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2024-25シーズン前半に輝いたのは?オリーズやマクトミネイらヨーロッパ最高の契約ベスト15

2024年の終わりとサッカーシーズンの中盤が近づく中、振り返りと評価の時期がやってきた。ヨーロッパ全土で興味深い物語とスリリングなタイトル争いが形成されつつあり、新旧の顔ぶれがクラブの成功と失敗に大きな役割を果たしている。

では、ヨーロッパ全体で、新しい雇い主に対して最も意外で大きな影響を与えた夏の新加入選手は誰だろうか?

以下でGOALは、2024-25シーズンのヨーロッパでの最高の契約ベスト15を紹介する。サプライズとなった選手もいれば、新しい環境で若返った選手もいる。それでは、さっそく見ていこう。

  • Villarreal CF v RC Celta de Vigo  - La Liga EA SportsGetty Images Sport

    アジョセ・ペレス(ビジャレアル):400万ユーロ(約6億5,000万円)

    アジョセ・ペレスは2023年にスペインに戻って復活を遂げた。キャリアの最初はレアル・ベティスに所属し、その後ニューカッスルとレスターでプレミアリーグでの時期を経て、夏にビジャレアルに移籍したのである。

    ケガの問題を抱えているにも関わらず、アジョセはすでに新しいクラブでの14試合で13得点に関与しており、そのうち5得点は8月末から9月にかけての大活躍から生まれた。健康でさえあれば、自己最高のシーズンのひとつになる可能性がある。

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  • FBL-FRA-LIGUE1-MARSEILLE-REIMSAFP

    メイソン・グリーンウッド(マルセイユ):3,160万ユーロ(約51億円)

    2023年、メイソン・グリーンウッドはレイプ未遂、支配的および強制的な行動、ならびに暴行の容疑で逮捕されたものの刑事訴訟手続きは打ち切りとなり、その後の移籍はファンの意見を分断し、物議を醸した。

    このFWはレンタルでヘタフェで1年間を過ごした後、7月にマンチェスター・ユナイテッドとの関係を完全に立ち、英雄のように歓迎されたフランスで、サッカー選手としてのキャリアを再構築し続けている。この元イングランド代表は、これまでのところ16試合で11得点を記録している。

  • milenkovicGetty Images

    ニコラ・ミレンコヴィッチ(ノッティンガム・フォレスト):1,400万ユーロ(約22億円)

    シーズン開幕前はプレミアリーグでの今シーズン最高の契約として選ばれるとは、おそらく思われていなかった。長い間イングランドへの移籍が噂されていたニコラ・ミレンコヴィッチ、ノッティンガム・フォレストで卓越した活躍を見せている。

    元フィオレンティーナのセンターバックは、フォレストの堅固なバックラインの一画を形成しており、チームの衝撃的なトップ4進出の基盤となっている。最近ではマンチェスター・ユナイテッド戦とアストン・ヴィラ戦で連続得点を決めた。

  • Kean FiorentinaGetty Images

    モイーズ・ケーン(フィオレンティーナ):1,300万ユーロ(約21億円)

    フィオレンティーナが復活したもうひとつの重要な要素であるモイーズ・ケーンも、予想外の大活躍となっている。まだ24歳のこのストライカーは、その放浪的なキャリアの最新の移籍先としてフィレンツェにやってきたのだった。

    昨シーズンは1点も決められなかったケーンだが、今シーズンはすでに21試合で14得点を記録し、自身のスタイルを取り戻した。その中には、エラス・ヴェローナ戦でチームを勝利に導いたハットトリックも含まれる。

  • FBL-GER-BUNDESLIGA-STUTTGART-FRANKFURTAFP

    ウーゴ・エキティケ(アイントラハト・フランクフルト):1,650万ユーロ(約27億円)

    ウーゴ・エキティケを覚えているか。フランスのランスで天才少年としてブレイクした彼は、パリ・サンジェルマンでは成功できなかったが、フランクフルトで復活した。1月にレンタルで加入した後、夏に割安な価格で完全移籍したのだった。

    現在22歳の彼は、ドイツでどこからでも攻撃できる選手としての才能を発揮し始めており、ゴールをおぜん立てすることも自ら得点することもでき(11得点、6アシスト)、所属チームをブンデスリーガのタイトル争いに絡ませている。

  • Mohamed Amoura Wolfsburg 2024Getty

    モハメド・アムーラ(ヴォルフスブルク):レンタル

    ヨーロッパのいわゆる5大リーグ以外からストライカーを迎えるのは常にリスクであるが、モハメド・アムーラはベルギーでの印象的なシーズンを経て、最高レベルで通用することを示している。

    アルジェリア代表のアムーラはヴォルフスブルクと1,700万ユーロ(約27億円)の買い取り義務つきで契約したが、ドイツのクラブはこれまでのところ、その投資に非常に満足していることだろう。アムーラはこれまでの15試合で12得点に関与しており、ブンデスリーガでの最初の4試合で5アシストを記録した。

  • Genoa v Fiorentina - Serie AGetty Images Sport

    ダビド・デ・ヘア(フィオレンティーナ):フリー

    ダビド・デ・ヘアは再びピッチに戻った。いちシーズンまるまる休息したことは、全く影響を与えていないようである。2023年にマンチェスター・ユナイテッドから無情にも放出された後、このGKは今夏、自由契約でフィオレンティーナに加わった。

    厳しいスタートを切ったデ・ヘアだったが、紫のチームがセリエAで予期せぬ躍進を見せる中、チームの重要人物として浮上した。13試合でクリーンシートを6回達成し、10月のACミラン戦の大勝利においては、1試合で2度のPKを止めるという驚異的な活躍を見せた。

