26日、U-20ワールドカップの第2戦でメキシコと対戦した日本は、FW宮代大聖(川崎フロンターレ)の2ゴールなどで3-0と大勝。中南米の雄を大差で撃破し、グループステージ突破へ大きく前進した。この試合では3ゴールを挙げた攻撃陣を支えた守備陣の奮闘に注目する。【取材・文=川端暁彦】

■攻撃陣が表の主役だとすれば…

 2点を奪った宮代、1得点の田川亨介(FC東京)、鮮やかなゲームメイクと2つのアシストを記録した藤本寛也(東京ヴェルディ)といった選手たちが表の主役と言える試合だったが、守備陣が高いクオリティを見せていたことも大きな勝因だった。

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 試合序盤にあったGK若原智哉のビッグセーブ、メキシコFW陣へのロングボール攻撃に競り勝ち続けた小林友希(ヴィッセル神戸)と瀬古歩夢(セレッソ大阪)の両センターバック、エネルギッシュな走りと攻撃センス、そして対人守備での粘りを見せた鈴木冬一(湘南ベルマーレ)といった選手たちのパフォーマンスが大量得点で忘れられてしまうのはもったいない。中でも、U-20日本代表の元気印、DF菅原由勢(名古屋グランパス)のプレーは「この日も」出色だった。

「名前や肩書きでビビることはない。ドンドン仕掛けてこいという気持ちだった」

 菅原はそんな言葉でメキシコ戦を振り返る。相手にはメキシコA代表にも選ばれているMFディエゴ・ライネス(ベティス)もいたわけだが、「A代表とか関係ない。プレーの特徴だけを意識していた」とシンプルに構えた。1対1の対応は粘り強く、迂闊に足を出したくなるタイミングでもグッと我慢してリスクを回避し、いざ球際勝負となれば誰よりも激しさを出す。気持ちの強さを押し出すことと、冷静沈着さのバランスが絶妙だった。

 試合前、ウォーミングアップから引き上げる際に、菅原はスタンドで応援に駆け付けている家族を見付けて、からかう仕草を見せていた。険しい表情を浮かべる選手も多い中だったが、ある種の余裕を感じさせる一幕だった。以前「集中し過ぎると視野が狭くなる」ということも言っていたが、まさにそうした適度にリラックスし、視野を広く保てた状態だったのだろう。

■エクアドル戦の前半はひどかった

「ハッキリ言って、エクアドル戦の前半はひどいサッカーをしてしまった」(菅原)

 そうした反省を踏まえて臨んだメキシコ戦だが、菅原含めた守備陣の対応は見事だった。相手がダイヤモンド型の中盤を採用してくるという予想外の事態に最初の時間帯こそ混乱を見せたが、そこからは冷静に対応。神出鬼没のライネスに対しても、チャレンジ&カバーの体制を臨機応変に組み替え、「相手のやりたいサッカーをやらせなかった」(菅原)。

 エクアドル戦はひどい出来だったビルドアップの部分も大幅に改善。裏やスペースを狙う長いボールと近い味方に付ける短いボールの使い分けが良くなり、小気味良くボールが動き、前進できるようになる。

 戦術的にもボランチの藤本が左サイドに落ちることで発動するローテーションシステムが左サイドで威力を発揮し、右サイドは菅原が中に外にとポジションを踏みかえ、「相手のサイドハーフがそれほど守備のいい選手ではなかったので、困らせてやろうと思った」と巧みに幻惑。そこから機を見ての果敢なオーバーラップでも、田川の幻のゴールにつながったクロスなどチャンスに絡み続けた。

「みんなでどこにスペースがあるのか、どこへボールを運ぶのかといったことが試合の中で共有できていた」(菅原)

 メキシコも試合中にシステムを変更し、ポジションを入れ替えるといった形で戦術的な修正を施してきたが、日本の選手たちはそれにも柔軟に対応。最後までほぼスキを見せずに勝ち切った。

「結果は3-0でしたが、楽な試合だったとは思いません」と菅原が強調したように、試合のディテールを紐解けば一つミスすれば一気に試合の流れが暗転する可能性もある試合だった。ただ、そこでしっかり頭を使い、気持ちを整えながら90分間を戦い抜いたのがこの日の日本だったと言えるし、気持ちもプレーもブレなかった菅原の戦いぶりは、それを象徴するものだった。

◎菅原由勢(すがわら・ゆきなり)2000年6月28日生まれ、18歳。179cm/69kg、愛知県出身。ASラランジャ豊川-名古屋グランパスU15-名古屋グランパスU-18。J1通算13試合出場。

【U-20W杯結果・日程(日本時間)】

グループステージ第1節:5月23日(木)27時30分 日本1-1エクアドル
グループステージ第2節:5月26日(日)22時30分 メキシコ0-3日本
グループステージ第3節:5月29日(水)25時~ vsイタリア

取材・文=川端暁彦

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「※」は提携サイト『 Sporting News 』の記事です

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