井上尚弥が、WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチでムロジョン・アフマダリエフと対戦する。
本記事では、井上尚弥とムロジョン・アフマダリエフの両選手を比較する。
【プロフィール】井上尚弥のファイトスタイルは？
Getty Images
井上尚弥は、日本を代表する世界的ボクサーであり、「モンスター」の異名を持つ男だ。神奈川県座間市出身で大橋ボクシングジムに所属。アマチュア時代には史上初となる高校7冠を達成し、プロ転向後も圧倒的なスピードで世界の頂点に駆け上がった。
ライトフライ級からスーパーバンタム級までの4階級を制覇し、さらにバンタム級とスーパーバンタム級で主要4団体（WBA・WBC・IBF・WBO）のベルトを統一。史上2人目、アジア人として初の2階級4団体統一王者という偉業を達成している。戦績は30戦30勝(27KO)の無敗、KO率は約90％に達する。2023年には世界的権威を誇るボクシング誌『ザ・リング』のパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングで日本人初の1位に輝き、マイク・タイソンからも「マニー・パッキャオ以上だ」と称賛された。
井上のファイトスタイルは右利きのオーソドックス。破壊的なパンチ力に加え、精密なジャブと巧みなボディブローを武器に、攻撃とディフェンスの両面で完成度が極めて高い。攻撃面では相手をガードごと打ち砕くパワーを誇り、戦略的にスタミナを削り取る知性的なボクシングを展開。防御面でも世界屈指の技術を持ち、最小限の動きでパンチを回避する距離感とフットワークは驚異的だ。
また、逆境での冷静さも光る。2024年のルイス・ネリ戦ではキャリア初のダウンを喫したが、動じることなく立て直し、最終的にはKOで逆転勝利を収めた。強靭なメンタルと飽くなき向上心により、井上尚弥は頂点に君臨し続けている。
| 名前 | 井上尚弥 (Naoya Inoue) |
|---|---|
| 愛称 | モンスター(Monster) |
| 生年月日 | 1993年4月10日(年齢：32歳／2025年現在) |
| 国籍・出身 | 日本・神奈川県座間市 |
| 身長 | 165cm |
| リーチ | 171cm |
| スタイル | オーソドックス／ボクサーファイター |
| 戦績 | 30戦 30勝(27KO) 無敗 |
| 主な実績 | 世界4階級制覇、2階級4団体統一王者、PFPランキング1位 |
【対戦相手プロフィール】アフマダリエフのファイトスタイルは？
Getty Images
ムロジョン・アフマダリエフは、「最強の刺客」と称されるウズベキスタン出身のプロボクサーだ。愛称は「MJ」。井上尚弥と同じスーパーバンタム級の元統一王者であり、井上自身も「キャリア最大の難敵」と評する実力者である。
1994年11月2日生まれの30歳(2025年現在）。身長166cm、リーチ173cmのサウスポーで、井上尚弥(165cm・リーチ171cm)とほぼ同じ体格を誇る。アマチュア時代にはリオ五輪銅メダル、世界選手権銀メダルを獲得した。プロでもわずか8戦目でダニエル・ローマンを破り、WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者に輝いた。戦績は15戦14勝(11KO)1敗で、2023年にマーロン・タパレスに僅差判定で敗れて王座を失ったものの、その後3連勝で復活を遂げ、再び世界戦線へと返り咲いている。
幼少期には貧困の中で配達夫として働き、自転車も買えず走って仕事をこなしたというエピソードを持つ。交通事故で足に大怪我を負い「歩けない」と告げられながらも不屈の努力で復活を果たした背景は、彼の強靭な精神力を象徴している。憧れの井上の試合映像を研究し続け、「神に祈ってでも彼と戦いたい」と語ってきたファイターだ。
ファイトスタイルはサウスポーから繰り出される「ハイテク・パワーボクサー」。ロシアン・ボクシングをベースに、強烈な左ジャブと破壊力あるフックで相手を圧倒する。小柄ながらライト級並みのパワーを誇り、手数の多さと流れるようなコンビネーションで相手を追い詰める攻撃的スタイルが特徴だ。一方で、防御面には課題もあり、タパレス戦ではボディの脆さや予測しやすい動きが露呈。打ち終わりに隙を作る傾向もあり、井上陣営が狙うポイントになると見られている。
