気になったジャッジを徹底解説する「Jリーグジャッジ リプレイ」の第4回が、19日にDAZNで先行配信された。
今回は、JFAトップレフェリーグループの扇谷健司マネージャーを招き、Jリーグ原博実副理事長、Jリーグウォッチャーの平畠啓史さんとともにSNSでつぶやきが多かったシーンを解説した。
『Goal』では同コンテンツの中から、注目のジャッジを1つピックアップ。第4回は、3月17日にNDソフトスタジアム山形で行われた明治安田生命J2リーグ第4節のモンテディオ山形vs大宮アルディージャより、ジェフェルソン・バイアーノ(山形)の得点後のパフォーマンスにフォーカス。Jリーグにおけるゴールセレブレーションについて取り上げる。
■コーナーフラッグを使ったゴールパフォ

スコアレスで迎えた20分、ホームの山形がPKを獲得すると、キッカーはジェフェルソン・バイアーノ。これをきっちり決めて、山形が先制した。この後、J・バイアーノがコーナーフラッグに向かっていき、フラッグを抜いて、銃を撃つようなパフォーマンスを見せた。
これに対して主審はイエローカードを提示。ユニフォームを脱いだ場合は警告が与えられることは認知されつつあるが、この行為が遅延によるものでイエローが提示されたのか、それとも反スポーツ的行為による警告なのかは定かではなかった。
ツイッターでは「あのパフォーマンスは、なぜイエローになったのか。遅延というほど時間を取っていないと思うし、威嚇でもないような気がするので、ぜひとも教えてください」という声があがっていた。
まず平畠さんは個人的見解として「本当にこういうのには寛容にしてほしいなという気がします。(J・バイアーノ)もすごく満足そうな顔をしていましたし、一個のセレブレーションの形としては、いいのかなというか。このパフォーマンスが2分も、3分も、となるとダメだと思いますよ。でも、これくらいだったらいいんじゃないかな」と、警告の対象とするには厳しすぎると述べた。
一方で原副理事長は、このパフォーマンスを「あまり子供たちに真似してほしくない」と、子供に悪影響をもたらす可能性を懸念。その理由として「これはJリーグのいいやつを使っているけど、普通は刺さるようなやつだったりする。万が一、周りの人がケガしちゃったとかいろいろするんですよね」と話した。
扇谷氏は「ピストルのように、銃なんですかね、これはイエローを出されてもしょうがない」と、主審の判定を支持。「やはりこれ(コーナーフラッグ)はサッカー競技のためのものですし、リスクがあるんだろうなというふうに思います」と続けた。
しかしながら、ゴールパフォーマンスにおけるどこまでが警告の対象であるかという明確な判断基準は「ない」と扇谷氏。「ゴールは最大の喜びじゃないですか。だからなんでかんでも取り締まるとか、そういうのは全然ない」としつつ、主審の裁量によって決まる部分が「多少、それはあるかもしれない」と述べた。
■Jではバロテッリの自撮りパフォもダメ?

開幕したばかりのJリーグだが、ゴールパフォーマンスにおける議論は今回の件に始まったことではない。3月10日に行われたJ2第3節のジェフユナイテッド千葉vsレノファ山口FCでも、64分に山口の田中パウロ淳一がゴールを決めたあとに、ベンチに向かっていき、スマートフォンを取り出して撮影しようとする場面があった。
このパフォーマンスは、フランスのリーグ・アンでマルセイユのマリオ・バロテッリがゴールを決めた際に、自身のインスタグラムのストーリーズ昨日ですぐさまその時の模様を配信したことで話題となった。
結局田中は警告を受けなかったものの、Jリーグの競技規則第4条「競技者の用具 4.その他の用具 電子通信」にある「チーム役員によるあらゆる形式の電子通信機器の使用は、競技者の保護や安全に直接関係する場合、あるいは、戦術的またはコーチングの目的であれば用いることが認められる」部分に抵触すると判明。
クラブは「選手に確認したところ、この規則を十分認識していなかったとのことであり、ひとえに、クラブから選手・スタッフへの競技規則の順守徹底が不足していたものと重く受け止めております」とし、「この試合に関わる皆様へ不快な思いを抱かせてしまったこと、誠に申し訳ございません。クラブから選手・スタッフ全員に規則の徹底を計り、再発防止に努めてまいります」と謝罪していた。
これについて扇谷氏は「やはり八百長の危険性もありますし、非常にリスクの高い行為だと思います。それ(スマホ)を使って撮る。隠し持っていたのか分からないですが、やるというのは、やっぱり良くない」という見解を述べた。
原副理事長も「これは、ダメだね。例えば、彼自身の携帯じゃなくて、誰がスタッフが撮るというのも試合中だから、やっぱり試合に集中してほしい。自分だけが喜んでいる。その瞬間にツイートでもしたりしたら、やっぱり良くないよね」と、扇谷氏と同じ意見を述べた。
一方で平畠さんは「やらないほうがいい」と話したうえで、「パウロ選手って、こういう面白いキャラクターのところもある。Jリーグに色々な選手がいて、こういう面白い選手もいるよというところをちょっと理解していただければ」とフォローしていた。
「Jリーグジャッジリプレイ」は、今季より毎週火曜日にDAZNで先行配信されており、次回は4月2日に配信予定だ。
その他、第4回ではJ2第4節を中心に気になるジャッジを特集している。
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