フィリピン、ナイジェリア、北米の大器も。ブンデスリーガで注目すべき外国人スター10選

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EURO(ユーロ)2020、そして東京五輪が閉幕し、いよいよ本格的に開幕する2021-22シーズンの欧州サッカー界。ブンデスリーガは8月13日のボルシア・メンヘングラードバッハ対バイエルン・ミュンヘンをもって長きにわたる戦いがスタートする。

『Goal』では開幕まで5日にわたってブンデスリーガを特集。今回は、ブンデスリーガに精通するジャーナリスト、遠藤孝輔氏が多様性溢れるブンデスリーガで注目すべき外国人プレーヤーを紹介する。

  1. Robert-Lewandowsk
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    ロベルト・レヴァンドフスキ(ポーランド/バイエルン)※EURO2020出場

    歴代2位の通算277得点を誇るブンデスリーガ史上最強の助っ人。シーズン記録となる41ゴールを叩き出した昨季は4年連続のトップスコアラーに輝き、ポーランドの主将として臨んだEURO 2020では3戦3発と孤軍奮闘した。開幕一週間後の8月21日に33歳の誕生日を迎えるが、衰えの色はまったく見られない。得点王レースを5連覇する可能性は高い。

    ストライカーとして円熟の域に入ったレヴァンドフスキ。狭いスペースで素早くシュートに移る判断とトラップ、高確率で枠内に飛ばすフィニッシュ、相手の隙を逃さない駆け引き、確度の高いポストワーク……。どれもこれも教本に載せられるような水準に達している。チームが不振にあえいだり、監督が代わったりしても、ゴールのペースを落とさないのも長所だ。トーマス・ミュラーとの成熟したコンビネーションもまた、観る者を唸らせる。

  2. Gulácsi-Péter
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    ペテル・グラーチ(ハンガリー/ライプツィヒ)※EURO2020出場

    EURO 2020の“死のグループ”で健闘したハンガリー代表の守護神は、ライプツィヒでも代えの利かない存在として君臨する。好不調の波がとにかく小さく、ストライカーの得点に匹敵するようなビッグセーブを連発。最後尾からの繋ぎを求めるユリアン・ナーゲルスマン前監督の指導を受け、ここ2年ほど足下の技術や切り替えにも磨きをかけた。

    今年5月に2025年6月まで契約延長した際には、「家族も僕も、クラブ、街、そして地域で信じられないほどくつろいでいるよ。ライプツィヒは僕たちにとって第二の故郷だ」と居心地の良さを口にしていた。21歳のモアメド・シマカンに19歳のヨシュコ・グヴァルディオールと若手DFが加わったチームの守備ブロックを後方から力強く支えそうだ。

  3. Emil-Peter-Forsberg
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    エミル・フォルスベリ(スウェーデン/ライプツィヒ)※EURO2020出場

    滑らかなターンからの加速でバイタルエリアに侵入。そこから十八番のスルーパスを狙うか、精度の高いシュートで決定的な仕事をこなす。スウェーデン代表の10番がEURO 2020で披露した鮮烈な活躍は記憶に新しいところだ。同国の1大会最多となる4得点を記録したこのアタッカーが、新シーズンのライプツィヒでも主役を演じるかもしれない。

    もっとも、4-2-3-1(あるいは4-4-2)の2列目を巡る競争は熾烈だ。ダニ・オルモやドミニク・ショボスライ、クリストファー・ヌクンクら活きのいい若手がひしめいている。ただ、10月に30歳となるフォルスベリの豊富な経験は、若きライバルたちにない大きな強み。新戦力のFWアンドレ・シウヴァと早い段階でホットラインを築ければ、19アシストを決めた16-17シーズン以来のアシストキングも夢ではない。

  4. Yann-Sommer
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    ヤン・ゾマー(スイス/ボルシアMG)※EURO2020出場

    ブンデスリーガの外国人GKではペテル・グラーチと双璧を成す名手だ。公称183cmと上背はないものの、サイズを補って余りある技術や反射神経を兼ね備える。シュートストップに絶対の自信を持ち、至近距離からのフィニッシュにも鋭く反応。闇雲に弾かず、相手に詰められないように細心の注意を払っている。ゴールライン上での存在感が抜群だ。

    ゾマー以外にもドイツ1部でプレーするスイス人は少なくない。その総数は開幕直前の現時点でフランス(37人)、オーストリア(25人)に次ぐ20人に及ぶ。EURO8強入りに貢献したブレール・エムボロ、ニコ・エルヴェディ(ともにボルシアMG)、マヌエル・アカンジ(ドルトムント)、ルベン・バルガス(アウグスブルク)らの活躍にも期待だ。

  5. Patrik-Schick
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    パトリック・シック(チェコ/レヴァークーゼン)※EURO2020出場

    得点王争いのダークホースになりうるチェコ代表のストライカーだ。昨季のブンデスリーガでは9ゴールにとどまるも、今夏のEUROで最多タイの5ゴールを量産して脚光を浴びた。スコットランド戦での大会史上最長弾(49.7m)、流血にも動じずに成功させたクロアチア戦でのPK、オランダに引導を渡すことになった一発、デンマークとの準々決勝で叩き込んだ右足ボレーと、印象的なゴールが少なくなかった。その勢いを持ち込みたい。

