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久保建英も笑顔。バスクダービーに向けたラ・レアルのスタジアムと練習場を訪問【ラ・リーガメディアツアー2日目】

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ラ・リーガが世界各国のメディアを招待して実施している「ラ・リーガメディアツアー」。日本からはGOAL Japanが招かれ、5月4日の「バスクダービー」に向けた各種アクティビティに参加している。ツアー2日目は久保建英が所属するレアル・ソシエダのホームスタジアムレアレ・アレーナことエスタディオ・アノエタそして練習施設「スビエタ」、さらにはオサスナを訪問する。【取材:浅野凜太郎】

▶1日目レポート:「美食の街の真髄を見た」はこちら

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    街のシンボル「エスタディオ・アノエタ」

    レアル・ソシエダの本拠地エスタディオ・アノエタ(レアレ・アレーナ)はホテルから10分ほど歩いたところにあった。およそ4万人を収容できる青いスタジアムは、1993年からこの地に建ち続け、街のシンボルとしての役目を果たしてきたのだ。

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    歴史あるクラブのスタジアム

    スタジアム内では、4日に行われるアスレティック・ビルバオとのバスクダービーに向けた準備が進められている。ピッチを囲むブルーの観客席は壮観であり、選手たちはエンブレムの誇りを胸に闘う。

    スタジアムツアーではピッチサイドのほかに、記者会見場やミックスゾーン、VIP席などを案内してもらった。数々の熱戦が繰り広げられてきたこの場所で、いまだ知られていないやり取りや舞台裏がどれほどあったのだろうか。そして4日にはどんなドラマが待っているのか…。そんな想像を膨らませていると、ロッカールームで思いがけないサプライズが待っていた。

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    思いがけないサプライズ

    なんと、選手たちが普段から座っている場所に僕たちジャーナリストの名前入りユニフォームが飾られていたのだ。自分の場合は背番号9で、白と青のユニフォームにASANOの文字がプリントされている。これには、僕以外のジャーナリストたちも声を上げて、大喜び。サッカー好きは万国共通でユニフォームにテンションが上がってしまうようだ。

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    レジェンド、プリエトの登場

    そしてサプライズはまだ終わらない。ジャーナリストとサッカーファンの間で揺れる僕たちの目の前に、ラ・レアルで公式戦532試合に出場したクラブのレジェンドで、現在はスタッフの一員として働くシャビ・プリエトが現れた。

    現役時代と変わらない抜群のスタイルを見ていると、再び白と青のユニフォームに袖を通して、週末の試合に出てくれるんじゃないかと思わせる。われわれ一行を笑顔で歓迎してくれたシャビはラ・レアルとバスクダービーへの熱い想いを口にした。

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    「心のチームでプレーすることは」

    「他のクラブでプレーしたくないと思う気持ちが、君らにも分かるはずだ。僕が本当に愛している場所こそがサン・セバスチャンであり、ここが僕らの家なんだ。ここには友達や家族がいるし、心のチームでプレーすることはいつだって最高さ」

    「だからこそ、僕たちにとってバスクダービーはとても特別なものだ。ラ・レアルの一員としてプレーできる試合の中で一番大きなものであり、勝つべき試合でもある。なぜなら彼ら(アスティック・ビルバオ)は隣人だからね。僕たちは、とてもいい関係を彼らと築いているけれど、試合が始まれば勝ちたいと願う。向こうのチームにも友達がいるから、それがまた特別なダービーにしてくれるんだ」

    育成年代からラ・レアルの一員として過ごしたシャビの言葉には重みがある。彼のラ・レアルに対する深い愛は総合練習場であるスビエタで育まれたのだろう。スタジアムから15分ほど車を走らせると、それは山間に現れる。

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    練習施設、スビエタへ

    僕たちが到着したタイミングでちょうど雨がパラパラと降り始め、それと同時にトップチームの練習が始まった。

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    トレーニング場での久保

    そこには日本代表MF久保建英はもちろん、スペイン代表FWミケル・オヤルサバルやDFアルバロ・オドリオソラらの姿が。3月のバーレーン代表戦では1得点1アシストの活躍を披露し、サムライブルーを8度目のFIFAワールドカップ出場に導いた男が、街の誇りをかけた戦いに向けてトレーニングを行っていた。

    練習は冒頭20分ほどの公開だったが、背番号14がこのチームの中心選手だということはすぐに伝わってきた。久保はチームメイトと談笑を交わしながらも、いざボールを持てば巧みなボールタッチでロンドにテンポを生み出していた。

  • 鳥かごの動画

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    ソシエダの育成は80%を地元出身で

    スビエタはトップチームだけではなく、カンテラの練習施設としても存在している。

    同クラブのフベニール(17〜19歳)には久保の弟・瑛史が所属している。育成年代を統括するルキ・ウリアルテ氏は「瑛史はフィールドの中心に火を灯せる。彼のペースで少しずつ成長している」と話す。と同時に、「スウェーデンやハンガリーの選手も所属している。クラブとしては、選手の80%を地元・ギプスコア県出身者にし、残り20%をできるだけ質の高い選手にしようしているんだ」とプロへの厳しい競争がある育成の方針について説明した。

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    スビエタ施設内のオフィス

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    施設内の様子

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    オサスナへ。守護聖人がお出迎え

    スビエタを一通り見て回ったわれわれは、きょうの最終目的地であるCAオサスナの本拠地エスタディオ・エル・サダールへ移動。サン・セバスチャンから車で1時間ほど離れたのどかな田園地帯にあるエル・サダールでは、地元パンプローナの守護聖人サン・フェルミンがベンチからお出迎え。

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    エスタディオ・エル・サダール

    元スペイン代表ハビ・マルティネスやナチョ・モンレアルら名手を育てた下部組織を持ちながらも、2部降格や財政難などの災難に見舞われてきたオサスナ。

    それでもロス・ロヒージョスの戦士たちは不屈の闘志で何度でも立ち上がり、今季のラ・リーガでは第33節終了時点でUEFAカンファレンスリーグ出場圏内の8位に付けている。

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    再び欧州の舞台で戦えるかもしれないという期待からか、クラブスタッフたちの表情も明るい。このときには雨もすっかり上がっていた。

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    2日目のランチ写真

  • 20250502-laliga-mediatour-day2-lunch©Rintaro Asano

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