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がっぷり四つの攻防。復帰の川崎F・中村憲剛が語る名古屋戦で見えた収穫と課題

上位対決で頼れる男が帰ってきた。川崎フロンターレMF中村憲剛が、4月5日の明治安田生命J1リーグ第6節のセレッソ大阪戦以来、約1カ月ぶりに復帰。先発メンバーに名を連ねた38歳は80分までプレーした。

7戦無敗の5連勝中と勢いに乗る王者が、こちらも5戦無敗と好調の名古屋グランパスを迎えた一戦。象徴的な戦いを演じてきた両雄のバトルは、序盤から緊迫した流れで進む。米本拓司とジョアン・シミッチの“絶妙コンビ”が安定する名古屋は、彼らを中心とした人とボールが動くサッカーを展開。対する川崎Fは、前からの素早いプレスでボールを奪取するスタイルで応酬。「丹念に剥がそうとしてくる哲学を持ってるもの同士」と中村が言うように、上位同士のがっぷり四つの攻防は、それぞれの良さを体現できた試合となった。

試合は前半終了間際にマテウスのドライブシュートで名古屋が先制したが、後半に途中出場のレアンドロ・ダミアンが値千金の同点弾を奪取。その後、両者ともゴールに迫ったが、追加点は生まれず。1-1のドローに終わった。

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中村は「チームとしては、やっぱりホームでもありますし上位の名古屋を叩きたかった」と正直な胸の内を明かしつつ、「失点はしましたけど、ダミアンが良いゴールを決めてくれた。(終盤は)ダミアンが傷んじゃって、ほぼ一人少ない状態みたいになってしまった。それでも相手に得点を許さなかった。90分の中でいろんな表情を見せた試合だったと思うんですけど、そういう意味では次に繋がる(勝ち点)1だったとは思います」と振り返った。

リーグ戦では対名古屋に、2012年以来敗れていない川崎F。それでも中村は昨年と比べて「一人一人が堂々と(ボールを)持っているところはあった。そこの自信は去年よりはあった」と名古屋の変化を感じたが、「やりたいようにやらせたという感じはしていないですし、かといって自分たちがもっとボールを自由に握れたかっていうとそれもまた別なことだと思う」と、対峙して浮き彫りになった課題を指摘。「向こうの網に引っかかることもありましたし。そういう意味ではもっともっと僕らのクオリティを上げていかないといけないなとは感じます」と改善部分を挙げた。

約1カ月ぶりにピッチに帰ってきた中村。頼れる大黒柱の離脱中にチームは5連勝していたこともあり、「自分は早くそれに戻って加わらなきゃいけない」と感じていたという。そんななかで「名古屋という良い相手をやれる機会にスタメンで使ってもらった」からこそ、「正直、得点に絡みたかった」と肩を落とした。

一方で「自分で表現できるところは少なからずあった」と手応えも感じているようで、「もっともっと質を上げなきゃいけないなと思いますし、やらなきゃいけないこと、それは個人としてもそうですしチームとしてもそうですし。もっとボール握らないといけないし、崩さないといけない。自分たちがこのクオリティを突き詰めていくことを改めて再確認できた試合だった」とドローにも満足感を示した。

個人的にこの名古屋戦は「サッカー人としてはやっとまた一歩を踏み出せた」試合であったと中村。「やっぱり自分の仕事場はここなんだな」と改めて再認識したという。

ケガで離脱を強いられて「これだけサッカーを取り上げられた日は無かった。本当にサッカーが無くなったら俺はダメだな」と痛感した。だからこそ「家でも多分迷惑はかけたので、家族にも感謝したいし、早く戻してくれようとしたメディカルスタッフもそうだし、鬼さん(鬼木達監督)含めてテクニカルもそうですし。本当にみなさんが慎重にプログラムを組んで戻してくれた。この後、チャンスがあればしっかりやりたい」と、感謝の言葉を述べつつ、ここからの恩返しを誓った。

直近ではACLのグループステージ突破が懸かるシドニー戦が控えているが、「もうやるしかない。とにかく総力戦になると思う。他力ですけど自分たちが勝ち点3を挙げなければ逃げていってしまうので、みんなで、やれるメンバーでやるだけ」と強い思いを口にしてした。

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