JFLセカンドステージ第7節
FC今治 3-1 ヴェルスパ大分
9月10日は元日本代表監督の岡田武史さんがオーナーを務めるFC今治の新しいスタジアムのこけら落としに行ってきました。

前夜、明治安田生命J2リーグのレノファ山口FC対湘南ベルマーレを視察後、車でしまなみ海道を渡って今治入り。ここは自転車で渡ることができるので、いつかはサイクリングで渡ってみたい。
試合当日は朝早く起きて、来島海峡から昇る日の出を仰ぐ。良い一日になりそうな予感がする。

そして試合開始2時間半前、新装された「ありがとうサービス. 夢スタジアム」(通称:夢スタ)に到着。すでに数多くのファン・サポーターが詰めかけている。 試合前にテレビ中継の企画で岡田さんにスタジアムを案内してもらった際、岡田さんがこのスタジアムへの思いを語ってくれた。
「スタジアムへ入る前に、フットボールパークで楽しんでもらいたい」
「試合はもちろんだが、その前に食べたり遊んだりしてほしい」
「たとえ試合に負けることがあっても、ここに来ることが楽しいと思える場所になってほしい」
この日、フットボールパークに巨大なクレーン車が置いてあった。「あれは?」と聞くと、子供を乗せて遊園地のように高いところまで上がれば、子供たちが喜んでくれるじゃないかと考えて貸してもらったという。
至るところに“おもてなしの精神”が溢れている。スタッフ全員が海賊の格好をして村上水軍の歴史で知られるホータウン・今治をアピール。特設ステージではCrystal Kayさんが熱唱し、会場の盛り上がりがさらに加速していく。キックオフ直前にはラモス瑠偉さんが登場して喝采を浴び、ハーフタイムには愛媛県出身のタレント友近さんの友達(?)である水谷千重子さんが熱唱していた。

記念すべきこけら落としのスタジアムは満員となり、試合結果は3-1でFC今治が勝利。5,241人の入場者の方々は皆、満足して家路に就いたことだろう。FC今治にとっては新スタジアムで最高の船出となった。もちろん運営面ではまだまだ課題はある。でも、このスタジアムに来て、昔の日本サッカーリーグの原点を思い出した。そんなFC今治のここからの航海がますます楽しみだ。

FC今治は現在、『Jリーグ百年構想クラブ』として承認されており、将来のJリーグ加盟を目指している。今回のスタジアム新設はJ3ライセンスを満たすためのものだ。そしてJ3加盟にはJFLの成績も重要。こちらは残り8試合で厳しい状況ではあるが、Jリーグ入りを目指して頑張ってほしい。

試合後は岡田さんにインタビュー。「ここからが大事だ」と強い決意を語ってくれ、ここまでこぎつけた満足感と将来を見つめる厳しい表情が印象的だった。
この日は9月にもかかわらず、本当に暑い一日。スタジアムからの帰りに、今治で有名だというかき氷屋さん「玉屋サントノーレ」に同行スタッフとともに立ち寄る。暑さが吹き飛んでしまうくらい本当に美味しい。
今治の街は素晴らしい景色、食事、そしてFC今治があって本当に良いところです。皆さんも岡田さんに会いに今治へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
文=原 博実
▶サッカーのライブを観るならDAZNで!1ヶ月間無料のトライアルを今すぐ始めよう