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明治安田生命J1リーグ

あの8番は何者だ?シミッチの衝撃。風間グランパス勝敗のカギはC大阪による“スペシャリスタ対策”か

12:52 JST 2019/03/01
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明治安田生命J1リーグは3月1日・2日、第2節の9試合が行われる。名古屋グランパスは2日、パロマ瑞穂スタジアムにセレッソ大阪を迎える。C大阪は開幕戦でヴィッセル神戸を1-0で沈めた。名古屋はサガン鳥栖に4-0での勝利。ホーム開幕戦で難敵を倒し、2連勝で勢いを加速したい。【文=齋藤孝一】

■鳥栖戦で得た手ごたえ

キャンプから取り組んできた攻撃力とスピードをいかんなく発揮し、開幕戦では4-0と大勝した名古屋。昨季は苦い顔をすることが多かった風間八宏監督も「自分たちのやろうとしていたことが出来たのは良かった」と笑顔を見せた。

しかし、シーズンはまだ始まったばかり。監督をはじめ、選手たちほぼ全員が「まだまだ無駄やミスがたくさんある。そこは突き詰めていかないといけない」と、口をそろえて気を引き締める。

その開幕戦も盤石な内容とは言い難かった。

前半は勢いのある相手にパスをカットされる場面も多く、連係面でもお互いの意思が合わないところもあった。中央からしっかり攻め込むスタイルのチームが、サイドに広く展開したことでゴールへの迫力が半減してしまう形となった。

しかし、すぐさまハーフタイムに風間監督が「ペナルティエリアに大胆に入るように」と指示を出すと、選手たちは練習で取り組んできたスタイルを取り戻す。丸山祐市のグラウンダーの縦パスが、中央のジョーに通り、ジョーは相手DFと競りながら振り向きざまのシュートを右スミに決めて先制。さらに中央を固められると今度は、左SB吉田豊が相手DFの裏へ勇敢なオーバーラップを仕掛け、正確なクロスボールにジョーが強烈なヘディングで合わせた。

「中も外も噛み合って、いいイメージで試合を進められるようになった。前半は遠かった距離感も後半は修正できた」と新主将の丸山は手ごたえを口にする。

■「名古屋のこの補強はすごい」

その後は相馬勇紀と和泉竜司の二人が得点を挙げたが、最も鳥栖の関係者や記者陣をざわつかせたのは、ボランチに入った新戦力のジョアン・シミッチだった。ボールのキープ力、左足から繰り出される正確なパスのオンパレードに、「名古屋のこの補強はすごい」「彼は別格」という最大限の称賛の声も上がった。

ジョアン・シミッチは、元U-21ブラジル代表の肩書は持つものの、それほど知名度の高い選手ではない。今季はポルトガルのリオ・アヴェでプレーし19試合に出場3得点を記録している。これまでの主戦場はプロデビューしたブラジルでありポルトガルリーグ。イタリアでの挑戦はケガもあり出場機会を得られなかった。

そのシミッチの最大の特長は視野の広さだ。説明するには鳥栖戦の3点目のアシストが分かりやすいと思う。右からパスを受けたシミッチは、最初、目の前にいるジョーにボールを当て連係で守備網を崩そうと思ったそうだが、その瞬間、角度的に見るのが難しい視界の端のスペースに走り込んだ相馬に気付くと、体の向きはそのままで、ボールを蹴る角度を変え絶妙なスルーパスを通した。

アシストを受け強烈なゴールを決めた相馬は「シミッチは常に選択肢がいくつもある。自分がスペースを見つけて走り出せば必ずパスを出してくれると思った」と、特長が分かり合えていたからこそのプレーだったと強調する。

実はシミッチは、ブラジルのサンパウロFCユースでガブリエル・シャビエルと共にプレーした旧知の間柄。しかも同級生で12歳から18歳まで一緒のチームだった。今回の名古屋の移籍も、事前にシャビエルから多くの情報を得ており、難しい異国への移籍でも頼れる友がいるのは心強い。

7年ぶりに一緒にプレーできたことについてシャビエルは「ジョアン(シミッチ)は、もちろん人間性もサッカー選手としても成長したが、プレースタイルは攻撃的で昔と変わっていなくて懐かしい感じがした。同じブラジル人だから言葉も通じるし、コンビネーションは問題ない。でも彼は、技術が高いパスのスペシャリスタだから、これからどんな選手とも連係は良くなると思う」と、その活躍に太鼓判を押す。

■ロティーナ監督はどう出るか?

名古屋にとってホーム開幕戦となる明治安田J1第2節はセレッソ大阪との対戦。スペインの名伯楽・ロティーナ監督が今季から新たに指揮を執る難敵だ。前節は名古屋と同じように技術力が高く、よりボールを支配するヴィッセル神戸を相手にしっかりとした守備戦術を取り、セットプレーからの得点で勝利(1-0)と、勝負強いところを見せた。

ただゼロトップシステムだった神戸に対して、ジョーという確固たるセンターFWを置く名古屋は少々勝手が違う相手。ボールは持たせてカウンターを狙うのか、前目からボールを奪いに来るのか、ふたを開けてみないと分からないところではある。

どちらのチームにとっても勝てば開幕連勝となるこの戦い。守備に定評のあるロティーナ監督の戦術はどうなのか、それをシミッチがどうかわして前線に決定的なパスを送ることができるるのか――。

C大阪による“スペシャリスタ対策”が勝敗のカギになるかもしれない。

文=齋藤孝一

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