2025年現在、NFTゲームは短期的なトークン報酬よりもゲーム性重視へとシフトし、スマホ対応や低コスト化が進む中、「続けて楽しめるゲーム」が求められる時代になっている。
本記事ではおすすめのNFTゲームについて紹介する。
NFTゲームとは?
NFTゲームとは、ブロックチェーン技術を基盤にしたオンラインゲームの総称だ。ゲーム内のキャラクターやアイテムなどのデジタル資産がNFTとして発行され、プレイヤーの所有物として扱われる点が最大の特徴となる。データの改ざんが極めて難しく、アセットの価値や取引が明確に保証される仕組みだ。
従来のオンラインゲームでは、アイテムやデータの所有権は運営側にあり、サービス終了とともに消えるのが一般的だった。NFTゲームではこれが変わる。ブロックチェーン上で管理されることで、ゲーム外でも資産として扱えるデジタルアセットが成立する。ゲームが終了してもプレイヤーの所有権は消えない。
NFTゲームの仕組み
NFTゲームでは、アセットがブロックチェーン上に保存され、複製や改ざんが不可能な状態で管理される。NFTは固有の識別情報を持ち、唯一性が証明されたデジタルデータとして成立する。これにより、プレイヤー同士の取引や売買が可能になる。
ブロックチェーンの分散管理により、不正やチート行為も厳しく抑制される。データはユーザー同士の検証を通じて更新されるため、従来型のように運営サーバーに依存しない強固な仕組みが構築されている。
Play-to-Earnモデル
NFTゲームを語る上で欠かせないのがPlay-to-Earn(P2E)だ。ゲームをプレイして得たNFTや独自トークンを市場で売却し、収益化できるモデルである。アイテム取引やトークン交換を通じて現実の資金に換金できる可能性を持つ。
この仕組みは世界的に広がり、フィリピンなどでは特定タイトルを日常的な収入源にするプレイヤーも存在するほどだ。
NFTゲームの特徴
- デジタルアセットの所有権がプレイヤーに帰属する
- ゲーム終了後も資産が消えない永続性がある
- ブロックチェーンにより改ざんが難しく、不正対策が強化されている
- 取引や創作が収益につながるプレイヤー経済圏が形成される
NFTゲームで扱われる主なトークン
- NFTトークン: キャラクターやアイテムなどの唯一性を保証する資産
- ユーティリティトークン: ゲーム内の支払いに使われる実用トークン
- ガバナンストークン: プロジェクトの意思決定に参加できる投票用トークン
NFTゲームの課題
- 法規制の問題: P2Eモデルは証券規制や金融商品取引法に抵触する可能性がある
- トークン経済の設計難度: インフレや価値暴落を防ぐ高度な設計が求められる
- 初期費用の高さ: 一部ゲームではアイテム購入に高額な費用が必要
- 詐欺やコピー商品のリスク: 不正プロジェクトや違法取引への注意が必要
NFTゲームはデジタル資産の所有を可能にし、現実の経済とゲームを結びつける新しいエンターテインメントだ。一方で、仕組みを理解せずに参加するとリスクも大きい。特性と危険性の両面を押さえた上でプレイすることが重要になる。
NFTゲームの選び方は?
NFTゲームの質はタイトルごとに大きく異なる。初期費用や運営体制、トークン設計を見極めないと、途中で遊べなくなるリスクもある。長く続けるためには、ゲーム内容だけでなく、プロジェクトの信頼性を確認することが重要だ。
特に注意したいのは、利益性だけでタイトルを選ばないこと。NFTゲームは収益より継続性が価値になる。以下のポイントを基準に、無理なく遊べる環境を選びたい。
- NFT購入の有無とコスト。高額投資が前提のタイトルは避けたい。
- 対応デバイス。スマホ、PC、ブラウザなど、自分の環境で快適に動くか。
- 運営の継続性。開発実績、アップデート頻度、公式の発信量で安定性をチェック。
- トークン設計。インフレ対策があるか、収益モデルが破綻していないか。
- 日本語情報とコミュニティ。日本語のFAQやSNSコミュニティが充実しているか。
NFTゲームおすすめ10選
Pixels
Pixels
Pixelsは、レトロなドット絵の農場を舞台にしたMMORPGだ。畑仕事やクラフト、探索を中心に進むスローライフ系のゲームで、基本無料で始められる手軽さが魅力となる。Roninネットワークを採用しており、トランザクションの安さと操作の軽さから初心者でも入りやすいタイトルだ。コミュニティも活発で、DiscordやXではプレイヤー同士の交流も盛んだ。
- ジャンル: ドット絵農業シミュRPG
- 対応デバイス: PC/ブラウザ
- 初期費用: 無料(NFTランドは任意)
- 良い点: 基本無料で遊べる。手数料が安く快適。コミュニティが活発。
- 注意点: 報酬はトークン価格に左右されやすく安定しない。農作業中心で作業感が出る場面もある。
- 向いている人: ドット絵ゲームや農業系が好きな人。仮想通貨初心者でも気軽に始めたい人。
