2026年FIFAワールドカップは、史上初めてアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共同開催される。6月11日(木)の開幕戦から7月19日(日)の決勝戦まで、48カ国・104試合という過去最大規模で実施される。
本記事では、2026年FIFAワールドカップ日本戦のチケット購入方法について紹介する。
Getty Images Sport2026年FIFAワールドカップは、史上初めてアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国で共同開催される。6月11日(木)の開幕戦から7月19日(日)の決勝戦まで、48カ国・104試合という過去最大規模で実施される。
本記事では、2026年FIFAワールドカップ日本戦のチケット購入方法について紹介する。
Getty Images Sport2026年FIFAワールドカップは、6月11日(木)に開幕し、7月19日(日)に決勝戦が行われる。史上初めて出場国が48カ国に拡大され、総試合数も104試合に増加。大会史上最長となる39日間にわたり、北米3カ国(アメリカ、カナダ、メキシコ)を舞台に熱戦が繰り広げられる。
開幕戦は日本時間6月12日(金)、メキシコシティのエスタディオ・アステカで開催。サッカー史に名を刻む伝統の地が、48カ国制の幕開けを告げる舞台となる。そして決勝戦は、日本時間7月20日(月・祝))にニューヨーク近郊のメットライフスタジアム(大会期間中は「ニューヨーク・ニュージャージー・スタジアム」として使用)で行われる予定。グループステージから決勝まで、北米全域がサッカー熱に包まれる約1か月間となる。
大会はグループステージ、ラウンド32、ラウンド16、準々決勝、準決勝、3位決定戦、決勝の順に進行。グループステージは4カ国×12グループ制で行われ、各組上位2チームと3位の上位8チームが決勝トーナメントへ進出する。これまでよりも多くの国がノックアウトステージに挑戦できる新フォーマットだ。
準決勝はダラスとアトランタで開催予定。3位決定戦はマイアミのハードロックスタジアム、そして決勝はニューヨーク/ニュージャージーで実施される。アメリカ、カナダ、メキシコという広大な3カ国で行われるため、移動やコンディション管理も大きな鍵となるだろう。
| 大会期間 | 2026年6月12日(金)~7月20日(月) |
|---|---|
| 開幕戦 | 2026年6月12日(金) メキシコシティ(エスタディオ・アステカ) |
| 決勝戦 | 2026年7月20日(月) ニューヨーク/ニュージャージー・スタジアム |
| ステージ | 日付(日本時間) | 開催地・特徴 |
|---|---|---|
| グループステージ | 6月12日(金)~6月28日(日) | 4カ国×12グループ制(全72試合) |
| ラウンド32 | 6月29日(日)~7月4日(土) | 各組上位2チーム+3位上位8チームが進出 |
| ラウンド16 | 7月5日(日)~7月8日(水) | ラウンド32勝者16チーム |
| 準々決勝 | 7月10日(金)~7月12日(日) | ラウンド16勝者8チーム |
| 準決勝 | 7月15日(水)~7月16日(木) | ダラスとアトランタで開催 |
| 3位決定戦 | 7月19日(日) | マイアミ(ハードロックスタジアム) |
| 決勝 | 7月20日(月) | ニューヨーク/ニュージャージー・スタジアム |
2026年FIFAワールドカップのチケット販売は、FIFA公式サイトを通じて段階的に実施される。販売は4つのフェーズに分かれ、抽選販売と先着販売を組み合わせた形式で行われる。Visaカード会員限定の先行抽選から一般販売、そして大会直前のラストミニットセールまで、販売スケジュールを正確に把握しておくことがチケット入手の第一歩となる。
特に注目すべきは「第3フェーズ」の組み合わせ抽選後の販売だ。この段階ではグループステージの対戦カードが決定しており、応援したいチームや会場を指定して応募できる。日本代表の試合を現地で観戦したいファンにとっては、このフェーズが実質的な本番となる。
さらに、FIFA公式のホスピタリティパッケージでは、プレミアム席での観戦や専用ラウンジでの食事・ドリンクがセットになったVIP向けプランがすでに販売中。加えて、購入済みチケットを安全に再販できる「公式リセールプラットフォーム」も稼働しており、転売リスクを避けたいファンにとって有効な選択肢となっている。
ただし、アメリカとカナダでのチケットリセールは価格上限が設けられておらず、人気試合では定価を大きく上回る取引が公式に認められている点には注意が必要だ。購入時も売却時も15%の手数料が課されるため、事前に販売条件を確認しておこう。