  • SSC Napoli v Palermo - Coppa ItaliaGetty Images Sport

    スコット・マクトミネイ(ナポリ):3,000万ユーロ(約49億円)

    彼もまた、マンチェスター・ユナイテッドのオールド・トラッフォードを離れて成功を収めた。スコット・マクトミネイはイタリアで成長するスコットランド出身グループのひとりとして、ナポリのタイトル争いにおいて中心的な役割を果たしている。

    アントニオ・コンテ監督はこのMFを前目のポジションに配置し、成果をあげている。28歳のオールラウンダーは、インテルやトリノとの試合において重要な得点を決めた。

  • Joao Neves PSG Toulouse Ligue 1 Getty

    ジョアン・ネヴィス(パリ・サンジェルマン):6,000万ユーロ(約98億円)

    キリアン・エンバペ、リオネル・メッシ、ネイマールを攻撃陣に擁していたスーパースター時代が終わり、PSGは若手のポルトガル代表MFジョアン・ネヴィスという意外な新ヒーローを迎えた。

    フランスの巨人は、マンチェスター・ユナイテッドを含む強力な競争相手を退けて、夏にこの20歳を獲得したが、彼はクラブが支払った6,000万ユーロ(約98億円)という額に見合う選手であることを証明した。シーズン開始からの2試合で4アシストを記録し、その後、宿敵マルセイユを相手にクラブでの初得点を決めてファンの心をつかんだ。

  • Tim Kleindienst Monchengladbach 2024Getty Images

    ティム・クラインディーンスト(ボルシア・メンヒェングラートバッハ):700万ユーロ(約11億円)

    このリストにおいてあまり知られていない名前のひとつであるティム・クラインディーンストは、ハイデンハイムからわずか700万ユーロ(約11億円)で加入したボルシア・メンヒェングラートバッハにおいて、驚異的な存在となっている。

    この長身ストライカーは、リーグ戦15試合で14回も得点に絡んでおり、古巣のクラブに対して2得点を決めたほか、ヴェルダー・ブレーメン戦では驚異的な3アシストを記録。グラートバッハにとって非常にお買い得な取引であった。

  • Atalanta BC v Hellas Verona FC - Serie AGetty Images Sport

    マテオ・レテギ(アタランタ):2,800万ユーロ(約45億円)

    アルゼンチン生まれのイタリア代表、マテオ・レテギの魅力的なストーリーは、8月にジェノアからアタランタに移籍したことでまた新たな展開を見せた。その移籍金は2,800万ユーロ(約45億円)だった。

    「スズメバチ」の愛称を持つレテギは、セリエAで得点ランキングのトップに並んでおり(12得点)、激しい優勝争いの中でラ・デア(女神様)ことアタランタを首位に導く助けとなっていて、彼との契約が非常に賢明な取引であったことを証明している。ただし、多少の得点力不足とエンポリ戦で負ったケガは大きな懸念材料となるかもしれない。

  • SPOXgetty

    ヴィクター・オシムヘン(ガラタサライ):レンタル

    このような移籍は、常に手堅く思われる移籍である。ヴィクター・オシムヘンはナポリからの不確実な逃げ道を探して、全盛期の力を持ってガラタサライにレンタル移籍した。

    予想通り、トルコでは絶好調で、14試合で10得点を決め、さらに5アシストも記録している。シーズン終了後に向けて、欧州の一流クラブから声がかかるだろうようになれば、イスタンブールに残留する可能性は少ない――あるいは1月には移籍するかもしれない――が、ガラタサライにいる間は、チームはこの選手を大いに堪能するだろう。

  • FC Bayern München v GNK Dinamo - UEFA Champions League 2024/25 League Phase MD1Getty Images Sport

    ミカエル・オリーズ (バイエルン・ミュンヘン):6,000万ユーロ(約98億円)

    ミカエル・オリーズが最高レベルに適した選手であることは誰もが知っていたが、南部ロンドンのクリスタル・パレスからバイエルン・ミュンヘンへステップアップした彼が、どれほど優れていて、そして実際にどれほど重要であるかを予測できた人はほとんどいなかった。

    このウイングはこれまでの22試合で16得点に関与しており、チャンピオンズリーグのシャフタール・ドネツク戦では、スキーのスラロームのようなドリブルで相手の守備を翻弄し、見事な個人技を見せた。

  • Kerem Akturkoglu Benfica 2024Getty Images

    ケレム・アクトゥルコール(ベンフィカ):1,200万ユーロ(約19億円)

    ウイングのケレム・アクトゥルコールは長い間ガラタサライで安定したパフォーマンスを見せていたが、ついに今夏、ヨーロッパのとある強豪が、たった1,200万ユーロ(約19億円)を支払って、25歳の彼を獲得するという賭けに出た。

    ベンフィカという選択は、彼にとっての新しいステップとして理にかなったものだったかもしれない。この活気あるウィングはすでに25試合で20得点に貢献し、リオ・アヴェ戦では中心的な役割を担って決定的なハットトリックを決めるなど、より大きな舞台でも活躍できることを証明し始めている。

  • Samu Aghehowa Porto Benfica Primeira Liga 2024-25Getty

    サム・オモロディオン(ポルト)

    サム・オモロディオンをめぐる移籍の騒動は記憶に新しいところだ。8月にアトレティコ・マドリーからチェルシーへの4,200万ユーロ(約68億円)の移籍は、彼のメディカルに問題があったことで劇的に無効となり、代わりにポルトへ、大幅に安価な移籍金で加入した。

    ポルトはブルーズの損失が自分たちの利益になったと感じているに違いない。この20歳のストライカーはこれまでの20試合で16得点を決めており、その中にはヨーロッパ・リーグのマンチェスター・ユナイテッド戦での2得点も含まれている。将来チェルシーが再び彼を狙ったとしても驚くことではないだろう。

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