驚異的なタフネスに加え、敗北からすぐに修正を施して再浮上する強さも持ち合わせている。総じて、アフマダリエフは高い技術とKOパワーを兼ね備えた危険な挑戦者であり、井上尚弥にとってキャリア屈指の試練になることは間違いない。
| 名前 | ムロジョン・アフマダリエフ (Murodjon Akhmadaliev) |
|---|---|
| 愛称 | MJ／最強の刺客 |
| 生年月日 | 1994年11月2日(年齢：30歳／2025年現在) |
| 国籍・出身 | ウズベキスタン・タシケント |
| 身長 | 166cm |
| リーチ | 173cm |
| スタイル | サウスポー／ボクサーファイター |
| 戦績 | 15戦 14勝(11KO) 1敗 |
| 主な実績 | リオ五輪銅メダル、世界選手権銀メダル、元WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者 |
井上尚弥とアフマダリエフはどっちが強い？相性は？
現役PFP最上位クラスの評価を受ける井上尚弥と、五輪銅メダリストにして元WBAスーパー・IBF統一王者のムロジョン・アフマダリエフ。スーパーバンタム級の頂点を争う二人の激突は、「総合力の完成度」と「サウスポーの圧力と剛腕」のせめぎ合いになる。
井上はライトフライ級からスーパーバンタム級までの4階級を制覇し、バンタム級とスーパーバンタム級で4団体統一を達成した史上屈指のチャンピオン。30戦30勝(27KO)の無敗を維持し、スピード・パワー・精度・修正力のすべてが一級品だ。一方アフマダリエフは、わずか8戦目でダニエル・ローマンを下して2団体統一に到達。プロ戦績は15戦14勝(11KO)1敗で、アマ時代は世界選手権銀、リオ五輪銅の実績を持つエリートだ。
スタイル面のコントラストも鮮明。アフマダリエフはサウスポーから重い左を起点にプレッシャーをかけ続ける「ハイテク・パワーボクサー」。手数と連打で押し込み、気持ちを折りにいく。対する井上はオーソドックスの構えから、刺すようなジャブ、タイミング抜群のカウンター、そして代名詞のボディショットで試合を制御する。打たせずに打つ距離管理と、相手の打ち終わりを叩く反応速度は世界最高水準だ。
鍵になるのは二点。第一に「左の脅威」対「被弾管理」。アフマダリエフの左強打は最大の勝ち筋だが、井上の踏み込み・バックステップ・カウンターの三拍子が、その発射機会をどれだけ削れるか。第二に「ボディ攻略」。タパレス戦で見えたアフマダリエフの高いガードの裏—すなわち胴体の空白—は、井上の得意領域であり、中盤以降の流れを大きく左右する。
総合結論としては、専門家の多くが井上有利と見る。アフマダリエフのタフネスで序盤は緊張感が続き、押し引きの消耗戦になる可能性は高いが、ボディへの蓄積とカウンターの精度が効き、最終的に井上が中盤〜終盤(9〜11回)のTKOで仕留めるシナリオが最も現実的だ。一方で、アフマダリエフは序盤から左を当てて圧力を固定できればアップセットの目を残すと見られている。
| 井上尚弥 | ムロジョン・アフマダリエフ | |
|---|---|---|
| 国籍 | 日本 | ウズベキスタン |
| 年齢 | 32歳(1993年4月10日生) | 30歳(1994年11月2日生) |
| 身長 / リーチ | 165cm / 171cm | 166cm / 173cm |
| スタイル | オーソドックス / ボクサーファイター | サウスポー / ハイテク・パワーボクサー |
| 戦績 | 30戦 30勝(27KO) 無敗 | 15戦 14勝(11KO) 1敗 |
| 主な実績 | 4階級制覇、2階級4団体統一王者 | 元WBAスーパー・IBF世界Sバンタム級統一王者、リオ五輪銅・世界選手権銀 |
| 勝負の鍵 | ボディ攻撃の蓄積、被弾管理とカウンター精度 | 左の強打の命中と継続的プレッシャー、序盤の主導権確保 |
井上尚弥vsアフマダリエフ｜中継局一覧
井上尚弥vsアフマダリエフが行われる「NTTドコモ Presents Lemino BOXING トリプル世界タイトルマッチ」は、ネット『Lemino』で独占無料ライブ配信。このため、その他のプラットフォームや地上波などでの中継はない。