(C)Getty imagesFIFAワールドカップ2026のチケットを購入するには、まずFIFA公式サイトで無料アカウント「FIFA ID」を作成することが前提となる。このFIFA IDを通じて、抽選販売や販売開始スケジュール、当選通知など、すべての手続きがオンラインで行われる仕組みだ。
FIFA IDを作成したら、「関心登録(Register your interest)」を済ませておくことで、チケット販売開始や抽選結果がメールで自動的に通知される。登録を忘れると、抽選エントリーのタイミングを逃す可能性があるため、早めの準備が推奨される。
チケットの抽選申込および購入手続きには18歳以上であることが条件。支払いは原則としてクレジットカード(特にVisaカードが推奨)で行われ、本人確認や決済認証が求められる場合もある。FIFA公式サイト以外の第三者サイトや転売業者経由で購入したチケットは、入場無効や詐欺のリスクが高く、FIFAは一切の補償を行っていない。
チケット販売はすべてFIFA公式サイト「FIFA.com/tickets」上で実施される。購入の流れを理解し、公式ルート以外では絶対に申し込まないことが安全な観戦への第一歩だ。
2026年FIFAワールドカップでは、新たにダイナミックプライシング(変動価格制)が導入されており、チケット価格は需要に応じてリアルタイムで変動する仕組みとなった。販売フェーズや対戦カード、会場の人気度によって価格が大きく異なるのが今大会の特徴だ。
FIFAが発表した公式価格レンジによると、グループステージの最低価格は60USドル(約8,900円)、決勝戦の最高級席は6,730USドルに達する。最安値のチケットは一部の不人気試合に限られる見込みで、実際の販売価格はこれを大きく上回るケースが多いと見られている。
2025年10月1日に開始された第1次販売では、ラウンドごとの基準価格が明らかになった。決勝戦(NY/NJ)のカテゴリー1チケットは約95万円に達し、準決勝でも40万円を超える設定。前回2022年カタール大会と比べても大幅な値上がりとなっており、特に決勝戦チケットは約5倍の価格上昇が確認されている。
また、特定チームの試合をまとめて購入できる「チーム指定チケット(TST)」も注目の一つ。日本代表の3試合分パッケージは約11万円から設定されており、人気国(ブラジル、アルゼンチンなど)では約14万円台からの販売が確認されている。
さらに、VIP向けのホスピタリティパッケージは「On Location」社を通じて販売中で、グループステージの最安でも1,350ドル(約20万円)から、決勝戦では25,800~46,050ドルに達する。プレミアムシートや専用ラウンジ利用が含まれる高級パッケージだ。
一方、公式リセールプラットフォームも稼働しており、米国・カナダ市場では再販価格に上限がなく、販売直後から定価の数倍に跳ね上がるケースも見られる。手数料は売り手・買い手双方に15%が課されるため、実際の購入額はさらに上積みされる点に注意したい。
| ラウンド/試合 | カテゴリー1(最高額) | カテゴリー3(中価格帯) | カテゴリー4(最安帯) |
|---|---|---|---|
| 決勝戦(NY/NJ) | $6,370(約955,500円) | $2,790(約418,500円) | $2,030(約304,500円) |
| 準決勝(ダラス/アトランタ) | $2,780(約417,000円) | $720(約108,000円) | $455(約68,250円) |
| 準々決勝(ロサンゼルス) | $1,690(約253,500円) | $725(約108,750円) | $410(約61,500円) |
| アメリカ開幕戦(ロサンゼルス) | $2,735(約410,250円) | $1,120(約168,000円) | $560(約84,000円) |
| グループステージ(低価格都市) | $410(約61,500円) | $140(約21,000円) | $60(約9,000円) |
※日本円の価格はドル円レートによって変動します。
AFP2026年FIFAワールドカップのチケットは、国際サッカー連盟(FIFA)が一元的に管理しており、購入ルートはすべてFIFA公式サイト「FIFA.com/tickets」に集約されている。日本サッカー協会(JFA)や各種後援会を通じた販売は実施されない見込みで、日本のファンもFIFAのグローバルな販売プロセスに従う必要がある。