    ダイレクトシュートや打点の高いヘディングが持ち味で、サイドを抉ったウインガーからの横パスやクロスをしっかりゴールに結びつける。レヴァークーゼンのジェラルド・セオアネ新監督が志向する攻撃サッカーの仕上げ役として異彩を放ちそうだ。

  6. Jesper-Grænge-Lindstrøm
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    イェスパー・リンストローム(デンマーク/フランクフルト)

    今季からフランクフルトの強化責任者を務めるマルクス・クレーシェ(ライプツィヒ前SD)が惚れ込んだ攻撃的MFの逸材。2020-21シーズンのデンマークリーグで10ゴール12アシストを決め、ブレンビー優勝の立役者となった。EURO 2020のメンバーには入れなかったが、昨年11月にデビューしたデンマーク代表での出番増が期待されている。

    柔らかいタッチや狙い澄ましたスルーパスが光る一方で、ブンデスリーガで飛躍するには線の細さが気がかり。ただ、かつてケルンやドルトムントで活躍したフレミング・ポウルセン(現・解説者)は「スペースに入るのが上手だし、素早くて技術的にも優れているから、巧みにデュエルを避けられる」と評する。要注目の“ルーキー”だ。

  7. Giovanni-Alejandro-Reyna
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    ジョヴァンニ・レイナ(アメリカ/ドルトムント)

    クリスティアン・プリシッチの出現を機に巻き起こった“USAムーブメント”の中心人物。父親はヴォルフスブルクなどでプレーした米国サッカー界のレジェンドで、生まれはイングランド、育ちはアメリカ、ルーツはポルトガルと、まさに多様な文化的背景を持つ。17歳66日でブンデスリーガデビューを果たし、プロ2年目の昨シーズンは持ち味のパスセンスやテクニックを存分に発揮し、4ゴール6アシストと好成績を収めた。

    向上心にあふれるアタッカーは今、ローゼ新監督の教えに熱心に耳を傾けているという。主に取り組んでいるのは守備の改善で、本人はクラブのインタビューで「あらゆるアドバイスを採り入れて、日々改善していると思う」と手応えを口にしている。新シーズンは攻撃のみならず、精力的なプレスによる貢献度も高めそうだ。

  8. Alphonso-Boyle-Davies
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    アルフォンソ・デイヴィス(カナダ/バイエルン)

    ブンデスリーガ公式サイトが『北米スター5選』と題したプロモーション記事で真っ先に挙げたのが、このスピードスターだ。怪我に苦しんだ昨シーズンは伸び悩みの印象が否めなかったが、それでもバイエルン2位のデュエル勝率を誇ったうえ、リーグ3位のトップスピードを計測した。その脚力だけで違いを作り出せる稀有な左サイドバックだ。

    爆発的なスピードを活かした縦への突破が真骨頂で、得意の左足から放つクロスも一級品。今季はナーゲルスマン新監督の指導による個人戦術の向上にも期待できる。2020年の『UEFAチーム・オブ・ザ・イヤー』に選出されたカナダのライジングスターが、ふたたびドイツの国内外を席巻する可能性は小さくない。

  9. Taiwo-Awoniy
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    タイウォ・アウォニィ(ナイジェリア/ウニオン・ベルリン)

    アフリカ大陸出身者もブンデスリーガには不可欠な存在だ。二度の得点王歴を持つアンソニー・イエボア、アフリカ人最多の310試合に出場したパブロ・ティアム、ピエール=エメリク・オーバメヤン(彼の場合はフランス生まれだが)など、過去にドイツを沸かせた名手は少なくない。現在の代表格を挙げれば、ライプツィヒのMFアマドゥ・アイダラ(マリ)やボルシアMGのDFラミ・ベンセバイニ(アルジェリア)あたりか。

    これからという意味では、ウニオン・ベルリンのアウォニィに期待したい。屈強な体躯を利したポストプレーや、スピーディーな裏抜けを得意とする97年生まれのストライカーだ。まだまだ荒削りな部分が多いが、フィニッシュの精度を磨いていけば、アフリカ国籍者ではイエボア、オーバメヤン以来の得点王になるポテンシャルを秘めている。

  10. Gerrit-Holtmann
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    ゲリット・ホルトマン(フィリピン/ボーフム)

    その名の通り、生まれも育ちもドイツ。2015年には同国のU-20代表でプレーした。4ゴール6アシストを決め、ボーフムの昇格に貢献した昨季のプロフィールも「ドイツ国籍」だった。だが、今季は東南アジアの国からも注目を集めるだろう。18年に初めて打診を受けたフィリピンのA代表に入る決断を下したからだ。5月の初招集時は書類の不備でデビュー見送りも、母親の祖国で初キャップを刻むのが時間の問題になっている。

    マインツとパーダーボルンで計4シーズンのブンデスリーガ経験を持つ左サイドのスペシャリストで、ボーフムでは日本代表の浅野拓磨とともに左右のウイングを形成している。ドイツでは非常に珍しい“アジアの両翼”が昇格クラブを残留へと導くか注目だ。

  11. Taiwo-Awoniy
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    ブンデスリーガの視聴方法

    2021-2022シーズンのドイツ・ブンデスリーガは昨季に続き、スカパー!が独占中継・ライブ配信する。

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