STEPN
STEPN
STEPNは、ランニングやウォーキングでトークンを獲得できるMove to Earnの代表作だ。NFTスニーカーを装備して歩くだけで報酬が発生する仕組みで、健康志向のユーザーから大きな支持を集めた。アプリ自体は無料で導入でき、スマホだけで気軽に始められる手軽さが特徴だ。
- ジャンル: Move to Earn
- 対応デバイス: スマホ(iOS/Android)
- 初期費用: NFTスニーカー購入が必須(数万円〜)
- 良い点: 運動習慣とゲームを融合しモチベーションを高められる。アプリは無料で導入可能。
- 注意点: 初期投資が高額になりやすく、獲得トークン(GST/GMT)の価格変動が大きい。収益は市況に左右される。
- 向いている人: ランニングやウォーキングを楽しみながら、遊び感覚で仮想通貨を得たい人。
Nine Chronicles
Nine Chronicles/Steam
Nine Chroniclesは、完全分散型の世界で冒険を進めるファンタジーMMORPGだ。戦闘はオートバトルで進むため、作業をしながらでもプレイが可能。クラフトやアイテム売買によってトークンを獲得できる設計で、長期的に遊べるコミュニティ主導のタイトルとして知られている。
- ジャンル: ファンタジーMMORPG(オートバトル)
- 対応デバイス: PC/ブラウザ(Windows)、スマホ(Android)
- 初期費用: 無料
- 良い点: 無料で始められ、オートプレイで気軽に進められる。完全オープンソースで開発の透明性が高い。
- 注意点: 大型アップデートは開発体制に左右される。暗号資産の基礎知識が必要な場面がある。
- 向いている人: ながらプレイで進めたい人や、長期間かけてじっくり遊びたいプレイヤー。
My Crypto Heroes
My Crypto Heroes
My Crypto Heroesは、日本発の老舗NFTゲームとして知られるコレクションRPGだ。歴史上の英雄を集め、チームを編成しながら戦略バトルを進めるタイトルで、長年の運営実績と安定したコミュニティが強みとなる。無料ヒーローが配布されるため、初期費用なしで始められる点も魅力だ。
- ジャンル: 英雄コレクションRPG
- 対応デバイス: PC/ブラウザ
- 初期費用: 無料(無料ヒーロー配布あり)
- 良い点: 日本語対応が充実し、戦略性が深い。熱心なプレイヤーコミュニティが活動しており運営歴も長い。
- 注意点: 売買やウォレット準備など、ブロックチェーン知識が必要になる場面がある。
- 向いている人: 歴史系の題材が好きで、戦略性の高いバトルを長時間楽しみたいゲーマー。
Yoki Origins(Astar Network)
ASTAR
Yoki Originsは、日本発ブロックチェーンAstar Network上で展開されるNFT収集型プロジェクトだ。妖怪をモチーフにしたカードNFTを集め、合成してキャラクターを成長させるイベント型のゲーム性を持つ。無料で参加できるため、NFT初心者でも入りやすい点が大きい。
- ジャンル: NFTコレクション
- 対応デバイス: PC/スマホ(ブラウザ)
- 初期費用: 無料(NFT配布形式)
- 良い点: 2024年には150万枚超のNFTがミントされ、多くのユーザーが参加した国内有数の大型プロジェクト。
- 注意点: 本格ゲームというよりはイベント的性格が強く、NFT価値は需要次第で変動しやすい。
- 向いている人: NFT収集や日本発プロジェクトに興味があり、配布イベントに積極的に参加したいユーザー。
Big Time
Big Time
Big Timeは、タイムトラベルをテーマにしたオンラインアクションRPGだ。多人数で楽しめる3Dバトルを軸に、冒険で集めたアイテムがNFTとして取引可能になる。AAA級の開発陣が参加しており、高品質アクションが期待される注目タイトルだ。
- ジャンル: マルチプレイアクションRPG
- 対応デバイス: PC(Windows/Mac)
- 初期費用: 無料(プレシーズン版参加可)
- 良い点: ゲーム業界大手出身の開発者が多数参加。高い完成度の3Dアクションが期待され、収益規模も大きく見込まれる。
- 注意点: 2025年時点では開発中。正式リリース時期や最終仕様は未確定。
- 向いている人: PC向けアクションRPGが好きで、NFT要素を備えた本格タイトルを先行体験したい人。
League of Kingdoms
League of Kingdoms
League of Kingdomsは、自国の王国を建設し、資源や領土を巡って争うMMO戦略ゲームだ。土地の発展、同盟結成、領地拡大など多彩な戦略要素が特徴で、プレイヤー同士の競争がゲームの中心となる。無料で始められる点も魅力だ。
- ジャンル: 戦略シミュレーション(MMO)
- 対応デバイス: スマホ(Android)、PC(Windows)
