セレモニーはオープニングムービーと開会の挨拶でスタート。タグ・ホイヤーのジェネラルマネージャーである河村恭臣氏とJリーグ チェアマンの村井満氏が登壇し、TAG Heuer YOUNG GUNS AWARDのコンセプトやJリーグとタグ・ホイヤーとの取り組みに関して挨拶を行った。
その後、ベスト11の中から特別に7名の選手がステージに登場し、会場のボルテージは一気に高まる。「このような素晴らしい賞をもらえて本当に嬉しく思っています。この賞に恥じぬように今後も頑張りたい(中山雄太)」、「この受賞を自信にするとともに、来シーズン以降はさらに責任をもってプレーできるようになりたい(川辺駿)」、「まずはこの時計に似合う選手になりたい。そして、来年もこの場に立てるような活躍を目指したい(西村拓真)」と今回の受賞の喜びを語った。また、記念品としてタグ・ホイヤーの人気モデルの一つ<アクアレーサー>が各選手に贈呈された。

さらに、アワードサポーターである中山雅史氏と中田浩二氏、Jリーグ副理事長を務める原博実氏がトークセッションを実施。受賞者たちをはじめとする若手選手の今シーズンの活躍を「今回のアワードによって若い選手たちの気持ちやプレーに少なからず良い影響があったと思う。ピッチ上でギラギラしたプレーが見られて嬉しい(中山)」、「自分たちの頃はこういった賞がなかったので、本当に羨ましい。ここにいる全員が、しっかりと結果を残している選手たちだと思う(中田)」、「もし監督に戻れるなら、このメンバーをぜひ率いたい(原)」と振り返り、今後のさらなる飛躍に期待を寄せた。

TAG Heuer YOUNG GUNS AWARDに輝いたベスト11をポジション別に紹介
GK 中村航輔(柏レイソル)

シュートストップ能力、ゴール前での判断力、強靭なメンタリティーなど、このポジションに必要なあらゆる能力を高いレベルで兼ね備えた柏アカデミーが生んだ最高傑作のGK。10代の頃から年代別の日本代表の常連で、昨年はリオ五輪でも活躍した。今年はついに日本代表にも選出され、さらなる活躍と飛躍が期待されている。

186センチの長身に加えて、中学時代にはテコンドーで世界大会を経験するほどの抜群の身体能力を備えたDF。対人プレーや空中戦に絶対の自信を持ち、常に「目の前の敵は潰すだけ」と語る武闘派だ。昨年はAFC U-23選手権で優勝に貢献し、リオ五輪でも主力として活躍。日本代表にも定着し始め、デビューが待たれる逸材だ。
DF 中山雄太(柏レイソル)

現在はセンターバックを主戦場としているが、本人は「いろいろなポジションを高いレベルでこなしたい」と話すように、すでに公式戦では左サイドバックやボランチ、トップ下でもプレー経験のあるユーティリティープレーヤー。優れたテクニックと高い戦術眼に、左利き独特のセンスが加味されたプレースタイルを持つ異色のセンターバックだ。

1860ミュンヘンから加入し、中澤佑二とのコンビで横浜FMの堅守を支えるオーストラリア代表のDF。恵まれた体格を生かした空中戦や出足の鋭い守備はもちろん、ビルドアップの起点となるパスの配球やロングフィードで局面を大きく変えることもでき、攻撃面での貢献も見逃せない。荒削りな部分も残すが、ベテランの隣で成長が期待される。

高卒ルーキーイヤーから出場機会を得て、2015年の開幕スタメン濃厚と言われながら練習で重傷を負って長い欠場を余儀なくされた。 だが、そんな日々もムダではなかったと思えるだけのプレーを今季は披露。風間八宏監督の信頼を徐々に得て出場機会を増やすと、相手のマークを外し、周りを活かす部分でも進歩を見せてゴールに絡み続けている。
MF 井手口陽介(ガンバ大阪)

ジュニアユース時代からG大阪に籍を置き、2014年には“飛び級”でトップチームに昇格。2016年にYBCルヴァンカップ『ニューヒーロー賞』、Jリーグアウォーズで『Jリーグベストヤングプレーヤー賞』を獲得し、11月には日本代表にも招集された。その勢いのまま迎えた今季は開幕からレギュラーに定着。攻撃にも磨きをかけ存在感を発揮する。
MF 川辺駿(ジュビロ磐田)

中盤の底からスキを見て相手の懐に忍び込みゴールを陥れる。川辺駿の魅力は何と言ってもそんな天性の攻撃センスにある。広島からの期限付き移籍は今季で3年目を迎え、今や磐田の心臓と言って過言ではない。名波浩監督の薫陶を受けて一皮むけ、日本が誇る司令塔の中村俊輔の加入の影響を受け、今季は成長が加速した感も。

アカデミー史上最高傑作と言われ、1年目でリーグ戦初出場を飾り、2年目の昨季は初得点をマーク。3年目の今季はなかなか出場機会を得られない状況が続いたが、久々の先発出場となったYBCルヴァンカップ準決勝第2戦で2得点を挙げチームを決勝へ導くと、明治安田J1でも活躍。ゴール前で決定的な仕事ができる高い技術により磨きがかかった。

小学校から鹿島のアカデミーで育ち、ジュニア、ジュニアユース、ユースを経てトップ昇格。デビュー戦で初ゴールを記録し、ギラギラした力強いプレーも相まって存在感は日に日に増している。まだ先発出場する機会は少ないものの、伝統の背番号9を背負う男は、スタメンに定着しゴールを奪い、“勝てる選手”を目指している真っ最中だ。

高校時代はサイドハーフでのプレーが多く、中盤からゴールに向かって突破する形を得意としていたが、3年目の今季は初挑戦となる3-4-2-1のシャドーのポジションで成長している。相手DFの間でボールを受けてワンタッチでパスをさばき、ターンしてゴールに向かうなどプレーの選択肢が増え、プレーの幅を広げながら成長を続けている。

何と言っても特徴はそのスピードにある。とにかく、速い。一歩目から一気に加速して相手を置き去りにするスピードが彼の最大の武器だ。ルーキーイヤーとなった松本時代には速さを生かした後のプレーに課題があった。しかし、今季は期限付き移籍先の水戸で結果を出し続けることで得た自信と周囲からの信頼の両方がゴールラッシュに繋がっている。
【TAG Heuer YOUNG GUNS AWARD】
Jリーグの次世代を担う若い選手層の育成・Jリーグの発展を目的に、各メディア・著名人など、本企画に賛同するアワード サポーターが、J1、J2、J3のクラブに登録されているU-23選手の中から候補者30名を選出。その後、一般投票を含む最終選考にて11名を選抜、2017年12月に表彰する。
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