大会では井上尚弥vsアフマダリエフだけでなく、WBO世界バンタム級タイトルマッチの武居由樹vsクリスチャン・メディナ、世界ミニマム級王座決定戦の高田勇仁vs松本流星などが行われる。
試合はLeminoで独占無料配信されるが、『Leminoプレミアム』に登録すれば、井上尚弥、武居由樹、高田勇仁の3試合をより高画質で視聴可能。
また、WOWOWとの特別コラボにより中谷潤人、田中恒成らがゲストとして登壇するが、こちらもLeminoプレミアム限定配信でのみ視聴可能となる。
| 放送・配信局 | 配信時間 | 出演者 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| Leminoプレミアム (31日間無料トライアルあり) | 9/14(日)17:00～予定 | ゲスト：中谷潤人、田中恒成 スペシャルサポーター：上原浩治 解説：飯田覚士、村田諒太 実況：鈴木健氏 | ・トリプル世界戦のみ配信 ・井上、武居、高田戦は高画質で配信 ・WOWOWとコラボでよりコアな解説・実況に ・過去の井上戦なども視聴可能 |
| Lemino | 9/14(日)14:40～予定 | 解説：川島郭志、長谷川穂積 実況：赤平大、中野玄、中元翔一氏 | ・全試合配信 |
※開始時間・内容は変更となる可能性あり
※利用のインターネット回線や端末、サービスの混雑状況によっては高画質とならない場合あり
井上尚弥vsアフマダリエフ｜Leminoのおすすめ視聴方法
井上尚弥vsムロジョン・アフマダリエフは『Lemino』で独占無料ライブ配信されるが、31日間無料トライアルのある『Leminoプレミアム』への登録がおすすめだ。Leminoプレミアム会員であれば、井上尚弥、武居由樹、高田勇仁のトリプル世界タイトルマッチをより高画質で視聴可能となる。
さらに、Leminoプレミアム会員限定で3階級制覇王者の中谷潤人、先日引退を表明した元4階級制覇王者の田中恒成氏をゲストに迎えるほか、WOWOWが提供する「エキサイトマッチ～世界プロボクシング」と初のコラボを実施。元ロンドン五輪金メダリストで元WBA世界ミドル級王者の村田諒太氏、元WBA世界スーパーフライ級王者・飯田覚士氏らによる濃密かつ、的確な試合実況・解説を『Leminoプレミアム』限定で配信する。
Leminoプレミアムでは31日間の無料トライアルを実施しており、期間中は映画・アニメ・ドラマなど幅広いジャンルの対象作品がすべて無料で見放題となる。
Leminoプレミアムの31日間無料トライアル登録手順
【手順(1)】Leminoプレミアム登録ページへアクセス
「入会はこちら（初回入会の方は初月無料）」ボタンをタップ
【手順(2)】dアカウントでログイン
Leminoプレミアムを利用するためにはdアカウントの登録が必須となる。dアカウントでログイン。
【手順(3)】決済情報(クレジット)を入力
無料トライアル後に継続利用する場合に必要なクレジットカード番号などの決済情報を入力。最後に内容を確認して登録完了！
井上尚弥vsアフマダリエフ｜関連情報
試合情報
- 井上尚弥の試合を見る方法は？アフマダリエフ戦のテレビ放送・ネット配信予定
- 井上尚弥vsアフマダリエフは何時から？試合開始予想時間まとめ
- 井上尚弥vsアフマダリエフはいつ？試合日程・放送/配信予定・アンダーカード試合順
- 井上尚弥vsアフマダリエフの地上波テレビ中継は？TVer配信はある？
- 井上尚弥vsアフマダリエフ戦のゲストに中谷潤人が登場！Leminoプレミアム限定配信
対戦データ・基本情報
- アフマダリエフと井上尚弥はどっちが強い？相性は？過去の戦績・ファイトスタイルを紹介
- ムロジョン・アフマダリエフの強さは？井上尚弥の対戦相手では過去最強クラスの評価も
- 井上尚弥の対戦成績まとめ プロボクシングでの戦績
- ボクシング最強ランキング パウンド・フォー・パウンド(PFP)最新版
- 井上尚弥vs中谷潤人の対戦日はいつ？予想試合日程・階級・最新情報まとめ
※配信情報は2025年9月14日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。