- 初期費用: 無料
- 良い点: Free-to-Playで資源採取から仮想通貨を得られる。協力・対戦プレイが豊富で、戦略性が高い。
- 注意点: 育成や領土拡大に時間と労力が必要。短期間で成果を求める人には不向き。
- 向いている人: 戦略ゲームをじっくり進めたい人や、仲間との協力プレイが好きなプレイヤー。
Gods Unchained
Epick Games
Gods Unchainedは、1800種類以上のカードでデッキを構築して戦う本格TCGだ。カードがNFT化されており、収集や取引の自由度が高い。無料で始められ、戦略カードゲームの中でも完成度の高いタイトルとして評価されている。
- ジャンル: トレーディングカードゲーム(TCG)
- 対応デバイス: PC/ブラウザ
- 初期費用: 無料
- 良い点: NFTカードで所有権が明確。構築の奥深さは『マジック:ザ・ギャザリング』系の本格仕様。
- 注意点: 新カードの収集やデッキ強化にコストがかかる場合がある。競技性が高く上位を目指すには時間が必要。
- 向いている人: TCG経験者で、戦略的なデッキ構築とNFT収集を両方楽しみたい人。
Axie Infinity
Axie Infinity
Axie Infinityは、Axieと呼ばれる生物を育成し、3体でチームを組んで戦う育成バトルRPGだ。2018年のリリース以来、世界で200万人を超えるユーザーを獲得した代表的NFTゲームで、MMORPG『Atia’s Legacy』の開発発表などエコシステム拡大も続いている。
- ジャンル: 育成バトルRPG
- 対応デバイス: スマホ/PC
- 初期費用: スカラー制度で無料プレイ可(通常はAxie3体のNFT購入が必要)
- 良い点: 長期間運営されておりコミュニティが非常に活発。関連タイトルの開発も進む。
- 注意点: AXS/SLPの暴落による経済崩壊の前例があり、トークン依存モデルにはリスクが残る。
- 向いている人: かわいいキャラの育成や対戦が好きで、長期運営されている人気作を遊びたい人。
Splinterlands
Splinterlands
Splinterlandsは、2018年リリースの老舗NFTカードゲームだ。カードの収集・強化・対戦を軸に、プレイヤーは報酬トークンを獲得しながらランクを上げていく。Hiveプラットフォームを利用した大規模タイトルで、数百万ユーザー規模のコミュニティを抱える。
- ジャンル: トレーディングカードゲーム(TCG)
- 対応デバイス: PC/ブラウザ
- 初期費用: 無料
- 良い点: 経済圏が成熟し大会も活発。NFTカードの所有権が明確でコミュニティの継続性が高い。
- 注意点: 報酬トークン(DEC)は価格変動の影響を受けやすく、収益は安定しない。
- 向いている人: カードゲームに慣れており、対戦とNFT運用を同時に楽しみたいプレイヤー。
無料で始められるNFTゲーム
- Pixels: ブラウザ登録のみで開始できる農業系MMORPG。レトロなドット絵でスローライフを楽しめる。
- Nine Chronicles: PCとAndroid向けの無料RPG。オートバトル形式で初心者にも遊びやすい。
- My Crypto Heroes: 無料ヒーローが配布され、無課金でもゲームを進められる日本発タイトル。
- League of Kingdoms: Free-to-Playで王国づくりを楽しめる戦略ゲーム。資源採取で仮想通貨を獲得できる仕組みもある。
- Splinterlands: 無料登録ですぐ対戦できるNFTカードゲーム。バトルの勝利でトークン報酬を得られる。
NFTゲームに必須!コインチェックとは?
「Coincheck(コインチェック)」は、コインチェック株式会社が経営している暗号資産取引所だ。
コインチェックは取引所の取引手数料が無料であり、通貨数も29種類以上と豊富。セキュリティ対策やクイック入金などに対応したスピーディーな取引にも定評があり、仮想通貨取引における定番サービスの一つとなっている。
また、「Coincheckつみたて」「Coincheckでんき」「Coincheckガス」「貸暗号資産サービス」「Coincheck NFT」「IEO(Initial Exchange Offering)」といったさまざまなサービスも充実している一方、絞り込まれた機能によってシンプルかつ簡単に取引が可能。公式サイトのヘルプも充実しているため、仮想通貨の売買を検討している方は、まず無料で口座を開設してから考えてみるのもいいだろう。
NFT(仮想通貨)を利用したリアルゲームにおいて、ゲームで使用する多くの通貨はコインチェックでも取り扱いがある。そのため、コインチェックで口座を開設することで、NFTゲームをお手軽に始めることが可能だ。
コインチェックの使い方については、以下の記事でも詳しく紹介している。


