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「ストリートサッカーがない」バスク地方で選手が育つ理由。ビルバオの「レザマ」が果たす役割【ラ・リーガメディアツアー4日目】

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ラ・リーガが世界各国のメディアを招いて実施している「ラ・リーガメディアツアー」4日目はいよいよバスク・ダービーの試合日当日となった。午前中はアトレティック・クルブ(ビルバオ)の施設「LEZAMA(レザマ)」、そして、ホームスタジアムの「サン・マメス」を訪問した。スタジアムレストランではバスク名物「バカラオ」にもトライ。【取材:浅野凜太郎】

▶1日目レポート:「美食の街の真髄を見た」はこちら
▶2日目レポート:「レアル・ソシエダ練習場訪問」はこちら
▶3日目レポート:「この上ない熱量、1部2部をダブル観戦」はこちら

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    選手の移籍金を育成へ投資

    レアル・ソシエダ対アスティック・クルブのバスクダービー当日である5月4日、取材陣はサン・セバスチャンから車で1時間ほど離れた地にある「LEZAMA(レザマ)」を訪れた。レザマとは、アスレティック・クルブの総合練習場を含めた町全体の総称であり、育成年代の約50名が生活するための寮も完備されている。

    ツアー2日目に訪れたレアル・ソシエダの「ZUBIETA(スビエタ)」も同様だが、スペイン(欧州)のサッカークラブには、トップチームだけではなく育成部門の機能を兼ね備えた総合施設が整備されている。

    「育成年代への投資がクラブの根幹を支えているんだ」

    同クラブのインターナショナルPRヘッドを務めるダン・パリー氏はこう強調する。元スペイン代表MFアンデル・エレーラ(マンチェスター・ユナイテッド、PSGでプレー)やスペイン代表DFアイメリク・ラポルテ(マンチェスター・シティ、アル・ナスル)といった、プレミアリーグへの移籍を果たした選手たちによって得た資金を、育成年代へ回しているという。

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    54年続く育成の最前線

    「1971年に開校したレザマは、いまもなお育成の最前線だ」とダン氏は胸を張る。彼の言葉通り、練習場には2021年に新しいクラブハウスが建設され、いまもなおアップデートを続けている。

    ダン氏いわく、バスク地方にストリートサッカーはないという。たしかに、この滞在期間中も街中で子どもたちがサッカーをしている姿は見られなかった。

    「子どもたちには6歳から7歳のときに、すでに地元チームでプレーできる環境が整っている。ビルバオは地元の160以上のチームと提携を結び、優秀な選手たちを引き抜いているんだ」とダン氏はその理由を説明する。いまだ降格を経験していないロス・レオネスの強さの秘訣はこの、育成網の整備と投資にあるというのだ。

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    室内練習場

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    選手寮

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    若手選手のチャンスにあふれたクラブ

    フットボールダイレクターである、ミケル・ゴンザレス氏は、子どもたちにとってアスレティック・クルブがチャンスにあふれた場所であると口にした。

    「他のチームでは、経験のある28歳くらいの選手が試合に出してもらいやすいだろう。しかしこのクラブではアカデミーでより良いパフォーマンスをみせている21歳の選手にチャンスを与えるほうが好まれる。確かに、彼らはまだプロの世界で戦える準備ができていないかもしれない。それでもわれわれは彼らがプロになるための時間を与えるんだ」

    スペインでサッカーをする子どもたちは、皆プロになる夢を持っている。そして、ここにはそれをかなえるチャンスが他のクラブよりもあり、だからこそ優秀なプレーヤーを輩出し続けているのだと説明する。

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    レザマで育った選手が目指すサン・マメス

    そして、レザマで育った選手たちが目指す舞台こそが、彼らの本拠地サン・マメスだ。巨大な白と赤のスタジアムは、訪れた人々の目を丸くさせるほどの存在感を放つ。

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    1日に行われたUEFAヨーロッパリーグ準決勝ファーストレグでは、三層に分かれた観客席がマンチェスター・ユナイテッドの選手たちを威圧的な空気で囲んだのだろう。

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    スタジアム内ではクラブとスタジアムの歴史についての展示もされていた。

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    ピッチが一望できるレストランも完備

    昼食はスタジアム内にある、ピッチが一望できるレストランでバカラオをいただいた。バスク地方の伝統料理であるバカラオはタラを塩漬けにした干物であり、ここではトマトソースをかけて食した。

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    バカラウ(干し鱈)

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    バスクダービーまで残り5時間弱

    この時点でレアル・ソシエダとのバスクダービーまで残り5時間弱。ともに料理を堪能したクラブPRのダン氏は「きょうの戦いが、UEFAチャンピオンズリーグへの出場をかけたうえで非常に重要になる」と料理そっちのけで、ラ・リーガの順位表を見ていた(写真左端)。

    愛するクラブについて力説する彼の熱量がわれわれに伝播したのだろう。ジャーナリスト一行は提供された料理をペロリと平らげ、「早くアノエタに向かおう!」とバスに乗り込んだ。

    (バスクダービーへに続く)。

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    ピッチが見えるレストランの様子

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    料理の写真

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