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快勝した東京オリンピック・フランス戦、主将・吉田麻也がU-24日本代表選手にかけた発破「他競技でもメダル確実の選手が…」

U-24日本代表の主将を務める吉田麻也が、U-24フランス代表戦後のフラッシュインタビューに応じた。

東京オリンピック(五輪)2020第2節終了時点で勝ち点6の首位を飾っていた日本は、28日にフランスと対戦して4-0で快勝。久保建英が3戦連発となる先制点を奪取すると、前半中に酒井宏樹が加点し、後半に入ってからも三好康児と前田大然がネットを揺らした。

引き分け以上でも首位を確定させることができた試合で、多くの選手が積極的な姿勢を示して結果を残したが、吉田は主将として試合前に発破をかけていたようだ。

「他の競技でもメダルを確実と言われている選手が予選敗退したりしていたので、気を緩めずに、『自分たちは何もつかみ取っていないんだぞ』と伝えました」

フランス戦ではこれまで出ずっぱりだった選手たちを早い時間に交代させ、途中出場の選手たちも躍動。良いサイクルで決勝トーナメントに入ることとなった。吉田は、選手たちが先を見据えた準備ができていると語っている。

「自分たちの目標はもちろんもっと高いところにありますし、予選を突破することは一つ大事なところだと思うんですけどそこが目標ではなくて、次に備えてしっかりと準備しているなと」

また、さらに向上していくうえでは自身の果たす役割が重要だと考えているようだ。

「引き続き良い形で試合を進めることと、アグレッシブに泥臭く戦うこと。自分たちのベースにさらに、この大会を通じて成長していかないといけないと思います。個人的には自分の仕事があるのはここからだと思っているので、またチームを良い方向に引っ張っていけるようにしたいと思います」

最後に、吉田は「(自身が出場した五輪3大会の中で)一番良い大会にもちろんしたいですし、他の競技からも色々と刺激を受けていて、(金メダルを獲得した)ソフトボールの上野選手だったり、今日も野球の試合を昼に観ましたけど、僕も負けてられないなと思います。良い意味で色んな競技に刺激をもらっています」ともコメント。大会中の様々な要素を力に変えているようだ。

ここから先に「自分の仕事がある」と口にした吉田。2012年にもOAとして参加したロンドン五輪を4位で終えてメダルまであと一歩届かなかったが、チームをその先に導くための気概は十分だ。

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