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いよいよ激突する南米2強…14年無敗ブラジルの“鉄壁”と待たれるメッシの覚醒

いよいよクライマックスを迎えるコパ・アメリカ2019。準決勝最初の試合では、ブラジルとアルゼンチンが激突。南米大陸最高峰の2チームによる“スーペル・クラシコ”だ。

開催国ブラジルは、グループリーグ2勝1分で首位通過。準々決勝ではパラグアイと対戦したが、10人の相手に大苦戦を強いられ、辛くもPK戦の末にベスト4入を決めた。母国で2007年以来4大会ぶりの優勝にあと一歩まで迫っており、モチベーションは最高潮だ。

一方のアルゼンチンは、苦戦を強いられながらもグループリーグを2位で突破。リオネル・スカローニ監督の下で攻守両面でなかなか形が定まらなかったが、準々決勝ではベネズエラ相手に2-0と勝利。3大会連続のベスト4入りを果たしている。これまで優勝回数は歴代2位の「14」を誇っている。

■ブラジル予想スタメン

2019-07-02-bra(C)Getty Images

ここまで4試合で8ゴール無失点と、鉄壁の守備を見せるブラジル。準々決勝ではカゼミロが出場停止で不在ながらも、代役として出場したアランが不在を感じさせないパフォーマンスを見せた。攻撃陣に注目が集まりがちなブラジルだが、間違いなく今大会最高の守備陣と言っていいだろう。

しかし、準決勝では一抹の不安が。これまで左SBを務めてきたフェリペ・ルイスが6月29日の練習を欠席しており、アルゼンチン戦を欠場する可能性が伝えられている。もし欠場することになれば、代わりにサンドロが左フルバックに入る見込みだ。

その他のメンバーはパラグアイ戦からはほとんど変わらない見込みであり、中盤にはカゼミロが復帰することが予想され、トップ下はコウチーニョ、最前線はジェズス、フィルミーノ、そして大会ブレイクスター候補のエベルトンが構成すると見られている。

※ブラジル予想スタメン(4-2-3-1)
GK:アリソン
DF:D・アウヴェス、マルキーニョス、T・シウバ、A・サンドロ
MF:カゼミロ、アルトゥール
  ジェズス、コウチーニョ、エベルトン
FW:フィルミーノ

■アルゼンチン予想スタメン

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アルゼンチンは、大会開幕前からスカローニ監督が様々なシステムやメンバーを試して試行錯誤を続けてきたが、ようやくメンバーが固まりつつある。選手たちは“メッシがいること”に徐々に慣れてきており、ベネズエラ戦では攻守両面で連動したプレーが見られた。特に2点目のシーンでは、途中出場のディ・マリアの献身的なプレスに他の選手が反応し、見事なショートカウンターからネットを揺らしている。

形を見つけられつつあるスカローニ監督は、ベネズエラ戦からメンバーを変えることはないだろう。右SBには引き続き本職CBのフォイスが入り、トリッキーなタッチで相手を翻弄するエベルトンを抑えにくるだろう。守備を意識してディ・マリアを起用する可能性もあるが、指揮官は会見で「相手がどうプレーするのかではなく、チームを機能させることに重点を置いて挑む」と語っており、息の合ったプレーを見せるメッシ、アグエロ、ラウタロの3トップをそのまま起用することが予想される。

※アルゼンチン予想スタメン(4-3-3)
GK:アルマーニ
DF:フォイス、ペッセーラ、オタメンディ、タグリアフィコ
MF:デ・パウル、パレデス、アクーニャ
FW:メッシ、ラウタロ、アグエロ

■鉄壁の守備陣を破壊できるのは…

Argentina Brasil Copa America 2019Getty / Goal

激しいライバル関係にある2チームが直接対決する“スーペル・クラシコ”だが、実は直近の公式戦ではブラジルが14年間無敗を継続している。さらに、今回の会場であるミネイロンではブラジルが2連勝中だ(3-0、1-0)。アルゼンチンは最大のライバルを前に勝利から遠ざかっており、苦汁をなめ続けている。

対戦データだけでなく、今回の一戦はブラジルが有利と言ってもいいだろう。アリソンと4バック、カゼミロは絶好調であり、チーム全体が前がかりになった時にカウンターを受けてもベテランらしく落ち着いた対応を見せている。4試合で被枠内シュートはたった5本と、驚異的なパフォーマンスだ。相手にチャンスらしいチャンスをほぼ与えていない。

攻撃面では、無得点に終わったベネズエラ戦やパラグアイ戦は相手が自陣深い位置にブロックを組んで守ったため、スペースが無い中で苦しんでいた。しかし、相手が積極的に前へ出てきたペルー戦では、逆に空いたスペースを有効活用したカウンターでゴールを量産している。3トップが後方まで戻ることはほとんどないアルゼンチンは、自陣で構えるのではなく、前線からプレッシャーをかけるだろう。つまり、ブラジル攻撃陣は広大なスペースを手にすることになる。ブラジルの4バックや中盤のアルトゥールの存在によりビルドアップも安定しているため、ファーストプレスを回避できれば大量得点が生まれることもありえるだろう。

逆に、アルゼンチンとしては献身的なプレスで相手選手たちからいかに時間とスペースを奪えるかがカギとなる。ベネズエラ戦では攻め込まれた時間も4-3のブロックでうまく対処していたが、ブラジルの選手たちを7人で抑えきることは難しい。そして高い位置でボールを取り切れれば、世界屈指の攻撃陣が近い距離で相手守備陣に襲いかかることも可能である。ようやく連動を見せ始めたプレッシングが機能するのかどうかが、勝負の分かれ目となりそうだ。

そして、やはりメッシの奮起が必要だ。アルゼンチン国民から大きすぎる期待を背負う10番だが、ここまで得点はパラグアイ戦のPKのみ。ドリブルも相手に止められるシーンが散見される。本人も「僕が期待していたものになっていない」と、本領を発揮できていないことを認めている。それでも、チームのピンチでを救ってきたのがメッシだ。ブラジルの守備陣を崩すのは非常に難しいタスクではあるが、メッシならば……という期待を抱かざるをえないだろう。メッシの存在に慣れてきたチームメイトたちが徐々に負担を軽減しているため、ゴール前でのプレーに集中できるはず。これまで何度も奇跡を起こしてきた愛するレオの覚醒を、アルゼンチン国民は待ち望んでいるだろう。

コパ・アメリカで実現した南米2強による大一番。ミネイロンで最後に笑うのは、どちらのチームになるのだろうか。運命の一戦は、日本時間3日9:30キックオフだ。

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