最も重要なのは、非公式サイトや転売サイトを利用しないこと。FIFA公式ルート以外から購入したチケットは、入場無効や詐欺被害のリスクが極めて高く、実際に過去大会でも多くのトラブルが報告されている。FIFAはこれらの被害に対して一切の補償を行っていない。
日本戦チケットを購入するには、まずFIFA公式サイトで無料アカウント「FIFA ID」を作成することが必須。抽選申込や購入手続きには18歳以上であることが条件だ。さらに「関心登録(Register your interest)」を行うことで、販売開始や抽選受付の案内をメールで受け取れる。事前登録を怠ると販売情報を逃す可能性があるため、早めに準備を整えておきたい。
日本代表の試合を確実に狙うなら、組み合わせ抽選会後に行われる「第3フェーズ(Random Selection Draw)」が最重要となる。このフェーズではすでに対戦カードが確定しており、「日本代表のグループステージ第1戦」「日本vs○○」といった形で、希望する試合を指定して申し込むことができる。
組み合わせ抽選会は現地時間2025年12月5日(金)、日本時間では12月6日(土)早朝に開催予定。この抽選で日本代表の対戦相手、開催都市、試合日程がすべて明らかになる。抽選直後から申込受付が始まるため、この時点での行動スピードがチケット獲得の鍵となる。
なお、第1フェーズ(Visaプリセール)や第2フェーズ(早期抽選)では対戦カードが未確定のため、「どの試合に当たるか分からない」状態で申し込むことになる。確実に日本戦を観たい場合は、組み合わせ決定後の第3フェーズまで待つのが現実的な戦略だ。
日本戦の観戦方法には、大きく分けて2つの購入形態がある。それぞれ特徴と注意点が異なるため、目的に応じて選択したい。
| チケットの種類 | 概要 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| チーム指定チケット(TST: Team Specific Tickets) | 選択したチーム(日本代表など)のグループステージ全3試合を観戦できるパッケージ。 | 組み合わせ決定前でも日本戦を確保可能。ただし価格は高く、最安カテゴリー3でも3試合合計で約10万円以上($775相当)。 |
| 個別試合チケット(IMT: Individual Match Ticket) | 特定の1試合のみを観戦できるチケット。 | 第3フェーズ以降に「日本vs○○」など具体的な試合を指定して応募可能。最も一般的な形式。 |
抽選販売でチケットを逃しても、まだチャンスは残されている。大会直前には「ラストミニットセールス(Last-Minute Sales)」が行われ、残りのチケットが完全先着順で販売される。また、FIFA公式リセールプラットフォームでは、不要になったチケットを安全に再販できる仕組みも導入されている。
過去大会では大会開幕直前やグループステージ終了後に大量のチケットが再販される傾向がある。ただし、アメリカおよびカナダでは転売価格に上限が設けられておらず、定価を大幅に上回る高額取引も公式に認められているため注意が必要だ。
抽選フェーズでの当選を逃しても、最後まで公式ルートをチェックし続けることが、日本戦チケットを手に入れる最大のポイントだ。
Getty Images Sportチケットを確保しても、現地観戦には入国・滞在のための事前準備が欠かせない。2026年FIFAワールドカップはアメリカ、カナダ、メキシコの3カ国共同開催となるため、観戦都市によって必要な渡航手続きが異なる点に注意したい。
日本からアメリカへ入国する場合は、電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」の事前申請が義務付けられている。オンラインでの申請が必要で、承認までに数日かかることもあるため、チケット当選が決まった時点で速やかに手続きを進めるのが理想だ。カナダに渡航する場合も同様に、電子渡航認証「eTA(イーティーエー)」の登録が必須となる。
また、チケットの当選が確定した段階で航空券とホテルの予約を同時並行で進めることが推奨されている。ワールドカップ開催期間中は観戦需要が集中し、開催都市周辺の宿泊料金は通常期の数倍に高騰。特にニューヨーク、ロサンゼルス、ダラス、トロントといった大都市では早期の完売が予想される。
FIFAはチケット保有者向けに入国サポート情報を提供する見込みだが、各国の入国規定は常に更新されている。ビザ免除プログラムやパスポートの残存有効期間にも条件があるため、渡航計画はチケット取得と同時に進めるのが安全だ。
チケットを手にした瞬間から、観戦旅行の準備は始まっている。ESTAやeTAなどの渡航手続き、宿泊・航空券の確保を並行して進め、万全の体制で世界最大のサッカー祭典に臨みたい。