デウロフェウの行く先は…評価を高めながら、欠点も露呈でミランの揺れる胸中

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ミランに移籍して以降、華麗な活躍ぶりをみせるジェラール・デウロフェウであるが、彼の欠点はレベルの高い攻撃力を持ちながらも、明らかに得点数が少ないことだ。これまではなんとしてでもミランが彼を引き留めようとしているとの見方が強かったが、どうやらミランには彼を諦めざるを得ない理由も存在している。

5試合勝利なしと、不名誉な記録を伸ばしているミランであるが、今季の結果がどうなろうともジェラール・デウロフェウに対する評価は高まるばかりだ。そんな彼をミランは手放したくないと考えていることだろう。

随分と前からミランの次回の移籍市場における目的の一つとなっているのは、“ジェラール・デウロフェウの意思確認”であった。エヴァートンからレンタル移籍中のスペイン人FWはシーズンの終わりに優先買い戻し権を持つバルセロナから1200万ユーロ(約14.4億円)で買い戻される可能性があるからだ。

バルセロナの首脳陣はすでに彼を取り戻したいと公表している。では当の本人はどうなのか。デウロフェウ自身は今夏バルセロナに戻ることに対して消極的な見方をしている。彼は来年に控えるロシア・ワールドカップに合わせての帰郷がいいと考えており、あともう1シーズンはミラノに残ることが理想的であるとしているのだ。

もちろんモンテッラ監督とミラノ陣営はデウロフェウがミランに残ることを希望している。彼の数的有利となる状況を作り出す攻撃能力や守備陣を切り裂く突破力は、これまでチームになかった新しい要素で、ミランは間違っても手放したくはない。

その一方で、モンテッラ監督とミラノ陣営はこの頑な想いを変えうる可能性もゼロではない。それはデウロフェウがこれまでに獲得したゴール数が出場16試合中、たった3得点であるという事実から推察できる。この戦利品の少なさの要因はゴール前での精彩さに欠けること。これはサイドを良く走る選手にとってはよくあることではあるが、だからといって擁護はできない。ボールを保持しすぎて自分勝手さが出てしまっているというデウロフェウの欠点には変わりないからだ。

今シーズン一貫してモンテッラは4-3-3を採用しているが、このシステムでは通常ウイングの選手はゴールを量産することができる。スソ(7得点)やケガをする前のボナヴェントゥーラ(3得点)が華麗に得点を記録しているようにだ。この事実は、デウロフェウをミランに留まらせない一つの要素ともなり得る。さらに他のウイングの選手を獲得することとなればデウロフェウを何がなんでも引き留めておかなければならない理由も薄れるのだ。事実、ミランはアタランタのMFアレハンドロ・ゴメスを獲得候補に挙げている。

いずれにせよ、デウロフェウがこの移籍に関してできることはミランとバルセロナの間で行われる交渉を見守ることだけだ。イタリアで輝くこの若き才能の動向に今夏注目が集まる。

文=フラビオ・シルナ/Flavio Sirna

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